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犬死に               ――画像しりとりはじめました(#114)

(#113) 会計→「い」→犬死に

まず断っておくが、「犬死に」とは、そういう意味ではない。

……ていうか、死んだフリのレベルが高すぎるぞ、ポチ💦



犬死に」とは、なんの意味もない死に方、無駄死に、という意味の慣用句であり、決して「ただ単に犬が死んでいる」ということではない。

まあ、単に犬が死んでいることも、そりゃ「犬死に」には違いないが、その死がすべからく「意味のない死」だの「無駄死に」だのと言われると、ネコ派の私でも、さすがにカチンとくる。

ひとつの命が消えていくのに「無駄」なことなどないし、ましてや大事な家族でもあるペットの犬が死んで「意味のない死」などと思う飼い主がいるだろうか、って話。

ただ、この「犬死に」に限らず、「犬」という言葉が形容として使われた場合、多くの場合あまり良い意味がついていない。

犬侍いぬざむらいといえば、武士道をわきまえない臆病な武士のことだし、
犬医者といえば、やぶ医者と同義だ。

植物の接頭語になれば「似て非なるもの」「劣るもの」という意味になる。

サクラより花が見劣りするイヌザクラ、
材質が劣るイヌツゲ、イヌブナ
匂いが芳香ではないイヌザンショウ
――といった感じ。

まあ、これら接頭語の「イヌ」は、ワンちゃんの「犬」とは無関係とはされていることが多いものの、上記のイヌツゲあたりは、辞書や植物図鑑を見れば「犬黄楊」と漢字の「犬」を使ってハッキリ書かれてたりするからねぇ。これで無関係て言われても (笑)。

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では、なにゆえ、こうまで「犬」が表現の上で蔑ろにされているのか。
全国で710万頭を越えるワンちゃんがペットとして飼育されている (*1) 現代日本人の感覚だと理解できない部分が大きいことかと思う。

*1:710万頭を越えるワンちゃんが飼育されている:ペットフード協会が毎年行っている「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査」によると、2021年の日本全国での犬の飼育頭数は710万6千頭。

しかし、こと日本に限って言えば、犬がペットとして飼われるのが一般的になるのは、せいぜい文明開化の波がざんぎり頭を叩きまくる明治に入ってからである。
それ以前の日本での犬は、人間の生活圏に寄り添って存在してはいるが、その位置づけとしては現代のそれとは程遠い。
彼ら犬の立ち位置は人間の出す残飯をあさり、死骸をあさり、狂犬病をばら撒く厄介者、というポジションだ。

そもそも仏教の教えだと彼らが生きる世界は「畜生道」。
ろくでもない人生を送った人間がバッドエンドを迎えた末に転生する先のステイタスなのだから、まあ「犬」がつく表現にネガティヴだったり下等だったり、というイメージがつくのは無理からぬところだろうとも思う。

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そこへ行くと、ペットとして犬を飼う歴史が長いイギリスあたりだと、同じ「犬」をモチーフにした諺にも、日本との違いが見えて興味深い。

――たとえばこんな感じ。

「子どもが生まれたら犬を飼いなさい。
 子どもが赤ん坊の時、子どもの良き守り手となるでしょう。
 子どもが幼年期の時、子どもの良き遊び相手となるでしょう。
 子どもが少年期の時、子どもの良き理解者となるでしょう。
 そして子どもが青年になった時、自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう。」

そう、イギリスの諺では、日本の「犬死に」とは真逆で、その死には大いなる意味が付与されている。さすがはゼントルマンの国である(o^-')b♪


ちなみに、荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険』の記念すべき第1部の舞台は19世紀 (1888年) のイギリスであり、主人公・ジョナサン・ジョースターの家にもダニーという犬がいる。犬種は明記されていないが、パッと見から察するところ、イングリッシュ・グレイハウンドかグレートデンあたりだろうか。👇

記念すべき第1巻の表紙に描かれているぜ♪

初めてジョースター家にやってきた時は、めっちゃ怯えていたため、近寄ろうとした幼少期のジョナサンを反射的に噛んでしまい、その後、ジョナサンからいじめられたりしていた。
が、ある日川で遊んでいたジョナサンが誤って溺れてしまった時にダニーが彼を救ったことで(👇)、二人は無二の親友となったのである。

諺どおりでいけば、ジョナサンが青年になった時に、自らの死をもって命の尊さを教えることになるのだが、ダニーの場合は――

ジョースター家に現れたもう一人の主人公ディオ・ブランドーに初対面でいきなり膝蹴りを食らい( ゚Д゚)!

ボギャアアって……(*´Д`)

その後、ガールフレンドのエリナを傷つけられて激高したジョナサンとの殴り合いで惨敗しプライドを傷つけられたディオの腹いせで、ダニーは口を針金で縛られ、木箱に閉じ込められて焼却炉に投げ入れられて焼死(*´Д`)
――という、どう考えてもトラウマしか残らないような最期を遂げてしまった(・_・)

KYYYAA~Nって…(*´Д`)

……んーと、ゼントルマンの国の素晴らしい諺を話題にした後のサンプルとしては、あまり相応しくなかったかもしれない(・_・)。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

気を取り直して今日の一曲。
……本来なら、こういう記事の時にこそ優里の『レオ』なんだよなぁ。でも、この企画の以前の記事で一回、使っちゃったので…。

とはいえ、やっぱり『レオ』が捨てがたい。
というわけで、今日の一曲は優里の『レオ』をオススメ(o^-')b♪
一応、貼っつけときます。👇 記事自体はいつものとおりくだらないのでサクッと飛ばしてもらって、一番下の埋め込み楽曲『レオ』をぜひぜひ聴いていただきたいm(__)m

おっと、今宵ももうこんな時間だ。
ダニーの最期と、そもそもネタ画像のポチ (仮名) のリアルすぎる死んだふりが夢に出てきそうなので、記憶をリセットするため、ちょっと外を走ってこようと思う^m^💦

そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、犬に優しく接することができる心穏やかな一日でありますよう🐶💛


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (113両目) の前の車両です。タイトル「会計」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。



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松平雅楽守
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪

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