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初出版「肩の痛みがよくなるすごい方法」発売前夜祭ライブ配信-質問に答えきるまで帰れま10-

初出版書籍である「肩こり・五十肩・腱板断裂 肩の痛みがよくなるすごい方法: 名医が教える痛みの正体と治し方」の発売前夜に、YouTubeライブ配信で質問回答を行いました。

ライブ配信中にいただいた38個の質問の様子を紹介いたします。
当てはまる内容もあるかもしれません。
ぜひ参考にしてください。

しかし、文字起こししてみると、僕(歌島)の回答も全然、まだまだだなと思わされます。優しい目で御覧ください 笑

Q1.1年前になった軽い五十肩が再発して凍結肩になる可能性はありますか?

2年前くらいに右肩のひどい凍結肩で、左肩も軽い五十肩になりました。
この頃左肩の結帯動作が痛いです。(後ろに手を回すと痛いってことですね。)
1年前になった軽い五十肩が再発して凍結肩になる可能性はありますか?

A1.
もちろん可能性はいくらでもあります。
ただ軽い五十肩はいろいろなケースがあって、何とも言えません。
そういうエピソードがあるかといえば、もちろんあります。

でもガッツリの凍結肩で、例えば僕の内視鏡の手術をやってその後また10年後になるかというと、10年前に今の手術をやっていないからわかんないですけど、ないんじゃないかなと思ったりはしますね。
少なくとも1年2年3年みたいな間に、せっかく治ったのにまた凍結肩になったという再手術は1回もないですね。

凍結肩の再手術は僕が記憶してる限り、お1人・・ちょっと記憶が漏れてるかもしれないですが、1人か2人だと思うんですよ。
純粋な凍結肩でも、もう1000人以上手術させていただいてると思いますけど、凍結肩でまたいらっしゃる方はお1人しかいません。
それにその方も3ヶ月ぐらいリハビリがなかなか進まなくてっていうことだけなので、0.1%かそのレベルですね。

可能性はあると思うんですけど、そもそも最初の軽い五十肩と今の症状がどんだけ関連してるかってのもわからないっていう感じでしょうかね。
お答えにならないですけど、僕の素直な感想としては。

Q2.何歳の方に腱板断裂になる人が多いのですか

A2.
年齢が上がれば上がるほど多いです。
ですが手術をすることになると、なんとも言えません。
例えば80歳以上の方で
「痛いしつらいけど手術するほどではないので手術はいいです、私歳ですから」
とおっしゃるんですね。
僕はそうは思わないですけど、そういうふうにおっしゃる方がおられます。そういった方へ無理に
「人生100年時代だから絶対やりましょう」
なんてことは言わないです。

だから手術に至る方っていうのは、例えば60代とか70代とかが多いですね。

Q3.9か月前に腱板断裂の手術をしましたが、まだ背中側へ手を動かすのが難しいです

9ヶ月前に右肩の腱板断裂の内視鏡手術をしました。
3本切れていたそうでリハビリを続けていますが、まだ背中側へ手を動かすのが難しいです。

A3.
背中側に手を上げるのを伸展と言うんですけど、縫合した腱板が引っ張られますから伸展の動きってなかなかね難しいんですよね。
9ヶ月ですよね。
ちょっと残酷なことを言うと、3本切れていたっていうのはかなり大きい断裂だと思うんですね。
それをちゃんと縫ってくださったと思います。

しっかりとくっついてるかを確認してますか?
でも、しっかりくっついてたとしても、生まれたての元の腱板に戻ってるわけではありません。
大きく穴が開いちゃったものを、ある程度無理やり引っ張ってそこにくっつけたんですね。となると、やっぱ多少は硬くなるんです。

なので全く同じ可動域は、もしかしたら人によっては望めないこともあることなので、その中でどういうふうにご自身の生活を組み立てていくか、どういう生き方をしていくかっていうことに1年過ぎたあたりから少しシフトして考えていただくといいかなと。

1年ぐらいはね、ゆっくりでも改善していく感じはすると思います。
1年を超えてからすごく良くなったって言う人も稀におられるので、一概には言えません。
なので、いつぐらいに上がるようになりますかってことなんですけど、
さっき言った通り少しずつ上がって良くなっていくと思います。

Q4.腱板断裂を疑っていたが五十肩でした

腱板断裂を疑っていた海外在住者です。
でも五十肩でした。

A4.
腱板断裂になると思ったら、五十肩というのが多々あるんですね。
五十肩の方が症状が強いってのは本でもお伝えしている通りですけど、そういうことが多いです。

Q5.インピンジメントで3ヶ月経ちますが、痛みはどのくらいで引きますでしょうか

A5.
よくいただく質問です。
ですが、さっぱりわからないというのが現実です。
というのも、どのくらいで引いてくるなんて適当なことは言えません。

明日引くかもしれないし、1年以上かかるかもしれないし、何もしなかったら一生続いちゃうかもしれないし。
これはわからないんですけど、今何をされているかですよね。

例えば、セルフエクササイズで筋肉を鍛えるとかインナーマッスルを鍛えるってことを3ヶ月やってきたとしたら、そろそろ効果が出てきそうかなとか思ったりもしますし
そういったことでなくても、良くなる見込みがある何かをしているかってことになります。
やってきたことがどのくらいで実を結ぶかっていうのは、やってきた内容によるわけです。

注射を例にあげますと、注射した直後が効くか、もしくは少しずつ効いていくとしても1週間の間にある程度効果が見えてきます。
なので、どのぐらい効きますかについては今みたいな感じで説明するのは難しいかなと思いますね。

Q6.上腕二頭筋長頭腱炎です。どのくらいで改善していくものなのでしょうか

肩の激痛が半年以上続いていて、リハビリしても注射しても全く効果がありません。
診断としては上腕二頭筋長頭腱炎です。
どのくらいで改善していくものなのでしょうか。

A6.
どのくらいで改善するかというのは、非常に難しいんですよ。
何をされているか、どういう状態なのかによって全然変わるので、ちょっとお答えしかねますけれども・・。

まず、上腕二頭筋長頭腱炎で半年以上激痛が続くかっていうとちょっと怪しいなって正直思いますよ。
本当に激痛で長頭腱炎という診断であれば、長頭腱炎の周りにステロイドを打てば激痛ではない状態に持っていける可能性は高いと思うんですね。
それを、おこなったのにそうじゃないとしたら診断そのものを疑わないといけないかな思います。

Q7.普段から巻き肩だと腱板断裂になりやすいですか

A7.
はい、そういうリスクはあります。
背骨の姿勢で調べてくださった研究があって。
本でも紹介してますし、僕のYouTubeとかでも言ってますよね。
姿勢が悪いと、腱板断裂のリスクが非常に高いというのはデータでは出てますね。
ただその一つの研究だけなので、ちょっといろいろ追試するとそこまで大きな差が出るのかなっていう気はしますけど、でもそういう研究はあります。

Q8.肩が抜けそうな感覚を伴う五十肩ってあるのでしょうか

A8.
全然ありますね。
結構そうおっしゃる方が多いですね。
これは単純に患者さんの主観になりますが、実際にそういうふうにおっしゃる方はすごく多いです。
ですが「抜けることはありません」ということを、皆さんにお伝えしています。
硬いですからね。

五十肩の場合、可動域がむしろ狭くなってるのに抜けるってことは、ほぼほぼないというふうに思っていただいていいです。
抜けそうな感覚が、何をあらわしてるかは明確には説明できないです。

抜けるというのは、脱臼するということです。
抜けそうなってことに対して不安を感じていらっしゃいますが、
「そんなに簡単に肩が脱臼することはありません」とお伝えしたりしています。
安心材料にしていただきたいですし、普通に医学的に考えうる事実としてもお伝えしているという感じですね。

Q9.両肩同時に五十肩になることはありますか

A9
あります。
両肩同時に手術することはないですけど、1ヶ月ぐらい空けて両肩を手術された方もおられますね。
すごく良くなってくださいましたよね。

Q10.友人が腱板中断裂らしいですが、リハビリで治りますか

A10
リハビリで治るの定義によりますよね。
痛みがなくて肩が動くようになるってことだったら、もちろん可能性はありますよ。
ただ切れたままでいいのですかってこともちゃんと考えていただければなというふうに思いますね。

Q11.五十肩で2ヶ月激痛でトレーニングできてません

A11
そうですね、筋トレね・・。
肩の筋トレ否定派としては・・それ以外の筋トレは肯定派ですけど。
うーん、そうですね。

Q12.来月4月24日に不全断裂手術予定です。
インナーマッスルトレーニングは術前から始めても良いでしょうか。

A12
僕はやめておいてくださいとお伝えしてます。
術後頑張りましょうってお伝えしてます。
要は、インナーマッスルって切れてるところに刺激を加えることに変わりないわけですよ、トレーニングでね。
なので、できればやらないで・・でもこれは意見がわかれるところだと思います。
やっておいて他のまだくっついてるところの筋力を維持した方が、実はリハビリいいですよってこともあり得ると思うので、これは意見がわかれると思います。
ただ僕は、やめておいてくださいって言ってます。

Q13.肩こりと五十肩は関係ありますか

両肩同時進行中です。
だいぶ良いんですが、なかなか元に戻らず1年以上経ちます。
両肩の肩こりも頑固に続いています。
肩こりと五十肩は関係ありますか。

A13.
あります。
どのくらいの関係性かってのは何とも言えないですけど、関係は絶対あると思いますね。
そこら辺も確か本で語っております。

Q14.五十肩で接骨院に通っていますが、行かなくても時が来れば治るのでしょうか

A14.
もちろんほっといても治ることはありますよ。
でもケースバイケースです。
接骨院が正しいかっていうのは、本質的に五十肩を治す場としては接骨院は正しくないです。
柔道整復師さんはそういう資格ではありません。
ですが、しっかり学んで五十肩のアドバイスをしてくれたり、施術をしてくださる人もいるので、一概には言えないですね。

Q15.五十肩になると、指が動きにくくなることはあるのでしょうか?

A15
これは、例えばCRPSっていう言葉を調べてみてください。
五十肩のような強い痛みを感じたときにCRPSという状態になって手や指が動きにくくなることはあったりします。
そうじゃないにしても、指まで痛いとかしびれるっていう人で他の神経は悪くないという人もおられるので、あるのでしょうかということで聞かれるとあるといえばあるです。
ただし、そのメカニズムはわからないことも多々あると。
五十肩を治してみたら、指も良くなってしまう人も確かにおられるので何とも言えないですよね。
そういうこともありますよとしか言えないですね。

Q16.上腕骨骨折後に浮腫のようなハリ感があり肩から肘の間が動きません

上腕骨近位端骨折後に、特に肩から肘にかけて浮腫のようなハリ感があります。
腕を下ろした状態で回旋させる動きを取っても肩から肘の間が動きません。

A16
シンプルに拘縮が起こってるのではないかな?と。
硬くて動かないとですよね。
となったら、それは硬くなっちゃってるってことじゃないかなと思います。
でも見てないからわからないです。
これ全員に言えることですけど、拝見してないですからスーパー推測だと思ってくださいね。

Q17.2年前に肩が痛くなり腱板断裂だとわかったのは約1年6か月後でした

8月に肩が痛くなり2年目です。
腱板断裂とわかったのは昨年の暮れです。

A17
長かったですね。
早く診断つけてくれよって感じですよね。
総合病院での診察ですね。
肩の専門の先生だといいなと思いますけれども、よくお話を聞いてみてください。

Q18.6月に棘上筋の修復術を行って11月に悪くなってしまいました

A18
5ヶ月たった時点でMRI撮られました?
急に悪くなっちゃったなら、僕だったら撮りますけどね。
再断裂してないか心配になりますよね。

Q19.重いものを持つと背中が痛くなります。筋トレとかすればいいですか

A19
いやいや、まず診断を受けてくださいね。
筋トレしときゃいいよってそんな適当なことは言えないです。

Q20.五十肩の症状がリウマチにより長引いたり可動域に影響でたりしますか

肩鎖関節がリウマチで変形していて五十肩です。リウマチのせいで長引くとか可動域が戻らないことはありますか。

A20
難しいですけど、リウマチの影響は多少あるとは思います。
まず五十肩がリウマチの関節炎でないってことをまずしっかり確認します。
そうじゃなかったとしても、リウマチでどうしても腱板が薄くなってたりする患者さんが多かったりします。

例えばインナーマッスルを鍛える
うちわ扇ぎもそうですけど
そういったもので、長期的にいい肩を作っていただくことは、痛くない範囲であればやっていただく価値はあるんじゃないかなというふうに思います。

リウマチの影響は少しあるのかもしれないですが、そんなに大きい影響はないと僕は印象というか感覚的に思っています。

Q21.糖尿病の数値が悪いと手術はできないんですか

A21
できないです。
ヘモグロビンA1cはせめて7台にして欲しいなと思ってますね。
8でも・・手術にもよりますけどね。

例えば凍結肩受動術といって、可動域を広げるだけの手術だったら15分ぐらいで終わるので、それでもいいかなと思ったりしますけど。
コントロールが悪いと、例えば感染や化膿してしまうリスクが上がってしまったりそれ以外のいろんなリスクをはらんだ状態で手術をすることになってしまうので。
コントロールは大事ですね。

Q22.五十肩への湿布は温冷どちらがいいですか

A22
湿布に関しては温冷どちらもいいです。
温冷は、どちらも大した違いはなく、気持ちいい方でいいと思います。

基本的に湿布の本質は、消炎鎮痛剤が入っていることになります。
そのお薬の相性はあるかもしれませんけど、
消炎鎮痛剤であればどれでも構わないと思っています。

あと、最近出てきましたが、飲み薬の代わりになる貼る飲み薬みたいなお薬があるんですよね。
そういったものは、また別の意味で効果があるかもしれません。

Q23.抜けそうな感覚があるのは、腱板断裂を想像してしまいます

A23
お気持ちわかります。
でも、そうじゃないことは多々あります。
腱板断裂で抜けそうな感覚になる人は、意外とそんなにいません。

Q24.ハイボルテージは五十肩に有効なんでしょうか。少しはマシになってる気もするんですが・・

A24
その感覚がとても大事だと思うので、もちろん継続していただいてもいいと思います。
いわゆる電気治療の一つですよね。
ですが、あまり有効というエビデンスを僕は見たことはないです。
ただ僕が全て調べられてるわけじゃないので。

Q25.筋膜性・筋筋膜性疼痛についてどのようにお考えですか

A25
肩こりもそうですよね。
肩こりもそうで筋筋膜性疼痛の一つとして捉えてもいいと思うんですけど、ハイドロリリースがすごい効くっていう先生もおられますね。
僕はやってないのでわかりません。

すごい聞くっていう先生の感覚や、患者さんの感覚は嘘をつくわけないと思うので、実際効く患者さんはおられるんだと思います。
ただし、多くの方が一時的だということですね。
それプラス、リハビリ・運動療法・セルフエクササイズ・セルフケアが大事だということは皆さん口を揃えておっしゃってるかなと思いますね。

Q26.両肩五十肩、凍結肩で2年になります。この状態のままってこともありますか

A26
五十肩はもう何年かたてば、ある程度良くなることが多いですよ。
ただ後遺症ってことになると、ある程度残ってしまいます。

それを早めに治せたらいいなとは確かに思うので、内視鏡手術をすることがあります。
ただ後遺症といっても、すごい悪い状態じゃないと思います。
あまり気にならないという人が多い後遺症だと、僕の中では考えています。
よく調べたら腕が上がりきらないし、よく調べたらちょっと痛みがあるし、みたいな感じですね。

Q27.五十肩になって3ヶ月で寝る前にトラマドールを飲んでいますが眠れません。効いているのか不安です

A27
トラマドールでも駄目ですか。
炎症が強かったらどれもちょっと厳しいんでしょうね。

ただ夜眠れないのはシンプルに良くないですよね。

体調によっては、トラマドールを増量できる可能性もありますし、他のお薬を併用することもできますしね。
あと寝方に関して動画でもお伝えしておりますので参考にしていただければと思います。

Q28.肩の痛みの感じは人それぞれだと思うのですが、医師は画像診断と問診だけで治る見込みがあるのか診断されるのでしょうか

A28
もちろん自覚症状やその感じ方、そしてそれまでの問診ですね。
さらに徒手検査・可動域検査、そして触ったりなどもいろいろあります。
本当にケースバイケースです。

Q29.右肩の五十肩が1年で痛みもなくなりましたが、右手を左肩に触れようとすると右肩が上に上がってしまいます

A29
右手を左の肩に触れるってことですよね。
右肩が上がってしまうというのは、いずれにしても可動域が狭いっていうことなのかなと推測します。
肩甲骨を無理して動かすことになるんだと思います。

なので、シンプルに動かないのであればストレッチをする話がまずは基本ですね。
後ろに手を持っていく内旋結帯動作ですね。

同じ場所であっても動きとして微妙な違いがあります。
なので、微妙に違うけど狙ったところをストレッチするというバリエーションを持ってやっていただくといいかなと思います。

Q30.後縦靱帯骨化症の手術後に左肩甲骨のしびれは直りません

A30
難しいですね。
手術のときにそちらに伸びる神経のところがちょっと傷んだかもしれません。
末梢神経レベルで全く痛めないというのは、手術の中で難しいことがあるので。

自分が主治医であればやるのは、ビタミンB12やノイロトロピン、神経障害性疼痛のお薬などで、どういうふうにコントロールできるかなということをトライするかなと思います。
あとは肩甲骨周りの筋肉の状態、コンディションを良くしていくことによってしびれ感が減ることもありうるので、リハビリすることもあるかもしれないですね。

Q31.リウマチは、大きな関節からやられることはあるんですか? また、専門の先生はどうやって調べればいいんでしょうか

A31
ありますよ。
大関節型のリウマチがあります。

病院のホームページ見て、その先生が入ってる学会や名前を調べてみたら、実は肩の研究をしていたとかそういういう感じでしょうかね。

Q32.肩から親指の付け根までが痛いです。原因は?

肩から親指の付け根までが痛いです。
頚椎ヘルニアだと言われブロック注射しましたが直りません。
肩にステロイド注射をしたら3週間痛みが治りましたが、また痛くなりました。
原因は肩と首どっちなのでしょうか。

A32
注射をした時点で痛みが治ってまた痛みがってことからも、原因は肩なんじゃないかなと思います。

Q33.五十肩になる人は、うつむき姿勢などで息苦しくなることはあるのでしょうか

A33
五十肩になる人っていうくくりで言ったら、その関係はわからないです。

Q34.椎間板ヘルニアで内服薬を服用していますが、痛みがなかなか引かないのですが

A34
ヘルニアが大丈夫かどうかが、そこを支配する神経の問題です。
例えばヘルニアの高位によりますが、足首など下肢筋力がちゃんと保たれているかということが大事になってくると思います。
そこが保たれていて痛みが我慢できる範囲であれば、一旦内服薬の効果が出るのを待つということも選択肢に入ると思います。

Q35.上腕骨大結節骨挫傷と診断されましたが、いつ頃痛み取れますか

12月に転倒して肩を痛めました。
上腕骨大結節骨挫傷と診断されましたが、いつ頃痛み取れますか。
良い治療はありますか。

A.35
12月だから3ヶ月ぐらい経ってらっしゃいますね。
骨挫傷の治癒の期間としては十分あると思うんですよ。
その後肩が硬くなってたりとか、今肩関節に何か問題起こってんじゃないかなっていうことを考えると思うので。

あと、大結節骨挫傷ということであれば腱板断裂は本当に起こってないのかっていうことをMRIでもう1回調べたりとかいろいろしますね。
なので、まず良い治療の前に良い診断、適切な診断です。
今、もしくは受傷から3ヶ月4ヶ月経ったころ、またはもうちょっと経った後に、一度しっかりと調べてみるってことをおすすめしたいと思います。

Q36.先生の手術映像が見たいです

A36
これは個人情報なので。
僕も雇われというか非常勤の医師なので、映像を出すってことは考えてないですね。

Q37.家族としてのサポートはなにかありますか

A37
まず、精神的なサポートで励ましてあげるとかですね。
術後に痛いのは、ある程度当然だし、少しずつやるべきことを着々と進めていき、その後痛みがどうなるかを見ていくっていうような精神的なサポートですね。
あとは、いかに肩に力を入れずに過ごすため、着替えとかそういうのを手伝ってほしいかなというふうに思いますね。

Q38.リハビリしていい期間の判断が難しいです

どの程度の痛みまでリハビリしていいのかが難しいです。
サイレントマニュピレーションと痛くならない程度までというのが矛盾してるようで・・。

A38
矛盾ではないんですよ。
関節包がサイレントマニュピレーションになると、ある程度切れちゃうんですね。
そうすると可動域が広がるわけです。そこからくっつこうとする反応は始まるんですけれども、それがゆっくりと進んでちゃんと柔らかい状態になるように、その後しっかりとリハビリをしていただくってのがサイレントマニュピレーションの一つのコンセプトだと思うんですね。

だけど、それを麻酔もせずに痛みをすごい感じながら無理やりやったら筋肉もどんどん緊張します。
例えば腱板断裂を起こしたり、骨折を起こしたり体の防御反応ってのはより強まっちゃうという考え方ですね。
それだけやっても関節包がちぎれるほどまでは痛みで無理だから、結局いじめてるだけみたいになるっていう感じですね。


以上ライブ配信中の質問回答を紹介いたしました。
いくつかこちらに掲載できていないものもありますがご容赦ください。

最後に

今回発売する書籍のおすすめポイントを紹介します。

日頃よりYouTubeやオンライン講座など、さまざまな媒体で情報発信をしてきました。
日々患者さんの悩みに耳を傾けているため、ある程度は患者さん目線でお話はしていますが、どうしても医者というフィルターがかかってしまいます。

書籍を一緒に制作した編集者さんから様々な疑問やアドバイスをいただき、読んでいただける方へ、よりわかりやすい内容になるよう努めました。
私の原稿に加え、編集者さんが考案してくださったQ&Aも収録されています。
入門書としては、申し分ない仕上がりです。
それでいて、一般整形外科医でさえ知らないような情報も数多く盛り込まれています。
初心者から専門家まで幅広い方々におすすめできる一冊です。

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