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ビルマの竪琴            ――画像しりとりはじめました(#151)

(#150) 独立記念日→「び」→ビルマの竪琴

水島、修行やめるってよ



 やめる理由はよく分からない。

 一部では、彼が撮りたかった自主製作映画は『僧房・オブ・ザ・デッド』というゾンビ映画だったのに、実際には座主ざすのシュミである修行僧の日常を描く辛気臭い『君よ拭け、僕の丸い頭を』だったのがガマンならなかったのだとか……知らんけど( ̄∀ ̄)

 いずれにしても、長いこと修行生活に明け暮れてたら、コンビニに入っても真っ先に飛びつくのは食べ物でも飲み物でもなく、成人向け図書コーナー
なんですね(・_・)……まあなんとも生々しいことで……^m^

◇ ◇ ◇ ◇

 『ビルマの竪琴』。説明するまでもないような有名な作品。
 あえてかいつまんで要約すると、著者は竹山道雄。第二次大戦中のビルマ――現在のミャンマー――を舞台とする日本兵の、ちょっと悲しい結末のお話である。映画化も1956年と1985年の二回、オリジナルの小説は日本のみならず複数の言語で訳されており、特にアメリカの日本文学研究者ハワード・ヒベット(*1)の訳本は、重版出来じゅうはんしゅったいするほど売れている。

*1:ハワード・ヒベット (Howard Scott Hibbett):1920年生まれの日本文学研究者にしてハーバード大学の名誉教授。谷崎潤一郎や井原西鶴といったあたりの作品を海外に紹介し、日本文学の国際化に寄与した人物である。
 ハーバード大学の教え子には、たびたび日本の番組にも登場する日本人より日本のことに詳しい(笑)ロバート・キャンベルがいる。
 日本国内の著作では、『江戸の笑い』や『笑いと創造』の編者として関わる等、日本の笑いについての造詣も深い。
 つい最近、2019年に98歳で大往生を遂げた。やはり笑いは長寿の源ということか(o^-')b♪

 それだけ名作の誉れ高い『ビルマの竪琴』、ワタクシ、恥ずかしながらこれまで読んだことがなかったりする(^^ゞ💦

 そんな文学うつけ者の私が『ビルマの竪琴』に初めて触れたのは、小学校高学年、多分5年生か6年生の時のこと。社会か国語の課外授業で、市民会館での舞台として観劇したのが初めての『ビルマの竪琴』だ。

 正直、劇の内容はあんまし覚えていない。どんなシチュエーションだったかは忘れたが、見ている生徒たちサイドの入り口からいきなり演者さんが出てきて舞台に向かって走っていく、という子どもたちに飽きさせないような演出があったことは覚えている。が、全体的なストーリーなどはかなりざっくりしたものしか頭に残っていない(^^ゞ

 ラストシーンの「水島、一緒に日本へ帰ろう!」からの悲しい別れの場面はさすがに覚えているが、それ以外であと記憶に残っていることと言えば、そのセリフを覚えさせているインコの「イッショニニホンヘハラヘッタ」とかいう中途半端なボケくらいだ (一応、会場はどっかん🤣きてたが( ̄∀ ̄))

 そもそも、第二次大戦中の日本兵が終戦により現地で捕えられた、て導入部はかろうじて記憶の範囲内だが、その状態から何をどうすれば水島上等兵が現地の坊さんになってしまうのか、その経緯はちょっと想像がつかない。

 そこで、横着者の駆け込み寺的百科事典wikipediaや、「本と人が出会うサービス」がキャッチフレーズの便利サイト「ホンシェルジュ」等を使って、『ビルマの竪琴』を促成栽培チックに頭に叩き込んでみた。

 まずは主人公の水島上等兵について。「ビルマの竪琴」いうくらいなので竪琴の名手なのはさすがに解っていたが、この人、もう一つの得意技が現地のビルマ人に扮すること(笑)。ビルマ人に扮して敵に近づき、その様子や情報を竪琴の音色で味方に伝える役割を担っていた――
 ――て、いやいやいや✋。現地人に扮して敵地に近づくまではギリわからんでもないけど (それでも普通、誰何されるよねー)、なんの変哲もないそこいらのビルマ人がいきなり竪琴爪弾きはじめたら、それってさすがに怪しさ大爆発ちゃうんか?(・_・)?

 まあ、それはいい (よくないけど)。で、ああそうか、そういうスパイ的な素養があるなら、坊さんになるのもコスプレ……もとい、扮装ってことか♪……と思ったらそいつはオイラの早合点だった(^^ゞ
 そして、水島が僧侶となるその経緯は、かなり想像の斜め上を行ったものだった。

 日本が敗戦したことを知り降伏&捕虜になった水島たちだったが、それでも抵抗を続けるわからず屋さんの意地っ張り部隊はいるもので、水島は、そんな日本兵らの説得役として派遣されたのだ。まあ、扮装のスキルを持ち合わせ偵察や斥候が本職、ついでに心和ます竪琴の使い手である水島は適役といえるだろう。

 そんな水島が説得に向かった友軍は、しかしながら降伏という屈辱をよしとせず、玉砕の道を選んだ(>_<)。
 おいおい水島、得意の竪琴で何とかならんかったんか?

たとえば、そうだな……こんな曲とか

河合奈保子の『けんかをやめて』。
♪けんかをやめてぇ~ ふたりをとめてぇ~♪
……ダメ?(・_・)?

 では、もっと穏やかなバラードなら心和むやろ……どうせなら、さらにメッセージ性のある曲がええな…
MICHAEL JACKSONの『HEAL THE WORLD』!

どうや、戦争なんてむなしいやろ?せやろ?だからさ、ここはひとつ、大人しく投降してだな――

 え? あぁ…敵性語ね……そいつは失礼(・_・)
 あ、ヤバい。なんかめっちゃイラついてる。そらまあ、そうか。どんなにステキな心和むバラードでも、メリケンの言葉やもんなぁ……正直、意味、全っ然ワカランやろし💦(いい曲なんやけどな…)

 ここは一番、和ませるより先に精神的に沈ませた方が早いな。――よし。
オフコースの『さよなら』を投入するぞ。

♪もお…終わぁ~りぃ~だね……な、だから投降しよ♪

♪僕らは自由だね……そう!もう戦争おしまい!え?このまま自由の身かって?…まぁ、この先拘束されるから完全な自由ちゃうけど…

♪さよなら さよなら さよなら Ah~

……あ、なんか雰囲気、本格的にヤバい……(・_・)…てか、これ、言うたらアカンワードやん…
あー、なんかマイトに火ぃつけてるやん(*´Д`) そっちの意味の終わりやん(T_T)

ちゅどーん💥

――こうして、説得に失敗、玉砕に巻き込まれた水島は、崖から転げ落ち、命はとりとめたものの重傷を負った。

 幸いにして、通りすがりの原住民に助けられ、なおかつ、毎日ご馳走をふるまわれる水島(*´∇`*)♪
 ラッキーやったなぁ……と喜ぶ水島だったが、実は彼の命を助けてくれたこの原住民たち、実はいわゆる人喰い人種だったりする。水島にふるまっているご馳走は、たんと太らせた後に人身御供として彼らが崇拝する精霊ナッに捧げるというおぞましい目的があったのだ( ゚Д゚)!

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 事情を知って愕然とする水島だが、哀しいかなそれでも腹は減る。出されたものは食べる。それが人としての悲しき宿命さだめ。……知らんけど( ̄∀ ̄)

 やがて、月が満ち、肉も満ち、精霊ナッに人身御供みずしまを捧げる祭りの日がやってきた。

 絶体絶命のピンチだが、そこはそれ、主人公の特権たるご都合主義が発動して、突然の強風ゴー💨 精霊の祟りを畏れビビる原住民。
 この千載一遇のチャンスに、水島はとっさに竪琴を手に取り、とりあえずなんかよさげな曲を爪弾き始める♪
 すると、次第に風が止み、水島の立場は精霊に捧げる生贄から、精霊の怒りを鎮めることができる賢者へと大転換☆(o^-')b♪

 村人たちは、水島に僧衣と、位の高い坊さんしか持てないという腕輪なんかを贈り、盛大に村から送り出してくれたのだ。
 なんで人喰い人種の村の連中が僧衣だのゴージャスな腕輪だのを持っていたのかは、あえて定かではない( ̄∀ ̄)

 ――とまあ、なかなかの大冒険を経て、水島は (少なくとも外見は)ビルマの僧侶となったわけだ。

 晴れて自由の身になれたのだから、水島、そのまま仲間の許に戻ればいいぢゃん?(・_・)?
 しかし、そうはできなくなる状況が水島を苦しめる。
 確かに、仲間たちの許へと向かった水島だったが、その道中で、無数の日本兵の死体を目の当たりにしてしまったのだ(*´Д`)。

 実際、ビルマ戦線では1944年3月に、後に「史上最悪の作戦」と呼ばれることもある無謀極まりないインパール作戦により、多くの戦死者を出している。道端に放置されたまま朽ちていった遺体は高温多湿の環境から白骨化も早く、「白骨街道」とまで呼ばれた。

白骨街道 (イメージ)

 こんなん見てしまったからには、自分だけ知らんふりして帰途に着くことができようか。ちょうどまたいい具合に坊さんの格好もしてるし、水島は、悲惨な戦争の犠牲者となった英霊たちを葬り、供養するためにビルマに留まることを決意するのだった。

 それでも、仲間たちが復員するためにビルマを発つ前日に、水島は皆の前に姿を現した。収容所の柵に遮られてはいたが、両者の想いは一つ👆
 仲間たちは、かつて水島が竪琴を弾き鼓舞してくれた想い出の曲、『宮城県仙台市泉区』を歌う。……おっと、間違えた、そいつは『羽生はにゅうの宿』――
――つまらんっ💢おまへのボケはなしは、つまらんっ💢

『羽生の宿』(イメージ)

 本日最後のボケがあまりにも不発弾だったことはさておき(おくなおくな)想い出の曲『埴生はにゅうの宿』を皆で歌う仲間たちに心動かされたのか、水島もその歌声に合わせて竪琴を伴奏として奏で始める。

 やっぱり水島ぢゃん!!竪琴の伴奏で確信した仲間たちは、口々に
水島!一緒に日本へ帰ろう!
そう語りかけるのだが、水島は悲し気にかぶりを振り、回答の代わりに『仰げば尊し』を奏で始めた。

〽今こそ別れめ いざ、さらば――

無言の回答を奏で終えた水島は、そのまま踵を返し森の中へと去っていく。

 ……んーと……(・_・)
以上のダイジェスト版『ビルマの竪琴』は、あくまでも原作をろくに読んでいないすっとこどっこいが、半ば想像で情報を補ったなんちゃってモノである。きっと、原作を読んだら、おまへの解釈はつまらんっ💢…てことになるよなぁ、たぶん……( ̄~ ̄)

 例のホンシェルジュ経由でamazonに飛んでみたら、小説『ビルマの竪琴』、中古で1円ぢゃん(・_・)(ま、配送料は別途かかるけど)
 ……ちゃんと、買って読もう……(#^.^#)←読んでから書けって話だけどね

 最後に、復員する仲間たちは、彼らの許を発ってから坊さんになって再会するまでの経過については、水島が飛ばしたインコとそのインコがくわえていた封書で知ることになるのだが……。
 以前、私が自分の記事でツッコんだ、アレ👇をまた言わせたいというのか竹山道雄っっ! 

 かつて日本軍も通信手段として使用していた伝書鳩。確かに便利な通信手段である。が、彼らは優れた帰巣本能で自分の巣をめがけて戻ってくるだけで、指定した任意の場所にお手紙を届けるなんて芸当はどう訓練しようができない✋
 ましてや、訓練された伝書鳩にできないウルトラCがインコにできるかっ!💢
 ついでに言うなら――インコがくわえていた封書により水島の決意を知って感涙にむせび泣く隊員たちのその傍らでインコが声を挙げる――

アァ、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ

水島の思いを代弁するインコの言葉に、復員兵たちはさらに涙するのだが、ここで、当のインコさんにその心境を聞いてみよう。

イヤイヤ、ソノシンキクサイナガゼリフ、ドンダケクリカエシキケバイエルヨウニナルオモテルン?ワシ、テンサイコヤクカナニカトチャウデ!カンチガイスナッ💢」

……ま、もしかしたら天才子役級のベラボーにスキルの高いインコだった可能性もあるから、水島の許から仲間たちのトコまでまっしぐら、よりは多少実現性があるっちゃあるかもね♪( ̄∀ ̄)♪

◇ ◇ ◇ ◇

今日の〆の一曲は、尾関美穂で『メコンの憂鬱』――のはずだったのだが、残念、曲があまりにマイナーすぎたか、誰もアップロードしてくれてない(^^ゞ
なので、これは明日以降、自分でYouTubeにアップロードするパターンやね(さすがにあと20分や30分ではムリなので✋)。


 おっと、今宵ももうこんな時間だ。うちもオカメインコを1羽ほど飼っているが、何も教えてないので、なにもしゃべらない( ̄∀ ̄)💦
近づいても、オウ、頭の後ろ搔けや!と催促するだけですな^m^
(上手に搔かないと、ブチギレて私の指噛みよるし💦)

 そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、国やいかなる権力にも不当に強制されることなく、公共の福祉に反しない程度の自由を満喫できる、そんな一日でありますよう✨


■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (151両目) の前の車両です。タイトル「独立記念日」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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X日間やってみた

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