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ムツゴロウゆかいクラブ

わたしが、生まれて初めて入ったファンクラブです。小学生だったわたしはお年玉でずっと入りたかったファンクラブに入ることができました。
今月5日、ムツゴロウさんこと畑正憲さんが87歳でこの世を去りました。

わたしが動物が好きになるきっかけを与えてくれたのはムツゴロウさん。
まだ幼稚園生の頃だったと思います・・・。

テレビで北海道でヒグマと暮らしているお兄さんが、身体を張って熊とコミュニケーションを取っているのを見て衝撃を受けました。

「なにやっているの、このおじさん!(驚)」
命懸けで身体をぶつけ合って檻で過ごしている映像をみて、驚きで目が離せませんでした。(後で知ったのが顎をクマに割られたこともあったらしい。)

そのうち番組は、ほのぼのとしたムツゴロウさんが作った動物王国メインになり、動物を愛し、そして愛された穏やかなおじさんのイメージの番組になりました。

けれど、動物と向き合う時のムツさんはいつものムツゴロウさんと変わって、目に力が宿ってちょっと緊張感もありました。スタッフが外から話しかけられる空気はなくなって、動物とムツさん二頭(あえて頭と数えます。)の世界に入ったその後、特別な信頼関係を築く瞬間を見て、心底痺れました。


ムツゴロウさんに夢中なわたしの将来の夢も、もちろん動物王国で働く人でした。(みんなそうだったんじゃないかと。)
当時、届くファンクラブの会報を見て、”ああ、二代目ボス(犬)死んじゃったのか、、。”などと、動物王国と繋がりが持てた気がしていました。


小学校はもちろん飼育委員会に入り、凶暴なニワトリ相手にムツゴロウさんの真似をして、案の定、威嚇されながら頬を突っつかれたのもいい思い出です、、。
ムツゴロウさんの真似した人あるあるではないかと。

(余談ですが、アヒルに噛まれると滅茶苦茶痛いのをご存じでしょうか。
放し飼いのアヒルに草をあげた時に、噛まれましたがこれも衝撃の痛さでした。)

北海道に旅行に行った時、当時、中標津にあった動物王国を見つけたときは、興奮状態で、もちろん入り口の先は入れませんが記念写真を撮りました。(20年以上前なのでお許しを。)

大人になって読んだ畑正憲さんの半生を書かれた本はどれも面白く、やっぱり豪快で破天荒な方だったので、最初に感じたとにかくバイタリティーにあふれた人、という印象は間違っていなかったのだな、と思いました。

お金持ちご婦人のお抱え雀士だった話しも、テレビのイメージとは違うけれど興味深かった。
ムツさんだったら勝負師としても、さぞかし強かったことでしょう。

それでもずっと中学の頃からの恋人の純子夫人と、娘さん達も大事にされいて、最期を迎えられましたが、きっと愛する人に囲まれて幸せだったのだろうとファンとしては思っています。

ムツゴロウさん、こどもの頃のわたしに夢を与えてくださってありがとうございます。
きっと虹の橋を渡った動物たちに囲まれて、「よ~しよし」となでているんじゃないかと想像しています。 

ご冥福をお祈りいたします。




読んでくださりありがとうございます。


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