起業家はスティーブ・ジョブズの夢を見るか―『西村邸』のこと

こんばんは。日付変わるギリギリになってしまいました。

先週末は整理収納アドバイザーの試験を受けたり、東京へ行ったりと、いろいろありました。ここまで4週間は、土日に次の週のテーマを決めて、おおまかに下書きを作っておく、という流れで書いてきました。
ですが先週末は、日曜の夜にとても影響を受けそうなイベントに参加する予定だったので、それまで書くことを固めたくなかった。期待通り、とても楽しいイベントでしたが、夜行バスで帰ってきて、今日はそのまま仕事に。当然というかなんというか…テーマが固まっていない…笑

ということで、今週はフリーテーマです。2か月連載もちょうど折り返し地点ですので、こういった感じもご愛敬ということで。よければおつきあいください。


今日は、いま自分の中にあるモヤモヤを、少し言語化するために書きます。
そのモヤモヤとはずばり「自分は起業家なのか?」という…。
いやまぁ、起業するから起業家なんでしょうけど、なんとなく自分の中ではその響きがしっくりこないんですよね。

ここまで4週間書いてきたように、いろんな思いもあるし、やるからにはしっかり収益を上げたいのはもちろんなのですが…周囲にいろんな起業家の方も多い中で、自分は何を目指したいのか、ちょっとわからなくなることも。もう一度冷静に見ておきたいと考えています。

今回は、モヤモヤ可視化する方法として、2つの軸で4象限マトリクスを書き、ぼくが考えるいろんな起業家のパターンを当てはめてみました。
余談ですが、書きながら、もしかしたら大学の経営学部とか商学部の講義では、こんなことも勉強するのかもしれないとぼんやり思いました。ぼくはなんちゃって法学部政治学科なので、今回100%の我流です。あしからず。

横の軸は、関心が社会に向かっているか、個人に向かっているか。自分の事業によって、社会が変わることに関心があるか、個人―自分自身の生活を変えることに関心があるかという軸です。

縦の軸は、周囲への影響力をどれだけ求めるか。上に行くほど「資金力はあればあるほどいい。メディアにバンバン出てなんぼ。大きく世の中を動かしたい。」という価値観が大きくなる。下に行くほど「余計なことに煩わされたくない。好きな人がわかってくれればそれでいい。いやもう、頼むからほっといてくれ。」という感性になる。

「影響力を求める」この言葉の選び方には少し迷いました。事業を大きくする気がどの程度あるか、という言い方もできると考えています。「影響力を高めるため、事業を大きくしたい」「事業を大きくするために、影響力を高めたい」―これらは「鶏が先か卵が先か」的であり、今回の軸に当てはめるのはどちらも若干不完全に思えます。が、どちらかというと前者の方が前述のニュアンスに近い気がしたので、ひとまず「影響力を求める」と呼ぶことにします。

この2つの軸によって、4つの象限「パターン」ができました。

最初に触れておくと、アーティストやアスリート系の人たちは、真ん中に軸を置いて、上から下にまんべんなく存在するイメージです。活動はたしかに自分ルーツなんだけど、自分自身の生活よりは、仕事という社会的な役割自体に関心がある。やるからにはNo.1を目指す!というモチベーションの人は上分布、目立たなくてもいいから自分のやり方を磨き続けたいという職人気質の人は下分布。アスリートには前者、アーティストには後者が多そうだけど、思っている以上に偏りは少ないかもしれない。まぁ、便宜上置いておき、本題に進みます。

右上:「社会」にフォーカスして「影響力を求める」イノベーター型

いま社会にある課題について、もっと良くしたいとか、自分ならこうするのにということから、事業を始める。地球上に存在する課題が一つでも多く解決されることが大正義、一人でも多くの悩める人の力になりたい!という思いがあるので、露出や事業拡大に積極的。『情熱大陸』的な感じで、一番わかりやすい起業家像だと思います。

左上:「自分」にフォーカスして、「影響力を求める」インベスター型

インベスターという表現は、イノベーターと語呂がいいという理由で採用してみたけど、あまり適切ではないかも。きっかけは、お金持ちになりたい!社長になりたい!というところだったりするのかもしれないけど、さらに熱中していく剛の者は、もっと仕事でワクワクドキドキしたい!!という、逆に非俗物的な境地に達していそう…。
手段や特定のコンテンツへのこだわりはうすく、その時々の時流に乗って仕事をすること自体が人生の楽しみ。『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』ぽい。

ちなみにぼくは、『情熱大陸』も『ガイアの夜明け』も『カンブリア宮殿』も、見た記憶がほとんどありません…完全にイメージでごめんなさい笑

右下:「社会」にフォーカスして、「影響力を求めない」求道者型

社会的な課題に対して、自分のスキルを使って問い続けることが使命。イノベーターよりは、抽象度の高い「正解がない」系の課題に取り組むことが多く、それゆえ解決するというより、問い続けがち。デザイナーとかアート系。社会起業家?
影響力を求めないわけではないけど、それによって生まれるしがらみをそれ以上に嫌う。共感する仲間が増えると、NPOとか社団法人的なところに向かっていくこともあるけど、組織のしがらみが強くなるとまたそこから離れて、と脱皮を繰り返すような求道者もいるとかいないとか。

左下:「自分」にフォーカスして、「影響力を求めない」ライフワーク型

お店系。食べるのが好きで、いつか自分で飲食店をやりたかった、的なパターン。シンプルに家業を継ぐのも、この象限にあると思う。目の前に居るお客さんが何より大事!毎日のルーティンワークがぼくの人生!
求道者型が抽象的な方向に向かうのに対して、具体―コンテンツ寄りが多そう。飲食とか服とか、もっと広くカルチャーとか。そして「家族との時間を大切にしたい」層も、このエリアに多いように思う。


だいたいそんな感じ。どうでしょうか?
ちょっとおもしろおかしくしようとして、どの象限に対しても若干棘のある書き方になった気もするけど、全て自身の価値観や生き方の問題だから、どのパターンにも優劣はありません。

ただ、相容れないものがあるのは間違いない。横軸の数値があまり変わらなくても、縦軸の数値に開きがあると、いがみあってたりすることもある。難しい。書いていて、斜めの象限同士の方が意外と馬が合うのかも、と思ったりもしました。どうだろう。


自分の考えの整理のために書いてみたけど、じゃあ自分はどこだろう?と。インベスターじゃないのは間違いない…イノベーターに振れたりすることもあるけど、やっぱり下側2つのどっちかだよなぁ。

本題とは関係ないですが、人間には真摯に向き合える人のキャパシティがあって、それは個人の能力で大きく増減しないと、ぼくは考えています。1万人の従業員を抱える企業の社長も、真摯に向き合えるのは5人の幹部だけではないか、と。なら最初から、気の合う5人だけでできる仕事でいい、というふうに考えています。

そんなこんなで、やっぱりあまり大きな事業は目指してないんだろうな…。


あともうひとつ。「安定した売上のために、事業の拡大が必要」という言い方をされるのが、あまりしっくり来ていなくて…恣意的に今回の表を書いてしまったかもしれないし、直接的な反証でもなんでもないけど、やっぱり売上の安定感と事業の規模に、相関関係はないのではと思う。

細く長く続ける、というのも安定択として間違いなく存在していて、そのためにあえて無闇に事業を拡大させない、というビジネスモデルもたくさんある。北海道から出ないセイコーマートとか…?

なんにせよ、安定して自分の仕事を続けたいのは、どの象限にあってもみんな同じで、それぞれに方法がある。やはり必要な事業の規模/売上額を左右するのは、こちらがどれだけの影響力を求めるか、ではないかと思います。


うーん、自分なりに頭をひねってみたけど、半端に学問ぽくて、バカ丸出しやったら恥ずかしい笑 まぁ、恥ずかしいのはこのブログ始まった時から同じなので、気にしないことにします!なにかもっと、こういう見方ができるよ、というアドバイスあれば謙虚に聞かせていただきます…。

明日はうってかわって、上等な生活雑貨との付き合い方について書こうかな、と思っています。また遅めの時間になる見込みですが、よかったら覗きに来てくださいね。おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?