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職務質問                ――画像しりとりはじめました(#99)

(#98) 過ぎたるは猶及ばざるが如し→「し」→職務質問


〽元気でいるか?
 街には慣れたか?
 友達できたか?

「あーあー、確かに寂しいし、お金もないし、
帰るトコもねーよっ!!」



とりあえず、今週の5曲目、さだまさしで『案山子


若干、うっとーしいきらいもあるけど、基本、ええ警官よねぇ( ̄∀ ̄)♪

ちなみに、そういうワタクシ、札幌在住だった頃に、何度かこの職務質問というものをおまわりさんから受けたことがある。

もともと持っていたレアな持病と、後発で患った緑内障っぽい症状とが強力なタッグを組んだ結果、太陽光の下では目が開けられない状態になってしまい、特殊な遮光ゴーグルなしでは日中の外出もままならなくなってしまった当時 (*1) のワタクシ。

*1:当時の:当時の……ていうか、今もそうだけどw

まあ、スキンヘッドのおっさんが昼日中からゴーグル着用で街中をぶらついていたら、
もしもしそこのおにーさん、ちょっとお話いい?
――となるのは理解できないこともない話ではある。理不尽だとは思うがw

失礼千万だがイメージです( ̄∀ ̄)

そんな職務質問、向こうの態度が「お忙しいトコ申し訳ありません……」的な態度もしくは、そこまでへりくだることはないにせよ、まあまあニュートラルなスタンスでこられた時は、こちらとしてもごくごくフツーの札幌市民としての対応をとる。

が、今はどうか知らないが、当時の職務質問は、往々にしてよくてニュートラル、悪ければ――まあ、たいていこっちなのだが――最初はなっからこちらを犯罪者ないしその予備軍でもあるかのような態度で臨んでくる。

そうなると、こちらもまだまだ不惑の境地には程遠い未熟な人間、売られてもいないケンカを言い値で買うかのような対応をついついとってしまうのだ。

「何て答えてほしいですか?」

これが当時の私の答えのテンプレだった。

どーせこっちが何言おうが、そちらさんの見立てってモンがあるんでしょ。だったら、先にそれ教えてちょ――という、時代が時代ならそのまま連行されて二度とシャバの空気は吸えなくなるようなデンジャラスな回答である。

さすがに平成の世で、それじゃ署まで同行願おうか、なんてことには一度もならなかったが、確実に空気は悪くなる。

ただ、これはあくまで経験則なのだが、二人一組で職質された時は、一人は (多くは声をかけてきた警官) 明らかに激高するが、もう片方はそれを制止に回り、二人とも激高、というパターンはなかったなぁ……と( ̄∀ ̄)。

いずれにしても、警察官相手に余計なケンカをふっかけるようなマネはやめておいた方がいい。

そもそも論なのだが、この職務質問という言葉、これ、言葉として、なんというか、すっごく引っかかる言葉に感じるのは私だけだろうか。

戦前の不審尋問に比べればかなり穏やかな表現になってはいるが、意味的に正鵠を射てるとはあまり思えない言葉だからだ。

まあ、回数的にも札幌で4回、釧路で1回、生涯でもたかだか5回という職質経験である、統計と呼べるレベルにもまるで満たない少なさではあるのだが、数少ないその職務質問をまとめると、こうなる。

まず第一声で聞かれるのが
今日はどうされましたか?」若しくは
今日はこれからどうされますか?」だ。
次いで聞かれるのが、
免許証等なにか身分を証明できるもの持ってますか?
そして、
お名前とご住所、年齢を教えていただけますか?
ここまではほぼ共通。まぁ、もしかしたらそういうマニュアルなのかもしれない。

お気づきいただけただろうか。

上記の質問に「職務」を尋ねているものがない、ということに。
正確に言えば、5回中1回だけ、身分を証明できるものはありません、と答えた時に
「なにされてるかた?」
と聞かれたことはあったが、記憶しているのはその一回だけだ。

職務【しょくむ】
①仕事として担当する任務。つとめ。やくめ。「――を遂行する」
②職種のうち個々の部分作業。
③経営内で仕事が同一の職位群。職位と同義にも使われる。

(広辞苑)

まあ強いていうなら「今日はどうされ(ますか?)ましたか?」の部分が、職務に関する質問といえないこともないか。


自分の中には、そもそも、職務(職業)を聞いてどうする? という根本的な疑問が常に頭の隅っこにある。

確かに、職業を聞かれて
「私? テロリストです」
と素直に答えてくれるなら、あるいは犯罪を未然に防ぐことも可能なのだろうが……。

でも、そういった明らかに反社会的な肩書を露見させる以外で、職業を尋ねることで得られる犯罪未然抑止効果って、何かあるのだろうか?

自分の場合は、たまさかまだ地方公務員という立場であり、言うたら職質かけたおまわりさんらの同業他社だったことが、もしかしたら、冒頭の
「何て答えてほしいですか?」
なんて慇懃無礼な物言いでささくれ立った空気感をある程度和ませるのに資する結果になったのかもしれない。

かといって、これが仮に失職中のプーさんだった場合で、そのことによって対応が何か変わるとのだとしたら、それはそれでかなりの問題だろう。

つまり、職業を聞いて
「札幌市内で勤務する地方公務員です」も
「現在、就活中で無職です」も
「見てのとおり、通りすがりのシンガーソングライターです」も
凡そ総ての職業について、そのこと自体で見とがめられる何物でもない、ということだ。←最後のはもしかしたら見とがめられるかもしれへん( ̄∀ ̄)

勿論、職務 (職業) を聞くのは、あくまできっかけであり、そこから展開する会話の端々や、質問している際の態度や動作等から、将来の犯罪につながる萌芽を察知するのが、この職務質問の目的なのだろう。

だったら、職務質問という名称も変えたらいいのに(・_・)
重箱の隅つんつんなイチャモンかもしれないが、そんな風に思えてならない、そんな職務質問である。

あと、この職務質問、せめて職質かける態度に、人としての最低限のマナーくらいは備えて臨んでほしい、そう願う一小市民でもある。

最後に、職務質問をかけるためには当然、誰でも彼でもテキトーにガンガンかけまくっていいというものではなく、その要件というものがある。それを規定しているのが警察官職務執行法第2条の規定だ。

第2条
警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

スキンヘッドのゴーグル野郎は「合理的に判断して」何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りるヤバいヤツ、という判断なのね(^^ゞ

おっちゃん、哀しい(T_T)


さて、今日の一曲。本日は四の五のいわずこの曲。
今週の6曲目、工藤静香で『世情

あれやね、『3年B組金八先生』第2シリーズ、屈指の神回・第24話『卒業式前の暴力2』で、校長室から出てきた加藤優、松浦悟、その他荒谷二中のそこそこゆかいな仲間たちが警察に逮捕される一部始終のシーンで、セリフ一切なっしんぐのままそのバックに流れていた曲。

オリジナルは中島みゆきだが、この工藤静香バージョンもなかなか雰囲気があってよろしい(*´∇`*)♪

ついでのついで。一応、関連はあるが、別に読む必要は特にないもの( ̄∀ ̄)

おっと、今宵ももうこんな時間だ。こんな時間に外をうろつくと、また職質かけられるかもしれないので、今日はおとなしく家で寝ることにする😴


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
街中を歩いていても職務質問されることのない、平凡でもいいから安らかな一日でありますよう💛


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (99両目) の前の車両です。タイトル「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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