見出し画像

超仕事不適合者の仕事術 4か条+1―『西村邸』のこと|働くこと①

こんばんは。
「働くこと」ですね。午前中に書きかけたのですが…2本お蔵入りになりました笑 結局23時まわってしまいました。

自分で選んでおいてなんですが、本当に「働くこと」について話すのは難しい。
ぼくは大学生の頃から、働くということが本当にわからなくて。みんな、何考えて働いてるんやろなぁ…みたいなことを、大学で普通より2年も余計に迷い、社会人なってからも事あるごとに迷い、いまも考えている。

これまでの経歴を見ても、ぼくは「普通」に働くことができません。
ぼくのことをわかってくれている10年来の友人や、ここまで30本、ぼくの書いたもの読んできてくださった方がいれば伝わっていると思いますが、まず、ホントに割り切れない性格です。気が進まないことを我慢しながらできないし、逆に一緒に働く人がちゃんとルールを守らないのも許せない。超「0か100か」体質。それでいて、もちろん自己矛盾だって抱えていないはずもなく。あと、飽きっぽい。
友達からも「第一印象だけは誰よりもいい」と褒めて(?)もらえるので、典型的コミュ障ではないはずなのですが、社会人として相当こじらせています。

めちゃくちゃあこがれて入ったはずの2つめの会社を50日で辞めてから、もともと低かった何かを投げ出すことへのハードルが一層低くなりました。3社目は「前のとこ50日で辞めたんなら、ここもやめるやろ…」という、謎の理屈でやめています。
もう正直、山奥で仙人的に生きた方が、みんな幸せだろうとも思うんですが、でもやっぱり自己実現と社会貢献のために仕事もしたい…。
どうやったら、投げ出さないで仕事ができるだろう…奈良に帰ってきてからは、そんなことを考えながら会社勤めをしてきました。幸い、前職の職場には「2020年までは勤めつづけたい!」と思えていたのですが、それが逆に「明日急に行きたくなくなったらどうしよう…」という要らぬ不安を呼び起こして、心療内科にかかったり…書いていて冗談みたいだと自分でも思いますが、マジです笑

そんな中で、投げ出さず勤め続けるための、自分の心の保ち方―仕事への向き合い方を、いろいろと考えていました。今日はそれを書き出そう、というところでテーマが落ち着きました。
題して「超仕事不適合者の仕事術 4か条+1」です。ダサい!!前置きが長くなりましたが、いきましょう。

1.「ワクワクすること」に騙されない。「やらずにはいられないこと」にフォーカスする。


よく言いません?「ワクワクするシゴト」って。なんでその「シゴト」カタカナなん?って笑
どんな仕事も、1のエモーショナルなことの裏に、10や100のめんどくさいことがついて回る。
大人のみなさんなら「そんなん当たり前やん!」と言われるでしょうが、子どもなぼくはわかってなかったんでしょうね、きっと。見た目の華やかさに惹かれて、いろいろ痛い目を見てきました。
消費者としてのぼくが信用している真面目な企業さんの中には、わざわざ求人案内に「裏方の泥臭い仕事も楽しめる方」などと書いているところもあります。

いまはもう、自分のちょっとしたワクワクは、信用しません。
フォーカスすべきは、やらずにはいられないこと。自然に体が動いてしまうこと。もちろんワクワクという感情も込みにして、どちらかというとウズウズ、でしょうか。頼まれなくてもやっちゃうことがあるなら、それを仕事にして、人に頼んでもらえるようにしよう。こう書くと、仕事選びの初歩の初歩みたいですね。
ぼくの場合は整理すること、仕組みを整えること、ルールをつくることが「やらずにはいられないこと」でした。どの職場でも、プライベートでも、自分がふれるものは整理しておかないと気持ち悪い。なんか入れ子になっていますが、そういうことです。


2.選択と集中


古典的なビジネス用語だと聞いています。大企業のリソース管理がルーツなんだとか。この機会にとググってみたら「『選択と集中』は本当に正しいのか?」みたいな懐疑的なのばかり出てきて笑えました。単純に、集中することにはリスクがありますしね。浅く広く投資した方が安定します。

でも、ぼくみたいな超「0か100か」体質の個人は、わかってても分散なんてできない。

「ひとは、1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」

これはアンソニー・ロビンズという、アメリカの人の自己啓発書とか書いてるコーチの言葉だそうです。
まさにこれで、「10年間で1個のことしかやらないと言ってるんじゃないよ。1年で100個やるのは無理だって言ってるんだよ。」そんなふうに思います。
フォーカスしましょう、フォーカス。真摯に向き合えるものごと、お客さんの数は、自分が思っているよりずっとずっと少ない。


3.気持ちでやらない。仕組みでやる。

「努力」と「頑張る」。この言葉は日常でも避けるようにしていますが、特に仕事では絶対に使わないぞ!と決めています。(頑張って「頑張る」と言わないようにしている…。)
よく言われますが、仕事の「がんばります!」って何も言っていないのと同じですし。
そしてなにより「頑張ること」は継続できることではない。継続するために必要なのは「仕組み」です。

「すべての『努力』を『工夫』に言い換える。」

これは結構前にTwitterで流れてきたフレーズなのですが、すごく腑に落ちました。
難しく考えなくても大丈夫。1で「やらずにはいられないこと」をちゃんと選べていれば、自分はそれを「努力」とか「頑張る」とか感じません。


4.ハッタリは翼を授けない。ウソは足枷。


自分がやらずにはいられないことに集中して、仕組みの上で淡々とやる。これが、無理なく継続できる働き方です。
そういう足場を組めたら、そこに派手な看板は要らない。自分の選択と集中を、過不足なく人に伝えていきましょう。出来ない約束はしない。
「ちょっと考えさせてください。」も、できるだけ使わない。考えている自分の時間も、待っている相手の時間も無駄にします。ちょっと考えたくなるときもあるけど、考え終わったら、次回は考えなくてもいいように、ちゃんと線を引いておきます。

+1.これらをふまえた上で、自分にとって新しいことに挑戦する時間を必ずとる


ここまでの4つ、結局言ってることはそんな変わりません。つまるところ、2週間前に書いたこれです。

「ハッハー!とんだチキン野郎じゃねぇか!」と感じられた方、そのとおりです。投げ出さないため、とにかくコツコツいきます。チキン野郎上等、鶏口牛後です。ちょっとちがうか。

ただ、100%ルーティンになって停滞してしまうと、それはそれで虚しくなってしまうかもしれません。「毎日同じことしてて大丈夫か?」と不安になったが最後。アテのない革新を求めて、やっぱり投げ出してしまいます。

なので、新しい挑戦も必ずする。
「20%ルール」よろしく、小さくリソースを投入して小さく背伸び、ジャンプしてみる時間を、どこかにつくる。

いまでも読み返す自己啓発書の中に、「挑戦の常態化」というフレーズが出てきます。これ、とても好きです。挑戦することを、人生単位で仕組み化する。もちろんこれも派手でなくていい。自分のウズウズすることの中で、ひとつひとつステップアップしていく。
ぼくもまだまだです。これができたら、人生楽しいだろうなと思う。学問とか、芸術とか、武道とか、そういう領域での上達のイメージです。ぼくは、いま直接の仕事になること以外にも、音楽とゲーム、あと走ることで、人生単位の挑戦をしていこうと決めました。

そして何を隠そう―いや隠してないですけど、この連載自体が小さな挑戦そのものです。もう本当に自分でひやひやしながらですが、続いています。えらすぎ。

以上が「超仕事不適合者の仕事術 4か条+1」です。
こんなことを考えながら勤めていた前の仕事は、投げ出すことなく2年半続けられましたが、そこで会社がなくなってしまいました。なのでこの仕事術が優れているかどうかは…皆さんの判断にお任せします。
いまも変わらずこういうふうに考えているので、この春、そんな自分が起業してどこまで行けるのかは、とても楽しみです。

そして叶うなら、こんなふうに考えて無理せずじっくり仕事に取り組んでくれる人と、西村邸で働きたいです。

この連載の目的は、自分のための小さな挑戦のほかにもう一つ。近い将来、西村邸で人を雇うとなったとき「オレはこういう人間やねんけど、どうですか?一緒に何か目指せそうですか?」という話をするための題材として書いています。だから、あまり触れたくない「働くこと」というテーマについても、絶対に書いておきたかった。

ひとことに集約されたコンセプトは、いくらでもワクワクを喚起できる。
そこに表現しきれない、なかなかにこじれたぼくの想いこそ、最初のうちに書き記しておきたい。ここに嘘は書いていないし、飾ってもいない。そんなに裏表はない人間なので、95%くらいはぼくという人間をさらけ出せていると思う。
結果「あまりお客さんには見せたくないな…笑」と思うこともたくさん書いているけど、一緒に働くかもしれない人には、やっぱり読んでおいて欲しい。

絶対に続けないといけない仕事なんてない。そんなことを、このぼくが求めていいはずもない。でも、自分が働くことに苦しんできたからこそ、一緒に働いてくれる人の力になれたらなーと、少し気が早いながらも思っています。

あと、おかん。ありがとう。おかんはすごい。社会人としても尊敬している。

クラウドファンディングの準備なんかも本格的にやりだして、事業をする実感がいよいよ湧いてきています。
今日も難産でしたが、無事書けました。感謝。毎日書き終わると「いや、さすがにこれは最後まで読まへんやろ!」と思ってしまうので、ここまで読んでくれてるあなたへの感謝です。よかったら、西村邸で一緒に働きましょう!笑 明日もこりずに来てくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?