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ちいさなちいさな王様

読むことは生きること という中学生向けの読書推進本に紹介されていたシリーズの中の一つ、ちいさなちいさな王様。
私は誰かが紹介してくれた本をメインに探しています。
次に読んでみたい本というのは、どんなきっかけで見つかるかわかりません。表紙が気に入って手に取った本が、全く頭に入ってこない内容かもしれないし、無機質な背表紙にビビッときて読んでみると、ワクワクするような物語かもしれません。

王様の世界では成長するにつれて小さくなります。
小さくなるにつれてどんどん豊かになっていきます。人間の世界では、生まれた時に想像力が最も豊かで、すべての可能性が与えられているのに、少しずつ奪われてゆきます。

寝ている時にみる夢は、浮世離れしていてしっちゃかめっちゃかな世界。目が覚めた時に、夢だったことに気付いてガッカリすることもあると思います。そんな夢が本当の人生で、現実に生きている世界が夢の中であるとちいさな王様は言います。起きていることは眠ること、眠ることは起きること、、、。
哲学的なエピソードが盛り込まれていて、子どもには難しいかもしれません。少し仕事に疲れて、立ち止まった時に読んでみてほしいです。
人間はもっと自由な生き物であると教えてくれる一冊。
挿絵があたたかくてとてもかわいいです。

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