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遮断機                 ――画像しりとりはじめました(#167)

(#166) 初心者→「しゃ」→遮断機

一休さん方式メソッドを取り違え
堂々と真ん中をくぐった
その先に待つ悲劇



「まぜるな危険」と言われたら、混ぜたくなるのが人情というものである。これと同じように、「くぐるな」なんて書かれたら、一休さん方式メソッドを使おうが使うまいが、どのみちくぐってるんじゃないか、そんな風に思ったりもする。

だから、本当にくぐってほしくないのなら、こう警告した方がいい。

くぐってもいいですが、その際は自己責任でお願いします

と。←いや、長げーし

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一休さん方式メソッド」とは、アニメ『一休さん』では一番認知度が高いと思しき定番のエピソードである。

「このはしわたるべからず」と書かれた橋のど真ん中を堂々と渡り、「端(はし)」を渡らないで真ん中を歩いたからオケーイやん?(o^-')b♪
という頓智小話だ。

毎回、オープニングの
🎵 気にしない 気にしない 気にしない~~ 🎵
――のあたりで、どうだ、といわんばかりに胸を張って堂々と歩いてくる姿が印象的なヤーツ。

ホンマに橋が壊れてて危険な場合もあるから
少しは気にした方がええで( ̄∀ ̄)

なお、この威風堂々たる闊歩のイメージで件の遮断機を不用意にくぐるとなると、『一休さん』なら堂々と渡りきれるだろうが、現実は、どちらかというと『トムとジェリー』の方だと思う。気をつけよう👆

ま、『トムとジェリー』なら、これでも生きてるけどねw

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

さて、その一休さん、オープニングテーマを改めて聴いてみると、なかなかどうしてスゴいことが多々分かる。

アニメ『一休さん』は、1975年10月から1982年6月まで、実に7年にわたって放送された人気アニメだ。
私らの年代だと、夏休みや冬休みといった長期休業ちうの平日午前中の再放送アニメ枠は大概この『一休さん』だったことがある。
そのくらい、人気のアニメだった。

それだけに、そのOPオープニングテーマは、その年代の人間なら誰もがそらで歌えるくらいポピュラーではあるが、フルバージョンとなると、意外と聴いたことがないのではあるまいか。

まずは、じっくりと聴いていただこう。
相内恵とヤング・フレッシュで『とんちんかんちん一休さん

梵鐘の荘厳な響きからスタートする、厳かなるオープニング。
山門の引きの画のど真ん中に浮かぶ

中央児童福祉審議会推薦

という、ものものしい告知。

 かと思うと、唐突に

「一休さ~~ん」

と呼ぶ声。
それに応える一休さん。
こんなカジュアルなやりとりから毎回スタートするのだ。

すきすきすきすき
すきすき
あいしてる
すきすきすきすき
すきすき
いっきゅうさん

ここまで時間にして約11秒。
この小坊主、たった11秒で12スキをゲットしよる。
ほぼ1秒1スキペースだ。
こういっちゃなんだが、noteクリエイターとしては私なんぞでは太刀打ちできないくらいの凄腕である。

多分、こやつは毎週こんな感じだ


さあ、ここからAメロ。
一休さんの優れたスペックについて存分に披露される。とくとご覧あれ。

とんちはあざやかだよ
いっきゅうひん

そりゃそうだ。「頓智小僧」として有名なのだから。
ここは言うまでもない。

どきょうはまんてんだよ
いっきゅうひん

ここも、さもありなん。
頓智ばかりがクローズアップされがちだが、一休さんの得意技のツートップと言えば、頓智と「ハッタリ」である。とても8歳の小坊主とは思えない度胸に裏打ちされたハッタリ。これを忘れてはいけない👆。

見よ、この悪だくみ顔。
これが本当に8歳か!?

いたずらきびしく
いっきゅうひん

ここいらで、いささか難しいスペックの登場。
スペックというより日本語が若干難しい。

いたずらがきびしい

どういうことだろうか?(゜o゜)?
日本語ネイティヴ半世紀超の肌感覚としては、いたずらのレベルが高く、仕掛けられた相手にとって対抗するに手強い、といったあたりのように感じるのだが……。

いやいや、こういう曖昧なところを曖昧にしておくのがいかんのだ!
それは、無知でい続けることと同根の恥ずべき罪だ

というわけで、しっかりと辞書で確認しよう。
基礎的な語句ほど独自な解釈をかますことで名高い新明解国語辞典 (第8版) で「きびしい【厳しい】」を引いてみる――

1. 安易な気持ちでは対処できない状況に置かれ、それを克服する(に耐え抜く)のに大変な努力が要る様子だ。
2. 甘えや妥協をいっさい許さず、苦しみや困難に耐えることが求められる様子だ。
3. 情実をいっさい廃して、こうすべきだと思ったことを変えることなく貫く様子だ。

むう……。
余計ワカランようになってしまった(・_・)💦

ちなみに、この歌詞が流れているところのバックは、川の水を利用して洗濯をしている一休さんが、汚れ落ちを確認すべく匂いを嗅いでみて、その強烈さに思わず卒倒し川の中に倒れ込む、というシチュエーションである。

細かい部分までは覚えていないが、卒倒するくらいオイニー強烈、なのだから、当然ふんどしか、あるいは下着の方なんだろうな、そう思いこんでいたのだが、今回改めて映像で確認してみたら、上着の方、しかも脇とかぢゃなく、襟元を嗅いでバタンキュー(死語)、ザバーン💧だ。

襟もとで思わず卒倒するくらいオイニーキツキツって……一体、誰なん?
( ̄∀ ̄)?

意外と吾作じいさんの洗濯物とか紛れてたりしてたらオモロいかもしれん( ̄∀ ̄)

いずにせよ、このオイニーシチュエーションだけ切りとるのなら

1. 安易な気持ちでは対処できない状況に置かれ、それを克服する(に耐え抜く)のに大変な努力が要る様子だ。
2. 甘えや妥協をいっさい許さず、苦しみや困難に耐えることが求められる様子だ。

――あたりの意味には合致すると言えそうだ。
そう、確かにここは厳しい。←いや、もう「いたずら」どっか行っとるやないかい(・_・)

だけどけんかは
からっきしだよ
さんきゅうひん

まあ、これは仕方あるまい。
RPGの世界でも、賢者や魔法使いといった頭脳労働者は、腕っぷしはからっきしなのが定番だからして。
それに、なんでもござれの万能なチートよりは、弱点を持つ主人公の方が人気は出る(o^-')b♪ これは鉄則だ。

ただ、この歌詞のシーンのバックがコチラ👇

どうでもいいが、ネコのたまがカワユス(〃▽〃)ポッ

さよちゃんに迫られて困惑する純情一休さん(*´∇`*)♪
確かに、こっち方面もからっきしだけどね( ̄∀ ̄)
とはいえ、これでは、小さな子どもたちが、
一休さんがさよちゃんにいぢめられている( ゚Д゚)!……なんて誤解しないだろうか?←しねーよ

アー アー
なむさんだ

お気づきになっただろうか。

ここまでの歌詞で、唯一この「アー アー」だけがひらがなではなくカタカナだということに。

沢田研二ジュリーの『勝手にしやがれ』の
アア アアア アアア アア」ばりの、

西田敏行の『もしもピアノが弾けたなら』の
アア アー アア…」ばりの、

魂の叫びが、ここにある。(ない)

ただまあ、クソ面白くない真面目な解釈をすると、この「アー」はしっかりと言霊を持った
(*1)ー
と表記すべきかもしれない( ̄∀ ̄)♪

*1::サンスクリットにおける始まりの一字にして最初の音。身近な例だと、阿吽の呼吸の「阿」である。

その観点からすると、ボーカルの相内恵の「アー」は甘い。てか、軽い。
これだと、続く「なむさんだ」も、「南無三だ」ではなく、どこぞの「なむさん」て人の名前を呼んでるくらいの軽い響きになってしまうのだ(*´Д`)

こちら、ナムノムさん

とんちんかんちん
とんちんかんちん
きにしない きにしない
きにしない きにしない

――て言うてるから、気にしないで先に進む(o^-')b♪

のぞみはたかく
はてしなく
わからんちんども
とっちめちん
とんちんかんちん
いっきゅうさん

中盤に難所がある。
この『とんちんかんちん一休さん』の歌詞の中で、よく「ワケワカラン」
(・_・)?
と言われる筆頭の歌詞が、この

「わからんちんども とっちめちん」

だ👆。

確かに、一見なんのこっちゃ?て頭の中が「?」で埋まりそうだが、よくよく考えるとそこまで難解な歌詞でもない。
要は、
わからんちん」どもを
「とっちめ」てやるぞ!
ということであろう。

「わからんちん」とは、まあ、ありていに言えば「わからずや」だとか「言うこと聞かない駄々っ子」てニュアンスだろうか。
まあ、あえて誰とは言わないけど( ̄∀ ̄)。

「わからんちん」ども

じゃ、「とっちめちん」てなによ?(笑)とかいう人は、「脚韻」て言葉、ご存じありませんかな?( ̄∀ ̄)?

その前段で
とんちんかんちん
とんちんかんちん
きにしない きにしない
きにしない きにしない
と、しっかり前フリがあるではないか。

――そう、一休さんは、何を隠そう、日本最古のラッパーなのだ。
MCイッキュウなのだYo!

MCイッキュウ
リアルすぎてちょっと引く( ̄∀ ̄)

さて、アニメのOPバージョンだと、1番のここで終了だが、フルバージョンだとここからさらに2番へと突入する。

その際、聞き漏らして欲しくない部分が一か所ある👆
それは間奏に入って最初の5~6秒。
なにげにココ、オサレにJAZZYなのだ♪(*´∇`*)♪

ただ、2番に入ると幾分、残念なお知らせがある。
時間もあまりないことだし、該当部分だけ端折って見ていくが、
次のとおり――

こころはやさしく
いっきゅうひん

だけど かおは
ざんねんだよ
さんきゅうひん

 

のぞみは とおく
かぎりなく

1番の後半で、あれほど素晴らしいリリックをカマしていたMCイッキュウにして、まるでノれないこの語呂の悪さは、一体全体どうしたことか(◎o◎)?

きにしない きにしない
きにしない きにしない

――気になるわッ!💢( ̄∀ ̄)💢


すきすきすきすき
すきすき
あいしてる
すきすきすきすき
すきすき
いっきゅうさん
いっきゅうさん

最後は、凄腕noteクリエイター★一休サン★再び降臨(*´∇`*)♪

最後の〆も1秒1スキゲット☆という電光石火の早業で、12スキを一気に稼ぎ出し、またしてもコングラボードを頂戴するのだ( ̄∀ ̄)

……とまあ、このような形で、一休さんのスゴさが再確認できたのなら幸いである( ̄∀ ̄)←再確認できるか?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

さて、アニメでは7年という長きにわたって放送された『一休さん』だが、このアニメの最終回って覚えておいでだろうか?

安国寺の中ではどんなに厳しい修業を積んでも、所詮は狭い寺の中。
何かトラブルがあったとしても、最終的には外観和尚やゆかいな仲間たちが助けてくれる。それではいけない(*´Д`)。

――てなワケで、一休さんは、単身、修行の旅に出ることを決意する。

別れがつらくなるから――と、黙って早朝、皆まだ寝静まってるうちに旅立とうとするのに、結局、全員起きててしっかりみんなに見送られつつ旅立っていく一休さん(笑)

明らかに行く手に山賊とか潜んでいそうな雰囲気( ̄∀ ̄)

そして、一休さんは修行に出て、立派な生臭坊主になるのでしたとさ。

一休宗純(リアル)
三日ほど断食した長渕剛ではない

めでたし、めでたし♪(ФωФ)♪

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

なお、アニメ『一休さん』の隠れたサブタイトルの法則について、蛇足な補足を遠足のように付け加えて満足とする。

アニメ『一休さん』のサブタイトルは、
第9話「めでたくもありめでたくもなし」
第44話「消えたてるてる坊主」
最終話「母よ!友よ!安国寺よ!さようなら」

以上の3回を除き、総ての回で

「てるてる坊主小僧さん」
「あばれ馬ジャンケンポン」
「将軍の猫なめんなよ」

のように「○○と○○」のようなタイトルになっているのである( ̄∀ ̄)♪

だからどうしたって?

――いや、どうもしないけど(・_・)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今日の〆の一曲は、米津玄師で『馬と鹿

誰だ?
将軍さまをディスるな、なんて失礼なホントのことを言う輩は?
( ̄∀ ̄)

まあ、「○○と○○」であれば
『赤と黒』(岩崎良美) や
『シドと白昼夢』(椎名林檎) や
『薔薇と雨』(布袋寅泰)
でも良かったんだけどねー(・_・)

おっと、今宵ももうこんな時間だ。
現在、外気温-8℃。窓の外、めっちゃ轟轟と風が吹きつけとりますわ……( ̄∀ ̄)タラァ

明日は一日中、冬将軍大暴れの予定やから、覚悟して臨まねばなるまい👍


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
気にしない~気にしない~気にしない~♪――と表通りのど真ん中を闊歩できるような威風堂々な一日でありますよう✨



■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (167両目) の前の車両です。タイトル「遺書」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪