秋の空に冬の空を想う

寒くなるほどに空が澄みわたり、息が白く天に昇るようになると、こころなしか星空の数も多いような気がしてしまいます。

大晦日の寒い夜中、祖父母の家に宿泊した折、近所のお寺まで歩いて除夜の鐘をつきに行っていました。

除夜の鐘をついた後は、やっぱり歩いて近い神社へと足を運び、赤々と燃える焚火を通り過ぎてお参りをします。

焚火ではサツマイモを焼いているため、参拝客に焼き芋をふるまいます。

神社とお寺のどちらであったか、みかんと甘酒もごちそうしてくれました。この甘酒が美味しくて、毎年の楽しみでもありました。

この1時間にも満たない時間が大好きで、年をまたぐ寒い寒い夜が懐かしく思い出されます。

地元の人しか来ないような神社だったのに、テレビで放映されたり、神社に足を向ける人が増えたためか、参拝客が増えるようになりました。人ごみの多さに驚きましたが、こうして人がお参りに来てくれるのは嬉しいですね。

空が高く感じるようになると、冬の寒さがふとよぎります。今年は寒いのか、あたたかいのか、まだわかりませんが、暖冬であっても、冬の夜は寒いでしょう。

寒さは苦手ですが、寒い冬が好きな瞬間がいくつもあります。

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