どんな教育にもメリットとデメリットがある。 障害のある生徒も、ない生徒も共に学ぶ「インクルーシブ教育」が最近、絶賛されています。 私自身、インクルーシブ教育実践校に勤務していますが、正直、この手の報道や発信を見るといつも複雑な気持ちになります。 まず、支援教育の立場から考えると、「個に合わせた」教育にもメリットがあり、インクルーシブ教育が対応できないこともたくさんあるということ、また、インクルーシブ教育そのものの難しさが十分理解されていないことなどがあります。
実写版「リトルマーメイド」の人種問題について最近、ネットで議論になっています。私にしてみると「なにを今さら」なんですが、思うところを書きます。 パフォーミングアーツはなにで評価されるのか 結局、ここなんだと思うんですよね。 一般的にはリトルマーメイドというのはアンデルセンの人魚姫のイメージだから、北欧系(色白金髪)の女性のイメージです。 ですが、それをパフォーミングアーツとした時に「どこまで寄せるべきか」という時に黒人じゃあ、イメージと違う、だからダメだ、という
支援教育って広すぎる 最近、用事があって「支援学校小学部」レベルのスキルが必要性を意識するようになりました。ちなみに私は「支援学校教諭」の免許は持っていますが、ベースになる「基礎免許」が「高校教諭」なんです。「小学校教諭」の免許さえ持っていない私には「支援学校小学部」未知の世界です。 考えてみると私が持っている「支援学校教諭」というのはめちゃくちゃ幅が広い世界で、私が聴覚支援学校や視覚支援学校に行くことになったら、もうそれだけで言語世界が違うので超絶大変だと思います。
ここ数ヶ月ほど、Twitter,そして復活したNoteのヘッダーを「Urban Educationがわたしの原点」としています。Urban Educationってなに?って思われた方もおられると思いますので、ちょっと説明します。 すべての始まりは「バイト探しだった」 Urban Educationという言葉に出会ったのはアメリカでの院生時代でした。当時、私は貧乏学生でバイトを探していたのですが、まず、すべての始まりであるSocial Security Numberをま
" Here is the United States, not the United Nations."アメリカに住んでいた時、大学のある先生が留学生たちに向けてよくそんな言葉を投げかけていました。「ここはアメリカだ、国連じゃない。」最初はよくわからなかったその言葉のニュアンスが、時がすぎるほどにじわじわきています。アメリカ人の外国人に対する目、国連に対する目がどんなものだったのか…。 中国人は「国際連合(国連)」とは呼ばない テレビ朝日のゴールデンのニュース番組が「
不実な美女か貞淑な醜女か ロシア語通訳者として活躍された米原万里さんは「不実な美女か貞淑な醜女か」という本を書かれました。これ「美しい翻訳は正しい訳にならず、正しい翻訳は美しい日本語にならない」という意味です。私自身も翻訳や通訳に関わることがあるのですが、すごくよくわかります。 ただ、ですね、中には「不実な醜女」(正しくも美しくもない訳に)もあれば、「貞淑な美女」(正確かつ美しい訳)もあるんですね。 Physical therapy and occupational
うたこです。半年前に突然の閉鎖となりましたが、再開させていただきます。