人間的な交わりについて(Module 3)

こんにちは。
今週も、IINのModuleについて記載しました。

今回は、講義で印象的だったBlue Zoneについてコメントします。

Blue Zone

みなさんはBlue Zoneという言葉を、聞いたことがあるでしょうか。
Blue Zoneとは、健康で長生きの人々が多く居住する地域を指す言葉です。

これは、ベルギーの人口学者ミシェル・プーランとイタリア人医師ジャンニ・ペスが長寿者が多いイタリア・サルデーニャ島のバルバギア地方に、「青色マーカー」で印をつけたことに由来するそうです。

講義は、米国人研究者Dan Buettnerが、2004年からNational Geographicと共同で実施した世界中の長寿地域の調査について。
彼は、研究で次の5つのBlue Zone発見しました。

①イタリア・サルデーニャ島
・牧畜や農業、狩猟・釣りによる自給自足の生活のため、日常的に低負荷の運動を長時間する住民が多い。
・家族主義的な生活が、生活の中でのストレスを軽減する方向に働いているとみられる。現在では、サルデーニャ島の山間部の村の住民が100歳まで生きる確率は、世界のほかの地域の数倍から10倍以上といわれる。
②日本・沖縄
・家族主義的な生活をしており、世界の中でも最も長寿の女性たちが暮らしている
③カリフォルニア州・ロマリンダ
・Methodistの一種である、Seventh-day Adventistが多い街。
・アメリカ全体を10歳も上回る平均寿命。厳格な聖書解釈のため、安息日厳守の習慣、菜食主義の徹底が精神的・身体的にもよく機能している
・たばこやアルコールを避け、菜食主義を徹底しているのに加え、週一日の「安息日」厳守の習慣もメンタルヘルスの面からプラスに働いている
④ギリシャ・イカリア島
・National Geographicによると、この地域の人は、米国人の6倍もの豆を食べ、4分の1の砂糖しかとらいない。90歳代の人の割合が地球上で最も高い(3人に1人が90歳代まで生きる)一方で、老年性認知症の割合が最も少ないことで知られている。
⑤コスタリカ・ニコヤ半島
・カボチャとトウモロコシなど野菜を多く摂る低カロリーの食事
・数多くの100歳以上の人々が暮らす、世界第2位の規模のコミュニティー

Blue Zoneの9つの共通点

Buettner氏は、専門家グループと5箇所のBlue Zoneを訪れ、長寿の理由を9つにまとめています。

① 日常生活における規則的な運動
② 生き甲斐
③ 老化・病気の原因であるストレスが少ない
(例)地中海沿岸におけるシエスタ(昼寝)の習慣
(例)Adventistsの祈りの時間
(例)沖縄の女性たちのお茶の時間
④ 腹八分目:80% rules
⑤ 野菜中心の食事、少量の肉や魚、乳製品
⑥ 適量の飲酒
Blue Zoneの高齢者には赤ワインなどを適量飲む人が多い
⑦ 健康的な習慣を促進するような社会的グループに参加する。
⑧ 宗教的な活動、お互いに助け合うコミュニティでの生活
⑨ 家族間の深い絆

以前記載した通り、IINは食事以外の健康・幸せに関わる12の要素をprimary foodと包括し、spirituality, relationship, physical activity, careerの4つは、その中でも特に重要なものとして位置づけられています。

これら4つの要素全てが満たされていることが、Blue Zoneの住民が身体的にも精神的にも健康でいられる要因のようです。

人間的な交わりについて

私が生活に関して感動したのは、彼らの人間的な交わりの中にある、(宗派や思想の違いを超えた)神様の祝福でした。

どんなに歳をとっても語り合える友人がいること。
自分の生き甲斐があること。
礼拝後に仲間と食事をすること。

他者と大事な時間をともにすること、それは「愛し愛される」関係で、神様が祝福されている人間的な営み。

私にとっても、bible studyや読書会、友人や同僚との会話や食事など交わりの時は、心から幸せで「今神様がいる」と確信する時でもあります。

ちなみに、食事を通じて相手に敬意を表し、相手に近づく行為は、聖書でイエスがよくしていることです。イエスは、徴税人や売春婦、盗人など、社会からよく思われていない人にも食事を用意して、家に招いていました。招かれた人たちは皆、自分が愛されていると知ります。

この「愛されている」と気づくことが、「今神様がいる」と知る時でもあり、私たちの心が満たされている瞬間でもある。

世界にはいろんな考え方の人がいるけれど、神様は互いに異なる私たちが調和するように一緒にいてくれてる、となんだか温かい気持ちになりました。

毎日IINや職場から学ぶことが多く、それを全て実践できているとは言えないかもしれないけれど、「愛し愛される」という関係・人間的な交わりは自分の中で何があっても揺れない軸として持ち続けたいです。


今週も読んでくださってありがとうございます。


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