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【詩】北風と太陽

北風がおおきくぴゅーっと吹いてくる

コートの中にしっかり体をいれて

マフラーの中に首をいれる

まるでかめさんみたい

甲羅の中に四本の足と頭をいれて

危険が去るまでじっと待つのだ

わたしも北風がぴゅーっと去るまでじっと待つ

じーっとじーっと待って

風がとまったら

冴えわたるような青空に

輝く太陽

マフラーの中からひょっこり顔を出す

うん、ちょっぴりあったかい

ふと見上げると

真っ白な梅がちょんちょんと咲いているのに気がついた

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