朝見た雪は夢だったのかもしれない
明け方にトイレに行きたくなって起きることがあります。
窓の外では新聞配達のバイクの音が通り過ぎ、まだまだ暗い中ゆっくり今日という1日が動き出します。
寒いからいやだと思いつつも、起き上がりつま先立ちになりながらトイレへと向かいますが、その前に雨戸を閉めることのできない小窓から外をのぞきました。
うっすらと積もった白い雪。
暗くてはっきりとは分りませんが、もう降ってはいないようでした。雪が積もったのなら道路が凍っているかもしれない。
朝、出かける時はすべらないように足元に注意しよう。
そんなことを思いながらトイレをすませ、あたたかい布団の中に戻りました。
二度寝をした後は今度こそ起きる時間です。
ぐずぐずとしながらも起き上がり、小窓から外を見てみました。
「あれ?雪がまったくない!」
うっすら積もった雪はとけてしまたのでしょうか。雪がないのは道路だけではありません。家の屋根にも庭にも、車の上にもどこにも残っていませんでした。
ちらりとも残っていないので夢だったのかと思ったくらいです。
もしかして寝ぼけて雪の幻を見たのかしら。
新聞配達をしていた方に会って聞けば分かるかもしれませんが、そういったきっかけはありません。
お昼からは、雪は降らずに雨が降り始めました。
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