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なぜ大人に絵本を読むのか?活動のこれまでとこれから。




大人に絵本を読む人
絵本で語らいの場を創る人


なぜ大人に絵本?

私はこれまでの経験からずっと人間の心の仕組みに関心を抱いていたので大学では心理学を専攻しました。そこで絵本が子どもの心に与える影響を知り、絵本と心の関係について興味を持ちました。

卒業後、就職しましたが、病を機に退職。術後、リハビリを経て、図書館で勤め始めました。図書館では目の不自由な人たちに本を届ける障がい者サービスを担当。そこでは、簡単な点字を打ったり読んだり、点字図書や録音図書の手配などをしていました。その後、結婚を機に退職。以前から大人が自由に人生のあれこれについて語り合える場所がほしいとおもっていたので、そのような場所を自分でつくろうと動き始めました。

あれこれ模索するなかで、大人が絵本を囲んで語る場の可能性に気づきます。また同時期に絵本セラピストという民間資格を知り、興味関心とマッチしたので取得。絵本セラピストを名乗り活動をスタートさせました。

図書館を退職したのが2018年、絵本セラピストとして活動を始めたのが2018年12月ですから人生は面白いなとおもいます。先ずは一年間の月一開催を決め、カフェ、居酒屋、図書館、レンタルスペースなどお借りして絵本で場づくりをしてきました。新型コロナのパンデミック直前には絵本作家、読み人、詩人、国語教員という多彩なメンバーでイベントも開催。そして、不要不急の外出を控えることになってからは、オンライン上での居場所づくりに切り替えました。全国、全世界、色々な人たちと絵本を囲んで語らうことができました。

決意と目標

私は読み聞かせの活動をスタートさせる際に決めたことがあります。それは、自分で決めた資金を使い切るまでは続けることです。当たり前ですが活動にはお金がかかります。しかし、自分で決めた資金が無くなるまでは「赤字でも活動をやめない」そう決めていました。理由は、お金儲けが一番の目的ではなかったからと、大人が語り合う場所の必要性を強く感じていたからです。きっと、経営が上手な方々には笑われてしまいますね。でも、「あるところまで」は、無謀にも突っ走ることを決めたんです。あるところまで到着したら、立ち止まり、その後どうするかどうしたいかを考えようと思っていました。

誰からもジャッジされない場所、安心安全に自分の気持ちを語れる場所、芸術家たちが集い語り合ったサロンのような場所、そのような空間を創り上げることが私の目標でした。

選書で大切にしていること

私が選書で一番大切にしているのは「その絵本で死生観を語り合えるか?」ということです。

もちろん、死生観はデリケートな話題ですので、実際に話さなくてもオッケーなのですが、その要素がふわりとも香る絵本を読むことを大切にしています。そしてそれは私の得意とするところであり、強みであると思っています。

人生における苦悩は誰とも比較できないものですし、比較するものではないと考えていますが、私の苦悩が選書の目を養ってくれたことは確かであると感じています。

これから

さて、半年程前、自分で決めた資金を使い切り、立ち止まり考えるときがきました。これからどうしたいか?自身に問いました。その結果でた答えが「無理をしないで続けていくこと」でした。私にとって大人に絵本を読む活動はライフワークと呼べるかもしれない。そう呼べるものと出会えたことは幸せなことだと思います。一番大切なのは、完全にやめないことと嫌いにならないことかなと。


これまでの経験はすべて財産です。そして私一人では到底成し得ないものでした。みなさまのお力添えのおかげです。心から感謝しています。

一歩踏み出してみて、本当に本当によかった、そう思っています☺️

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