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[Compath体験記-vol.3-]人生はつづく。Good Vibesな日々を。

2023.05.21~05.28
compath 5月のワーケーションコース
「Good Vibes~心地良さの探求~」に参加してきました。

◎compath体験記vol.1,vol.2はこちら☟


受け取った問いを傍に過ごした金曜日

それぞれから問いをだし、ひとつ引いた問いについて、1日考えてみる。
わたしがもらった問いは
「自分を愛して生きるには?」
というものだった。
まさに、わたしが日々考え悩んでいる問い…
なんて答えよう….これを書いた人は何て答えるんだろう…
みんなはどう感じるんだろう….
といろいろ思いつつ、ポケットの中に入れたちいさくもおおきな問いが書かれた紙とともに1日を過ごすことに。

今日は一日フリーの日。
メンバーからのお誘いで午前は旭山動物園に、午後は北の住まい設計社さんに行く。

いつぶりの動物園か…
まさかこのタイミングで旭山動物園に行けるとは…
動物のかわいさや自然体な姿に癒され堪能しつつも、
飼育員さんのことばがこころに響く。
窓から見える気持ちの良い景色を眺めながらランチを。
理想の住まいがここにぎゅっとつまっていた。
うれしいことにガーデンの先生にも偶然の再会。ガーデン講座再び。

夕方、ワーケーションコースメンバーのおひとりがhaveとして提案してくれていた「人生年表」をお願いした。
自分の人生って一部を切り取って語ることはあっても、全体を語ることってない。
例えば、「なんでこの仕事に?」と聞かれれば仕事につくまでのストーリーを、「どうしてこのまちに移住することになったのですか?」と聞かれれば、
町に移住するまでのところを切り取って話す。
でも、いろんな要因が重なり、絡み合って今があるし、自分の人生はいろいろな点や線が重なって紡がれてきている。
果たして、自分の人生を人に語るときに自分が何を語るのか。
自分の人生を客観的にみたときに、聴いた方は何を感じるのか。
それを知りたくて、「人生年表」をお願いした。

話す人によるらしいけれど、わたしは生まれてから今日までのことを心に残ったできごとをベースに話していき、そのときどんなきもちだったか、わたしがどんなことばをキーワードとして使っていたかなど「語られたこと」を大きなホワイトボードに書いていってくれた。

気づけば、1時間ほどノンストップでお話ししていた。
とても気持ちよく話させてもらって、なんともいえない高揚感のようなものに包まれていた。
話をとことん聴いてもらえるってうれしい。ほくほく。

聴き手から問いや受け取ったものを返してもらう時間。
そこでまた新たな気づきや発見があった。
なによりうれしかったのは
「ひめちゃんはひとのつながりに恵まれてきたんだね。でも、そのご縁だけでは今にはつながっていなくて、自分でやってみようと行動してみたこともつながっているんだなと感じたよ。」
と、言ってもらったこと。

本当にそう。
わたしの唯一の強みといえるものは
「人とのつながりに恵まれ、たくさん助けられている」ということ。
いろんなことに興味を持って、やってみて、学んで、いつもおもしろいけれど、なににもつながらない。
点ばかりが増えていく。
なにも成し遂げられない。
一つの何かに優れている人や
継続できるひとに憧れたし、
そうできない、なれない自分が嫌だった。
ないものねだりばかりしていたけれど、
いつしか、これもわたしだよね。とおもえるようになっていった。
それは、ひめはそのままでいいんだよ、と言ってもらえたから。
人とのつながりはわたしの強みだと思えるようになって、
点が多いのもわたしだからこその人生だと思えるようになってきた。
(まだまだ修行中で、足りないものに目が行きがちだけれど…)

わたしの人生で影響を受けたマンガを選ぶなら、第一位の「フルーツバスケット」の梅干しの話も思い出した。

例えば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしは背中についているかもしれません…
世界中の誰の背中にも 色々な形 色々な色や味の梅ぼしがついていて でも背中についているせいでせっかくの梅干しが見えないだけかもしれません。
『自分には何もない。真っ白なお米だけ』
そんなことないのに 背中には ちゃんと梅干しがついているのに…
誰かを羨ましいと思うのは 他人の梅干しなら よく見えるからかもしれませんね。

フルーツバスケット2巻より

そういえば、compathの事前顔合わせの自己紹介でも、野菜に例えるなら
「とうもろこし」といっていた。
直感的に目に留まった野菜だったけど、意味付けしてみたら、
粒がいっぱい集まって、一つの野菜。
一粒一粒にぎゅっとおいしさが詰まっている。
一粒一粒とって食べてもおいしい。
一気にがぶっといってもおいしい。
そんな「とうもろこし」のようないろんな味わいのあるひとになりたいなぁ〜。と
思ったのだった。

もうひとつ感じたことは、過去の自分より今の自分の方が好きだし、いいねって言えるようになってきたなということ。
過去のわたしは、自分で自分に制限をかけて苦しくなっていた。
周りの目を気にして、
「こうあらねばいけない」「こうしないといけない」に縛られて、がんじがらめになっていた。
でも、いろんな人と出会い、いろんな生き方があることを知り、本当に自分がやりたいこと、ありたい姿ってなんだろう?
と、自分の声に耳を傾けて、その想いにきちんと向き合い、応えるようにしていったことで、ひとつひとつ鎧のようにまとっていたものを下ろすことができるようになってきた。
だれかのためではなく、自分のために生きることを楽しめるようになっていった。
その分、得られないもの、あきらめたもの、申し訳なく思うものもあったけれど、でも、やっぱり今の自分が一番、そのままの自分。
肩のちからを抜いて生きることができるようになってきたし、息がしやすくなった。

自分のことって、自分のことなのに気づかなかったり、知らなかったりで、難しい。。。
だからこそ、他者と自分を行き来できるこういう時間が必要で、
他者との対話の中で気づくこと学ぶことが多い。
だからわたしにとって「混ぜる」って大事。
(このキーワードも人生年表の中でわたしが語っていた言葉らしく、拾ってもらったもの。)
他者とともに学ぶ中で、いろんな考えや価値観がわたしの中で混ざっていく。
わたしがこれからもやっていきたいことがここにあるような気がしている。

そして、その日のリフレクションで、わたしは、朝受け取った1枚の問いに対して、
こんなふうに返した。(ような気がする。うろ覚えです…)

「わたしを愛して生きる」って正直、とても難しいです。
わたしも試行錯誤中、まさに考えたい問いをもらったな〜〜と。
書いてくれた人は何て答えるんだろうと思いながら今日1日いろんなところにいきながら片隅にはあって。
これだ!というものが見つからないままあっという間に夕方になってしまって、もう、あとは浮かんだものをその場で話そうと決めていました。
そして、さきほど人生年表をやってもらって、ひらめいたものがあったのでそれを話したいと思います。
過去の自分より今の自分の方が好きだしいいなと思えているんだな思います。
どうしてそんな今があるかというと、理想の自分に届かない自分(70点とか80点とか上手くいかない時はもっと低い時もあるし、波もあるけれど)にOKをだせるようになってきたからだと思います。
これもわたしだよね、と思えるようになってきた。自分とうまくつきあえるようになってきたというか、自分で自分を許せるようになってきたというか。
まだまだ模索中で、つい自分を大事にできないときもたくさんあるけれど、これからも自分を愛して生きるには?という問いは大事にもって考えていきたいと思います。

そんな自分に気づかせてくれた、考える機会をいただけたことに感謝。
そして、なんとこの問いをくれたのは隣に座っていたルームメイトの彼女で。
そのあと、彼女と話せた時間もわたしにとってはかけがえのない時間だった。
みんなの問いとそれに対するアンサーもとても素敵だったな〜。
(紹介しきれないのが残念….)
問いを持つということ、そしてそれを分かち合うって素敵だ。

寛容な森の大長老のもとで。

倒れた木の迫力と生命力。

7日目は、大雪山の大自然体験。
道なき道を歩きながら、この地を切り開いた祖先を思う。
木も鳥もすべては家族だったという塩谷さん。
「人が歩いた道が道になるんだよ」ということばが心に残った。
最年長と最年少を筆頭に歩きつづけ、森の大長老に会いにいく。
おひるごはんのおにぎりがとにかくおいしい。
ごはんの後は、木登りをして遊ぶ。

わたしは木の幹にお気に入りスポットを見つけて、そこから見える景色をただただじっと座って味わった。
お尻に根っこが生えたみたいに心地よくて落ち着く。
ずっとここにいたい…。
大長老の寛容さを身体で感じる。
長い時をここでじっと見守り続けてきた大長老。
わたしの人生なんてまだまだひよっこだよな〜
帰り道は、口笛吹いたり、歌ったりしながら帰る。
前の人の足元を見ながら一列で歩く。
うしろのひとの声が聴こえてくる。
人生の話、今日までのストーリー。最近ハマっていること。
深いことからなんでもないことまで。
話していると、あっという間。
笑顔が絶えない。
たくさん歩いた後は温泉でひと息。極楽極楽〜。

日本を離れて一番恋しくなるのは温泉かもしれない。


人生の1Pにcompathを綴る。

最終日。
今日をどんな1日にするか、みんなでリクエストし合う。

まずはじっくりこれまでの8日間をひとりでふりかえりたくなって、机にノートを広げながら、とにかく書き出した。

ある程度書き出したところで、外に出たくなって、イヤフォンを耳につけたまま、散歩する。
みんなが思い思いに日光浴していたり、なにかを書いていたりするのを横目に見ながら。
奥に見える美しい雪山を見ながら、今日でここともお別れか〜と寂しい気持ちになる。

そのあと、みんなで「心地よくいるための自分への願い」というテーマで工作。
眺めるシェアのあと、休憩時間の時にどういう思いで表現したのかを聴く。
こちらが想像していたのとまた違った感情や想いがそこにあって、おもしろい。

つづいて、天才ワーク。
今回は、参加者のアイディアで木をひとりひとりデザインした画用紙にお花を咲かせるように貼っていくことになった。
(素敵…!この時点でその想いに泣きそう…)
ひとりひとり違うデザインに名前は人を表すな〜。とも感じる。
8日間ともに過ごした仲間たちにメッセージを書く。
いろんな想いが込み上げてくる。
それを一枚一枚手渡しながらひとこと添えていくうちに涙が止まらなくなって。
また、その涙が伝播して….
涙涙の時間となった。
改めてこのメンバーで過ごせてよかったな〜。
この8日間で得たもののひとつは、このかけがえのないメンバーとの出会い。
一員になれた喜び。
偶然が重なり合い、出会って、
相互作用しながらお互いのもっているものを持ちより、照らし合いながら学びあえた8日間。
きっとどこにいても応援し合える。
そんなふうに思える。

最後はロングチェックアウト。
ひとりひとりがこの8日間を振り返って、自分の話したいことを話したいだけ話す。
泣きすぎて、何が言いたいかわからくなりながらも、そのとき湧いてきたものをそのままに話す。
受け取ってもらっていることを感じる。
とにかく、みんなに出会えてよかった。
このタイミングで来てよかった。
ここにくるまではいろんな不安で押しつぶされそうだったけれど、
みんなから大丈夫だよ。と何度も背中を押してもらって、
立ち止まって、自分のきもちにたっぷり向き合い、
心地よさを再認識・発見できた8日間。
たった8日間だったけれど、確実にわたしの人生に大きな1Pとして
刻まれている。
すべては今回のcompathでの日々のように
必要な時に必要なものが導かれるようにやってくる。
その波に乗ることを楽しめれば、きっとこの先も大丈夫。と、信じられる。

またね。ふしぎと寂しさはない。また明日も会えるような気持ちで。

つづく。

日常に戻り、はやくも1週間が経とうとしている。
8日間で人生は劇的に変わらないかもしれない。
わたしの人生はこれからも続いていくし、むしろ日常に戻ったあとのこれからが大切。
歩んで行った先にふと、あのときのあれはこうだったのか!とハッとした気づきや学びがやってきたり、開いたり、つながったりすることもあるのかもしれない。(しないかもしれない。)
でも、それは歩いてみないとわからない。
人生はなにがあるかわからない。だからおもしろい。
この8日間にまかれたまだ見えないタネたちがこれから開くのか、開かないのか。
また、みんなに再会できた時にわたしはなにを語るのか。
それらを楽しみにしながら、わたしはわたしが今いる場所で心地よく生きるGood Vibesな日々を探究していこうと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ひめ版「生きる」〜compathで過ごした8日間〜

生きているということ
いま生きているということ
それは雨の音を静かに聴くということ
立ち止まって自分のきもちにじっくり向き合うということ
ことばを贈り合うということ
こころが動くということ
おいしいものをだれかとつくり、囲むこと

生きているということ
いま生きているということ
それはシナモンロール
それはキャンドル
それは緑の小道
それは森の大長老
それはたまご
ことばにならないものを味わうということ。
そして
判断を保留し、いまここを楽しむということ。

生きているということ
いま生きているということ
率直に感じたことを出してみるということ
深呼吸するということ
つられあうということ
人生に余白があるということ

生きているということ
いま生きているということ
いま同じ地球でシロクマが生きているということ
いまだれかとお茶ができるということ
いま読みたい本が読めるということ
いま行きたいところに行きたい時に行けるということ
いま会いたい人に会いに行けるということ
いまいまが重なり、出会うということ

生きているということ
いま生きているということ
美しい田園をただただ眺めるということ
心地よい風を感じるということ
ともに歌えるということ
もちよった問いをともに考えられるということ
あなたとわたしがいるということ
心に灯りが灯るということ




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