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【詩】予感と予報

白い雲に黒い雲が重なる

しめった空気は雨を予感させる

薄明るい曇り空を見上げると

ぽつぽつと予感していたものが降ってきた

「天気予報は外れたね」

「今日は曇りだったのに」

このていどでは傘はささない

天気予報を信じたから傘は持っていない

ぽつりぽつりと降る雨が

やかましい音を立てないことを願って歩いた

雨が降りはじめた道にひとの明るい顔があふれてる

空が晴れていれば明るさはさらに増しただろう

予感は当たるのだろうか

予報は当たるのだろうか

「もう、梅雨に入るのかな」

ぽつりぽつりとあたっていた雨がやんだ

空は変わらず白い雲の上に黒い雲が重なっている

「どうだろうな」

もし予感が外れても

もし予報が外れても

君との毎日は変わらない

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