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【詩】すこし休憩どこで休憩?

とんとんとん

軽快に階段を上がっていく

まだまだいける

どんどんいける

そう思っていると踊り場に着いた

次の階段は

今までのぼってきた階段より

ずっと多いみたい

踊り場には窓がある

四角い窓から外を覗き込むと

ガラス戸を通して風が入ってきた

なんて気持ちがいいんだろう

どこからきた風だろう

目をつむって風にあたっていると

ふいに体が窓から飛び出して

風が吹いてきた場所に立っていた

ここは自分の大好きな場所だ

ゆっくりリラックスできる場所だ

欲しいと思うものがなんでも出てくる不思議な場所

お茶をしようか

本を読もうか

それともぐっすり眠ろうか

どれぐらいいたのかわからない

しばらく好きなことをしてから

階段のことを思い出す

そうしたら

いつのまにか踊り場の窓の前にいた

窓ガラスははまったままだ

風なんてちっとも入ってこない

大きな深呼吸をして

これからのぼる階段を見上げた


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