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私を灯してくれた、職場の人たち。

昨年から抱える身体の不調や
いろいろな心境の変化。

自分の心を大事にしたいと決心した32歳春。


その後無事、
退職日が決まりました。


7月末までということで有休を使用すると
7月中旬が最終出勤日。

そのこともあり、
人の入れ替わりがあったり
社内で退職を周知する経過で、
会社の温かさや、新しい出会いに
少し名残惜しく感じることがちらほら。

あんなにモヤモヤしてたのに。(笑)
まさに退職前あるあるでしょうか。

自分にとって、
忘れていた気づきみたいなものも
あったので、ここに記録しておこうと思います。


とにかく明るい久本さん。(仮名)

業務は違えど、
同じ事務所に新しく入社された
派遣さんの久本さん。(仮名)
30代で小さな娘さんがいるシンママさん。

加藤夏希さんにそっくりな見た目で
度肝抜かれるくらいとにかく明るい。
本人も言っていたが、まさに久本雅美さん。
(なのでここでは久本さん)

発せられる言葉全部がすこぶるポジティブで
とっても好奇心旺盛、そして一生懸命。

新しい業務を教えてもらう度に口癖が
「わ〜!(教えてもらうのが)楽しみ〜!」

教える側も、清々しくなる。

そんな久本さんは休憩時間はとにかく喋る。
(家で娘さんと2人きりなので
とにかく大人と喋りたいらしい)

酸いも甘いも、人生経験が豊富で
どの年代の人とも楽しく話ができる
スーパーコミュニケーションスキルの持ち主。

相手がどんな話をしても、
絶対興味を示して、深堀ができる聞き上手。
(だから相手もついつい話が進む)

自分の話の引き出しの量がすごい。
(どんなネタにも対応できる)

そして、相手を絶対否定しない。

私もついつい言ってしまいがちな
咄嗟の「でも、」「いや、」が全くなく、
まず「すごい!」「最高です!」など
相手の自己肯定感を無意識に上げる。

豪快で、見ていて気持ちがいい人。

人見知り&ネガティブ思考気味の方が多く、
ちょっと静かな雰囲気だった職場が
ここ数日でぐっと明るくなったのは
たった1人の太陽みたいな久本さんの力。



新芽のような若葉ちゃん。(仮名)

現在私の業務を引き継いでくれている
数ヶ月前まで高校生だった19歳の若葉ちゃん。(仮名)

6人のパパであるうちの社長の娘さん。

厳しく子育てをされている社長のお力もあり
すこぶるによく動き、よく働く。

マクドナルドでアルバイトをしていた
経験もあり、何せよく気がつく。
とっても一生懸命で、業務を教える私の目を
きゅるきゅるとした綺麗な瞳で見つめてくる。

業務だけでなく、
初めて教わるビジネスマナーや
取引先の方やお客様とのメールのやり取りに
苦戦しているけれど、

何度も自分で復習と実践を繰り返し
「早く一人前になりたい!」という熱意
隣にいる私にひしひしと伝わってくる。

一回教わったら、とにかく自分でやってみる。

働くということに、前のめりな素直な姿勢が
すっかりくたびれかけていた
私の熱を灯してくれている。

そういえば昔、20代前半のころ
シャカリキに仕事していた私が
栄転を目指して退職する時
当時の上司が寄せ書きにこう書いてくれた。

「あなたの仕事ぶりを見て、
 こちらが教わることがたくさんありました。
 本当にありがとう。」

私も、こんなだったのかな。

まだまだ短い新芽だけど、
一生懸命に上に伸びようと努力する姿に
今こっちが大切なことを教わっている。

退職までの時間、
私が昔たくさん大切なことを
上司から教わったように、

若葉ちゃんにも、
今の私が伝えられる精一杯を渡せるよう
私も負けじと一生懸命
一緒に走り抜けたいと思う。


まっすぐで愛のある奥さん


最終出勤日まで残り約1ヶ月。

あらかじめ、退職の旨を
口頭では伝えていたが、
改めて事務方をしている社長の奥さんに
退職届を渡しに行った。

もちろん新しい職種へのチャレンジもあるが
実はこの夏、子宮内膜症の手術が
決まったこともあり
(またこれは詳しく綴りたいと思います)
会社に伝えていた退職の理由は
「自分の身体を整えて、子供について考えたい」
と伝えていた。(これも事実)

若葉ちゃんの話でも少し触れた通り
社長と奥さんは6人の子供がいる大家族。
子供に対する気持ちはよくよく理解してくれて
今までもたくさん配慮してくださった。

小さくて華奢で
ちょっと天然な奥さんは誰よりも身を削って
働かれていたのは私もよく知っていた。

そんな奥さんに
改めて今までの感謝を伝え、退職届を渡す。

「今までここまで私らしく仕事ができたのは
 社長と奥様のお人柄があってでした。
 本当に楽しかったです。
 あと少しですが最後まで一生懸命に
 会社のために私ができること探します。」

うんうん、と頷いて奥さんは
涙ぐみながら私にお礼を言ってくれて
ちょっと遠慮がちに、私にこう言った。

「naruさん、手握っていいですか?」

「何にも根拠がないんですけどね、
 手を握ったら、授かったって報告が
 なぜか周りで今までたくさんあって、
 せめて何か私にできることしたくて」

「私、実は子宮全摘してて、
 けど、何もできないけど
 せめてパワーだけでも贈りたくて」

とっても、嬉しかった。

奥さんの手は、暖かかった。

純粋で素直な、その気持ちが
本当に嬉しかった。
優しさがぐっと届いて、泣きそうになった。

もしかしたら、人によっては
状況によっては「おせっかい」と
思われるリスクがある言葉かもしれない。

けど、今の私には、すごく力が湧いて
愛のある言動だと思えた。




今の会社で過ごす、残りの時間。

最終出勤日に心から自分に
「よく頑張りました!」と
清々しく乾杯できるように、

最後まで一生懸命やってきた
誇れる自分でいれるように。


次の職場(決まってないけど)や環境で
自分も誰かを灯す人間に
なれたらいいなと思う。

平日基本お弁当だけど
週一で外にでてひとりランチを堪能。
こないだはラーメンと白米。
(すげえ食べるじゃん)

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