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過ぎたるは猶及ばざるが如し       ――画像しりとりはじめました(#98)

(#97) サンタクロース→「す」→過ぎたるは猶及ばざるが如し


202x年、再び起きた首都圏大規模停電という混乱の中
忽然と現れ交通整理をし始めた謎のヒーロー3人


以下は、後日、殺到した感謝のアンケート結果より抜粋――


めっちゃありがたかったけど、この非常時に

「黄色」はいらんやろ


……(・_・)



哀しすぎゆぞ、バルパンサー(T_T)
……ま、交通整理するなら、そもそも一人でええけどな👆( ̄∀ ̄)
(3人固まってやる必要は全くない)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今年 (2022年) の3月16日午後11時36分、福島沖で発生した地震の影響により、東京電力管内で210万戸にも及ぶ停電――いわゆる首都圏大規模停電―が起きた。

東京・調布市の停電前→停電後

ただ、幸いにして停電が発生したのが深夜だったことや、発生から約3時間後の午前2時50分過ぎには停電がほぼ解消されたため、大事には至らなかった。なんなら、あれ?私、東京在住だけどそんな停電あったっけ?――なんて人もいるかもしれない。

ライフラインの大動脈ともいえる電気のありがたみは、使えなくなって初めて実感するというものである。

北海道では、4年前の2018年9月6日に、いわゆる北海道胆振東部地震――地震規模Mマグニチュード6.7、最大深度7というどエラい地震に見舞われたことがある。

震源にほぼ近い苫東厚真火力発電所は、北海道内で使用される電気の半分以上を供給する、まさに北海道のライフラインの心臓とも呼べる設備であるのだが、この心臓が、ボイラー管の破損等により3基ある発電所中の2基がダウンし、30分も経たないうちに残る1基もダウンした。

このことにより、連鎖的に砂川、苫小牧、伊達……他の発電所も次々と停止し、北海道と本州を結ぶ電力ネットワークである北海道・本州間連携設備までもが停まるという最悪の事態に至り、北海道は、離島を除くほぼ全域

295万戸の停電、いわゆるブラックアウト(*1)

となってしまったのだ。

*1:ブラックアウト:ちなみに1995年に発生した阪神・淡路大震災での停電戸数が約260万戸なので、この時の北海道全域ブラックアウトの規模の大きさが窺えるというものである。

地震発生当時、私は自室で横になりながらHDDハードディスクに録り溜めしてたドラマを観ていた。

突然の大きな縦揺れは、エレベーターに乗った時に味わう一瞬の浮遊感にも似た感覚で、次いで起きた大きな横揺れで、部屋中ところ狭しと積み重なっていた本だのCDだのDVDだのが、フルーツバスケット状態になって散乱した。
ただ、幸いなことに、無防備なゴロ寝状態の私の頭上に落ちてきたのは、ルームライトの4連蛍光灯のカバーだけという、ドリフのコントよりもはるかにぬるい罰ゲームで済んでいた^m^。

むしろ、直撃こそ免れたものの、横になった私の上半身両脇は本とCDが雪崩をうった状態に陥った。下半身は、デスク代わりに使用しているコタツのおかげで無事だったが、その代わりにコタツの上は、上半身同様に降り注いた本とCDでとっちらかり、あふれた一部はその横から床にかけて散らばっている。
足も踏み場もない、というか寝がえりのうち場もない、というシチュエーションだ。

とりあえず、相当な震度の地震であることは確実なので、ドラマの視聴はいったん置いといて、情報を得るべくテレビを観る。
時間が時間なので(*2)、局によっては放送が終了していてもおかしくない時間帯ではあったが、たまさか直前に合わせていたチャンネルはまだ放送時間内であり、ほどなくして「緊急地震速報」のスーパーが表示された。

*2:時間が時間:北海道胆振東部地震が発生した時間は午前3時7分。真夜中ちうの真夜中だ。

これはNHK。私が実際に見たのは民放の他局だったが、大体似たような感じだったと思う。
それよりこのNHK、『こころフォト』と日時で調べたら、この番組、東日本大震災の特番だ。
妙なシンクロだなぁ……ていうか、深夜の3時台になんちう濃ゆい番組を…(・_・)

あー、震源地は胆振かぁ……確かあの辺ってでっかい発電所あったよなー
……大事おおごとにならなきゃいいけどなぁ…
などと、個人レベルではすでに大事おおごとになって身動きも取れない状態のクセに、割かし呑気に構えている緊張感のカケラもないワタクシ。

まあ、ジタバタしても始まらないし、こういう事態でなにより大事なのは情報だということは分かっているつもりだ。
なので、速報スーパーだけではなく、より詳細な緊急特番に代わるのを待った。

――が、緊急特番に入るより先に目の前が真っ暗になった。

?(・_・)? 

停電か。
正直、これはあまり予想していなかった。
9月の深夜3時半となれば、まだまだ真っ暗闇だ(*3)

*3:9月の深夜3時半となれば、まだまだ真っ暗闇:てか深夜3時半なら、夏至の夜でも真っ暗闇である。

こうなってしまうともう、夜が明けるまでは何もできない。
ちょうど横になってるところだし、腹をくくってそのまま寝るしかないだろう、と諦める。
……まあ、寝返りは全然打てないけど( ̄∀ ̄)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

夜が明けても、電気は復旧していなかった。
電気がない生活。
普段あまり気にせずに使っている電気が、どれほど大切なものだったかは、こういう時にこそ身に染みてよく分かる。

電気がないということは、水道も使えない(*4)ということだ。
電気がないということは、ガスも使えない(*5)ということだ。

電気がなければ、テレビも見られない。
電気がなければ、スマホも充電が切れるまでという時間の問題だ。

要するに、電気がないと何もできないのだ(・_・) 

電気ですかーッ!!

電気があれば何でもできる――

ご冥福をお祈り申し上げますm(__)m

なーんて、猪木ボンバイエやってる場合ではない。

電気があればなんでもできる、はさすがに言い過ぎであるが、その逆の
電気がなければ何もできない、は、わりと真だ。
何気ない日常生活も凡そマトモには送れないのだからして。

*4:水道も使えない:局地的な停電なら、直結直圧方式で水を供給しているうちのような一軒家はセーフのことも多いが、この時はなにせ北海道全域で停電しているのだから、そもそも浄水場がアウト。
 ただ、ライフラインとしての優先順位が高い浄水場等の施設は真っ先に電力供給を復旧させるよう動くため、復旧も早い。実際、我が家も電気が復旧するより前に水道の方は復旧した。

*5:ガスも使えない:まあ、カセットコンロなら、ガスボンベと乾電池さえあれば停電時でも使用可(o^-')b♪。ただ、意外とボンベのストックはあるけど電池がない(*´Д`)……とかいう笑えないケースも、こういうサバイバル時のけっこうなあるあるだったりする。予備の電池も、防災グッズの重要アイテムにカウントしておくべきだろう。

結局、我が家の場合は、この地震の影響により6日間にわたって電気のない生活という「非日常空間」を体験することになったわけだが――

食事は、もともと一日1食だし、なんなら1日や2日抜いても、むしろ体調が良くなる、まであるのでクリティカルな問題はなし(o^-')b♪。
買い置きのスナック類と災害に強いセコマ (*6) のホットシェフがあれば無問題モウマンタイだった。

*6:セコマ:停電で店内の照明も消え、そもそもレジが使えないので機能不全のまま臨時休業していた大手コンビニを尻目に、北海道が誇るコンビニ、セイコーマートは道内1100店舗の95%以上の店が営業を続け、道民の喝采を浴びた。詳細については脚注を参照されたい。

洗顔・入浴については、基本は我慢。
入院生活もセミプロの私は、入浴はできなくても何日かおきに身体を拭くだけでも気分的にはスッキリすることを経験的に知っている。
むしろ洗髪できない頭のかゆみのほうがよほどイライラする💢というものだが、今の私は無敵だ。
なにせワタクシ

スキンヘッド

なのだから( ̄∀ ̄)ニヤリ 
ついでに言えば、コンビニでホットスナックや弁当類を買ったときについてくるおしぼり (ウェットティッシュ) を捨てずにストックしてある貧乏性がここで生きるというものでもあった^m^✨

そんな中、一番のネックはやはりトイレだが、これはチャリで10分といった距離にある市役所を活用。
こういう公共施設はどこよりもまず優先的にライフラインが復旧するものであり、実際、ブラックアウトの翌日にはもう、施設として稼働していた。
というワケで、一日1回、市役所のトイレをしれっと使わせてもらう。

もっとも、前述注釈のとおり電気が復旧する2日以上前に先行して水道が復旧したので、一日1回の市役所行脚も結局3回で終了となったのだが。

……あれ?
こうして改めて振り返ると、ワシ、意外とそれほど不便利を被ってないのか?(・_・)

そういえば、かの徳川家康は、遺訓としてこんな言葉を残している。
「不自由を常と思えば不足なし」そして

「及ばざるは過ぎたるよりまされり」と。


なるほど、そういうことか。(どういうことだ)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

さて、今日の一曲。キーワードは「停電」。
――ということで、ホントは KinKi Kidsの『停電の夜には』といきたかったトコやけど、やっぱジャニーズ系はハードル高いケースが多いねぇ(^^ゞ💦一応、You Tubeに上ってるのもあるけど版権NGやわ💦💦

というわけで、今週の4曲目、上木彩矢で『愛は暗闇の中で

もともと、ZARDがオリジナルで、それをビーイングの後輩、上木彩矢がカヴァーして歌っている。

カヴァーしている上木彩矢は、もともと久里夢という名前ででびう。
札幌市清田区出身で、地元である清田区の『Coach&Fourコーチャンフォー』ででびう曲『Breath』のCDが平積みになっていた。

「地元清田区からでびうした新星!」的なポップが気になって衝動買いしたら、めっちゃいい曲やん(*´∇`*)♪――という個人的な思い入れがある人。

結局、久里夢としては全然売れなくて、(個人的にはアルバム『W.H.Y?』も買ったのになぁw)、その後ビーイングに移籍したら、
さすがは大手☆、ちょこちょこメディアにも出られるようになったけど、名前が変わってた(^^ゞ💦


おっと、今宵ももうこんな時間だ。大切な電気を少しでもムダにせぬよう、家中の使ってないコンセントを抜いて回る作業をするのだ\(^o^)/


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、
「備えあれば患いなし」を実践しつつも、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の精神で、中庸な一日を過ごせますよう🌈



■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (98両目) の前の車両です。タイトル「サンタクロース」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。

■ 出典・参考


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