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【俳句エッセイ】俳句がうまくなるために~勉強が必要~

 俳句を作り始めて、3~4年は経ったでしょうか。最初のころは、作ったり作らなかったりと波がありましたが、今では毎日のように俳句を作るようになりました。

 俳句を詠み始める前は、初心者向けの俳句作りの本や季語に関する本を読んでいました。

 俳句初心者向けの本が図書室にならんでいます。片っ端から借りて読んでいく内に、作り方や熱意というものが育っていったようです。

 本の著者たちは、長年、俳句を詠み続け、講師としても長く俳人を育ててきた方です。どの本であったか忘れてしまったのですが、俳句を作り続けようと思えば、インプットや体験、勉強が必要となってくると仰っていました。

 俳句をはじめたばかりのころは、今までの蓄積された知識や経験から俳句を作れるそうです。ですが、作り続ける内に、蓄積がなくなってくるんですね。

 文法であったり季語であったり、俳句そのものの勉強も必要ですが、文学や歴史、神話、音楽、植物や自然に関すること。ありとあらゆる分野の勉強が、俳句作りに役立ってくるようです。

 短歌、詩を読むことも、俳句を作る力が培われるようですよ。

 俳句には、吟行という言葉があります。吟行とは、俳句を作るために散歩や旅行をすることです。出かけた先で、歳時記を眺めながら俳句をつくります。

 五感で学ぶというのは大きいようで、海に行けば波の音、潮の香りもしますね。なめればしょっぱさも感じるでしょう。風の音、水平線の向こうから見えるもの。飛んでいく鳥たちの鳴き声。

 今は冬ですから、寒い冬の海をイメージするかもしれません。

 イメージするだけでも、あれこれと思い浮かびますが、実際にその場に立ってみると想像とは違った風景が広がっているかもしれません。

 そう、知識を得るだけが勉強ではありませんね。

 俳人にとって忘れてはならない俳聖。松尾芭蕉は旅をする方でした。

 学び続けるひと。

 旅をし続けるひと。

 表現をし続けるひと。

 そんな方たちにとって、俳句は良き友となってくれるかもしれませんね。

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