【詩】待っています

ちりちりとうずく

今どこにいるの?

誰といるの?

何をしてるの?

一緒にいようって言った時間から1時間

連絡がなくて待っている

一緒に観る約束をしていた映画は

もうとっくに始まってる

何かあったの?

思い切って電話をかける

明るい白の街灯の下

蛾が飛ぶ様子を眺めてる

出なかったらどうしよう

忘れていたらどうしよう

ただただ待ってるなんて

重いって言われたらどうしよう

コール音がしばらくして留守電に切り替わる

「ただいま留守にしております。ピーッという発信音がしましたら、すぐに後ろを振り向いて下さい」

妙な留守電メッセージに驚いて、言われるままに振り向いた

「ごめん」

真っ赤な顔して息を切らしたあなたが立っていた


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