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「うたのいと」のはじまりのはじまり。ー①


大津美紀さんと出会う。

詩人で歌人の早坂類さんが主宰する「RANGAI」に掲載された拙作を読んで下さったのが縁で、美紀さんは私に声をかけてくれた。
おっとりとした可愛らしい人。
美紀さんの第一印象はその後、よい意味で覆されていく(笑)

二十数年前、雑誌『詩とメルヘン』(サンリオ)に掲載された詩「きみ かなしくは ないか」が美紀さんとの最初のコラボ作品だった。
不勉強な私は、歌詞として成立していない詩に曲がつけられることを想像していなかったので、送られてきた音源を聴いて心底驚いた。
これが私の詩?
繰り返し聴いていると、詩と音楽が手を繋いでダンスを踊っているような気がしてきた。音楽のチカラを再確認した印象的な出来事だった。

私の詩は歌いたがっていたのかもしれない。
詩が歌いたがっていることを、美紀さんは感じ取ってくれたのかもしれない。
詩と音楽が出会うことは世界中のあちこちでよくあることだとは思うけれど。
中でも、偶然出会った人と瞬時に心を通わせるような自然で運命的な出会いだったと思う。
その後も、美紀さんに選び取られた私の詩は様々なメロディーを纏ってゆく。
それが、コンサート「うたのいと」のはじまりのはじまり。

あ、そうそう。美紀さんの第一印象が覆った話。
一言で表してしまうと、「おっとりして可愛らしい」というより、美紀さんは「しっかりしていて頼もしい」のだ。そして、心優しい。
美紀さんに導かれて、私はコンサートの日を迎えることが出来た。
そして、頼もしく優しいのは美紀さんだけでなく、その後、メンバーとして加わった和泉聰子さんやfuraniさんも。
いちばん年上であるくせに私は、彼女たちを心底頼りにしている(笑)

音楽家、演奏家と共にステージを作る得難い経験をさせてくれた三人のメンバーに心から感謝している。

「うたのいと」のセカンドステージを、ひとりの観客としても、私は楽しみにしたい。
次回からはコンサートで歌われた詩の背景やその折々の心情などについても書いてみたいと思います。



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