自然とともにあること。〜スキを集めて-vol.2-〜
夜のお散歩が好きです。
昼は暑い日がふえてきたけれど、
夜はお散歩するのにちょうどいい気温。
今の時期には、家から歩いてすぐの川沿いに
ホタルが飛び交う。
川沿いを歩きながら、
水が流れる音とかえるたちの大合唱をBGMに
夏の夜の涼しい空気を思いっきり身体に取り込むように深呼吸。
ふわふわと、時おり、はかなげに淡く黄色の光たちがただよう。
そんな光景をみていると、自然と、
家にいるとうつうつしていたきもちが
やわらいでいきました。
ここ最近、きもちが波立つことが多くて、
それは、気圧が下がりやすい日が続いているからなのか。
梅雨のせいなのか。
気持ちの余裕がないからなのか。
忙しさに追われているからなのか。
よくわからないけれど。
突然、不安になったり、なんとなく、落ち込むこもが多くて、身体も頭もどんより重くて、気持ちが晴れ晴れしない...
そんなときのおもいつきの夜の散歩と深呼吸でした。
あぁ、わたしが求めていたのは、こういう時間だった...
特に何か特別なことをするわけでもなく、
おふろあがり、お気に入りの着心地の良いパジャマとカーディガンを羽織り、ふらっと、家を出て、
大切なひとと手をつないで
川や虫やカエルたちの合唱を聴きながら
思いついたことを話したり、
その季節らしさをゆったり味わうこと。
時間に追われず、感じるままに歩くこと。
深呼吸すること。
今、ここを楽しむこと。
そんなことを思っていたら、ふわりと、一匹。
そして、また別の日。
朝からしとしと雨模様。
向かった先は、友達が最近、引きうけたお山。
（家といっしょに畑と田んぼと山を買ったそう。田舎ならでは！って感じ。）
栗の木が自然と雨よけになってくれて
雨の音と鳥のさえずりをBGMに
山の中でごはんづくり。
つくるものは決まってない。
食材はいろいろ。
それをどんなふうに組み合わせて
食べようかをみんなで話し合う。
じゃがいもと玉ねぎはアルミホイルで包んで
そのまま食べよう。シンプルがおいしいよね。
トマトと鶏肉があるから、それでラタトゥユっぽいのがつくれそう。なすとブロッコリーとキャベツも入れちゃおう。野菜たっぷりの方がおいしいよね。
にんじんは大きめが好き。だから、ざっくり切っちゃおう。
ご飯もあるから、お釜で炊こう。お釜で炊くご飯っておいしいよね。おこげも。
そんなふうに相談しながら、自然とそれぞれができることをする。
火を起こすひと、お米を炊くひと、野菜を切るひと、混ぜるひと。
あ、ちくわは、そのまま炙っちゃおう。
はじめまして、のひとも
あんまり実はしゃべったことなかったひとも
ごはんをいっしょにつくって、食べればあっという間に自然と仲良くなれる。一体感が出る。
オトナ同士でのキャンプはとっても、スムーズで穏やかで、余裕がある感じ。
ごはんに合うかなーと思って、とつけた梅干しを持ってきてくれていたり、
ハンドドリップでいれたコーヒーあるよ、と水筒がまわってきたり。
みんながそれぞれにできることが自然と重なって素敵な食卓になる。
ごはんのあとは、のんびりタイム。
わたしはハンモックでゆらゆらしながら、ぼーっとした。
雨の音。
鳥のさえずり。
ゆらゆら揺れるハンモックと
一面の緑。
はぁー。しあわせ。
落ちつく...
のんびりしていていいよね、
といわれることがあるが、
田舎暮らしは、
意外と忙しい。
（忙しくしているのは、自分自身でもあるのだけど...）
時間に追われ、
用事に追われ、
近くにこんなにもゆたかな自然があるのに
車で通り過ぎるだけ。
山はだれかのものだったりするから
そんなに簡単に入るのも気がひける。。。
だから、こんなに自然のなかで
ぼんやりと時を忘れて過ごすのはひさしぶりだった。
フィンランドの森を思い出した。
忙しい、時間がないといいながらも、どこかで予定があること＝充実している、と、安心していたわたし。
忙しくすることで、なにもしないときにやってくる不安や焦りにふたをしていたのだ、と気づいたあのときのことを。
なにものでもない、わたし。に戻れる時間。
なにかをしなくてもここにいる、だけでよい。
ぼーっとすること。
大切なものを取り戻していく、そんな感覚。
おかげで、次の一歩につながるような、
はじまりにワクワクしながら踏み出すことができました。
自然とともにあることが好きです。
いつか、ここに根っこを張ろうと決めるとしたら。
きっと、森と川の近くにくらしたい。
季節のうつろいを感じながら、
色や音、香りを五感で味わい、
大切なひととのひとときを
ゆったりと。
そんな事を感じた週末でした。
今週はこのへんで。
また次のnoteでお会いできましたら。
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