【第2話】遠方通学のキティを棲ませて(×住ませて)みることにした
これまでのあらすじ
「娘とペットの中間みたいな感じで飼いたい」って言ったら、いいよって言われた。いいんかい!?
まあアプリのプロフィールの段階からそんなようなコトを書いていた(自分でもよくわかってないまま笑)ので、キティにとって初耳ではないのだけど、そこに対して何も質問もツッコミもないまま、「意味不明すぎておもしろいから」とのこと。
私は仕事上、いわゆるベンチャーと呼ばれる類(たぐい)の会社に頻繁に接触しており、おのずと20代の人たちと絡むことが多いのですが、そこでも常に感じていたのは「理解の範疇外にあるモノゴトに対する受容度が指数関数的に高まっている」ことです。
彼らは決して何でもかんでも信用する訳ではない。マスコミやSNSの情報はむやみに信じないし、いいねの数にも興味ない。不特定多数のいいねよりもBeRealなどで繋がる小さな関係を重視する。ブランド物もエルメスだからヴィトンだからということでなくその価値を自分の目で見定めようとしている。その上で、自分の中で直感的に「推し」と認定したものに対しては惜しみなく信頼と時間と資金を投下する。
その場でノリが合ったら平気でシェアハウスとか共同起業とかしちゃったりする。「それ大丈夫なの!?」って聞くと、「直感的にあの人は大丈夫と思ったから」とのこと。その分、失敗もする。でも「それも学びですから」とサッパリしてる。
キティからも、同じような時流のようなものを感じ取りました。ある意味で非常に動物的というか、ルールにとらわれていない、多様性教育の一定の効果なんだな、とか。
キティは片道2時間以上かけて学校に通っていたので、じゃあ自分の仕事場に棲ませてみようかとなった
私は仕事場兼プレイルームとしてマンスリーを借りたりすることがたまにあるのですが、キティが遠方通学だったので、だったら部屋使わせてあげようかとなりました。
賃貸ひとつ借りてカレンダー予約制で複数人で実質シェアするというのも私の構想にあるので、そのうち試みたいです。ただコレ、仕組みよりも信頼関係のほうが実務上のハードルなんですけどね。
そしてキティに関しても、実際には親の許可をとる上での、どこに住むのかとか、お金どうしてるのかとか、いろんなハードルがあるので実現可能性は30%未満かなと想定していました。
しかしここで驚きの事実。これまでお小遣いをパパ活で稼いでたことも親公認で、パパ活で出会った人(私)と日帰り旅行に行ったことも親公認で、今回住ませてもらうことも「誰の家?」もなく「いいな」で終わったとのこと。
うーん、もしかして時代とかのせいでなく、仕事でもプライベートでも私のまわりにたまたま変な人たち(その親御さんも含めて)が集まってるだけなのかもしれない。。