Health Coachと医療システムについて考えたこと(Module2)

Module2が終わりました。
今週は、Health Coachの役割についてと、過去の病院での経験を織り交ぜながら記事を書きました。

Health Coachとは

Moduleでは、Health Coachは次のように説明されていました。

Health coaches:
・ support and empower individual wellness transformations
・ help people look at health holistically and work toward greater quality of life overall
・ guide people through the steps of long-term behavior change
・ are like any other coach, except to they focus specifically on health
Health coaches help clients develop and progress towards personal wellness goals by:
・ building self-awareness of feelings, mindsets, and behaviors
・ exploring areas of life that might be out of balance
・ Setting effective and achievable goals
・ identifying perceived barriers
・ implementing healthy lifestyle changes
・ staying accountable

まとめると、Health Coachは、1人ひとりの様々な状況をヒアリングし、クライアントが「自分が健康になるために必要なものは何か」を一緒に考えてる仕事です。

健康に対する知識はあっても、実際に行動するのは容易ではない。
習慣や思考を変えることはエネルギーと時間が必要。
そのため、health coachが提供する個別のサポートは、生活習慣やmindsetを変えるという努力を継続するために効果的です。

disease managementの問題

私は、「この病気にはこれ」という医療のdisease managementには、(IINでいう)bio-individualityが欠けていると思います。

2年前に診療科に初めて行った時。
なかなか予約が取れず、一ヶ月後に受診。
診療は「今は症状はないから大丈夫ですね、その時は考えすぎだったんでしょう」と20分程で終わり。
この時、「なぜ一番苦しい時にすぐ相談できる仕組みが整っていないんだろう」とモヤっとしました。

また、3年前に大学病院に行った時。
一日絶食し空腹状態で血液を4本分とり、角砂糖10個分相当の炭酸水を一気飲みした後、30分おきに血液を計4本分とる検査。
この時「私にこの検査は合わない」と思ったし、高い診察料を払って結局お医者さんから「わからない」と言われた時は、「私の今日一日は何だったんだろう」と思いました。

ただ、それは私を担当してくれた医師の方の全責任ではなく、病院というシステムが大きすぎて、患者一人一人を十分に見切れていないせいなんだと思います。
現在の医療は、「うつ病っぽい人にはこの治療法」「低血糖っぽい人にはこの治療法」といったような、disease management中心のシステムです。
加えて、日本は医師不足・看護師不足の問題も深刻です。
人手不足で疲弊した医師が病院から去り、更なる悪循環が起こっていて、日本の医療システムはとても良いとは言えません。
このような状況で、お医者さんは一日に何十人もの患者さんと向き合わなければいけない。そのため、病院はdisease managementの側面が強くなり、お医者さんは患者一人一人の違いを考慮する余裕なんてないのが現実なのかもしれません。

Health Coachの役割

病院のdisease managementももちろん大切。医学の発展で救われた命がたくさんあるのも事実です。だけれど、現代医療には病気にかからないためのpreventionの機能も必要です。

preventionを実現する、つまり「健康」は、IINの概念に基づいて「個人が自分のbio-individualityにあったライフスタイルを送り、primary foodとsecondary foodの両方が満たされた状態」と定義できると思います。

健康は、一つの要素によって左右されるものではなく、人間関係やキャリア、運動、食事生活など複数のファクターに影響されるもので、disease management の考えだけで答えが出せるものではない。

日本ではまだ認知されていないけれど、Health coachのpersonalizedなアプローチは、これからの医療に必要不可欠な存在になっていくと私は信じています。

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