うた

読書感想文を書いていきます。 note初心者です。

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最近の記事

十角館の殺人

あまりミステリーを読む機会はなかったのですがこの本もおすすめしてもらい、読んでみることにしました。軽く、本の解説を調べているときに「1行で全ての真相がわかる!」と謳っている紹介文をいくつか見つけたので、その1行を楽しみにページをめくりました。 プロローグは、犯人が犯行を決めた瞬間の映像から始まります。どうやら目の前に海が広がる堤防で、犯行計画を記した紙を入れた瓶を海に投げます。 この始まりがとても暗い情景で、復讐に燃えている犯人の心情が抽象的に表現され、少し読みにくく、何度

    • チョコレート戦争

      -認めること、謝ること- なんとなく児童書コーナーで「大ベストセラー愛蔵版」と大きな帯をつけて、子どもの本のコーナーで堂々としていたこの本を見つけました。なんと初版1965年、、、そんな昔の児童書を読んでみたいと思い、文庫はあるかな?と探してみたら1冊だけ本棚に並んでいたので、購入しました。 街のケーキ屋さん金泉堂のショーウィンドウが割れて、店の前にいた明と光一が濡れ衣を着せられるところから物語が始まります。 店員さんも支配人も社長も、小学生である光一たちの言い分を聞いてく

      • かがみの孤城

        今回はおすすめしてもらった本です。面白いよーと言われ、今更感が満載ですが2018年に本屋大賞の大賞を受賞した、辻村深月さんのかがみの孤城を読むことにしました。 不登校という共通点を持つ中学生7人が、光を放つ鏡を通り抜け、とある城に集められました。城にはオオカミさまというちいさな女の子がいて、城のどこかに隠されている鍵を見つけると、願いを一つだけ叶えられると言います。 いよいよ鍵を探す物語が始まります。 7人の子どもたちの学校に行けなくなった理由が、とてもわかりやすく描かれ

        • ちいさなちいさな王様

          読むことは生きること という中学生向けの読書推進本に紹介されていたシリーズの中の一つ、ちいさなちいさな王様。 私は誰かが紹介してくれた本をメインに探しています。 次に読んでみたい本というのは、どんなきっかけで見つかるかわかりません。表紙が気に入って手に取った本が、全く頭に入ってこない内容かもしれないし、無機質な背表紙にビビッときて読んでみると、ワクワクするような物語かもしれません。 王様の世界では成長するにつれて小さくなります。 小さくなるにつれてどんどん豊かになっていきま

        十角館の殺人

          鬼の橋 

          -子どもと大人の境目- 読むことは生きること という中学生向けの読書推進本に紹介されていた中より1冊。鬼滅の刃のブームに乗っかって、プチ鬼ブームの私が読もうと決意した、鬼の橋。過去に児童文学賞ファンタジー賞を受賞していることがわかり、尚更読んでみたくなりました。  子供から大人への階段を登ろうとしている少年の繊細で危なっかしい姿が、814年平安京に実在した人物を元にし、ファンタジーに描かれています。  妹を亡くし、何にも力が入らず、心がうつろな状態になっていた少年たかむら。

          鬼の橋