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私の夢 〜ことばをみつけることは生きること〜



ことばをはしごする 
天井の木目をみあげて
どこまでも旅をしたように


私は本のある場所が大好き。週末は必ず図書館を訪ね、暇さえあれば書店を散歩する。最近は近所に新しく書店ができ、ほぉ〜はぁ〜と心のなかで呟きながら知らない世界や知っていたつもりの世界を游ぐ。

本棚はその人の脳みそ。もしくはこうみられたいと願うかたち。わたしが好きな本や手にする本について大っぴらに語らないのは語ることでわたしというものが色濃く立ち現れてしまうような気がするから。それは裸体をさらすより恥ずかしい。同じく音楽もそう。もしかしたら自分の好きを語るのは苦手を口にするよりも慎重かもしれない。

「夢は口に出すとよい」

よく聞くセリフ。わたしは自分のなかで十分に納得してから慎重に口にする。丹田あたりに夢を抱いていたほうが原動力になることのほうが多いから。夢が目標に変わり、内側が満ち、外側に溢れてしまうまで、自然とそうなるまで静かに待ちたいのです。

と、ここまで書いておいてなんですが、わたしはそんな自分へ向けてのひとつのチャレンジとして、「自分の好き」や「手にする本」などを書いてみたいなと思ってます。それから、もっと詩のようなものも綴りたいなと。そして頃合いをみて一冊にまとめたい。おばあちゃんになってそれを眺めながらムフフとするのが、いまの夢です(笑)

それにしても、10年前は病室で「生きること」しか目標を持てなかったわたしが、病気から離れた夢を持てるようになり、さらにこうして、書き置いてしまえるくらいに心が回復しているということにひとり染み染みしてしまうのでありました。

病気から離れた夢を持つことが単純にこわかった。だって、また再発したら、また手術したら、また入院したら、そうしたら、また夢を手放さなくてはいけないかもしれないから。その心的痛みは身体的苦痛とは比べられない。

まわりからみたら、 小さな夢かもしれない。
自分が綴ったものを一冊にまとめたいなんて。
そんなの明日にでもお金を持って印刷屋さんに行けばいいだけの話しかもしれない。

でも、わたしには大きな夢だ。


今日も明日も
自分のことばを綴りたい
ことばをみつけることは
生きることだから。


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