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「今」に「結ぶ」ー歴史とは叙述して社会に還元するまで

大学生のとき、史学概論という授業がありました。そこで私は「歴史とは叙述して社会に還元するまで」だと教わり、これは歴史以外にも共通する大切な考え方だと何度も頷きました。

歴史の価値や楽しみ方って、あの武将がすごい、この建物がきれい、だけじゃないんですね。過去から現在までの繋がりに感動したら、その想い、研究したことを叙述してに還元して役立てるから価値が高いし、おもしろいんです。「」に「結ぶ」んです。そこまでがひとつの流れ。そう考えると、美しささえも感じられますね。

前置きが長くなりましたが、9月から先週まで『天翔る少年』という歴史物語を毎週書かせていただきました。物語は、テーマを意識せずにはいられませんでした。

読者をどこに導くか?ストーリーがシュレッダーにかけられた紙のように、ガツガツ消化されていくのではなく、大切なことにハッと気づいたり、これではいけないとくすぶっていた火に薪をくべて内発するエネルギーに換られるような、心に残る作品にしたい。そんな想いで執筆していました。

私は、作品と一緒にくすぶっていたものを昇華させられたら嬉しいんです。それには時間もストーリー性も表現力も足りず、小説にしてはまだまだ成長が必要でしたが、私が創作する理由はそこなんです。作品を読むことを通じて、くすぶっていたものが昇華して、誰かの人生が変化・変革して、今より生きやすくなったり人生が明るくなれば、自分らしい社会への還元ができたと実感でき、この上なく嬉しいです。

自分らしい社会への還元。ほんとそこ。読んでくれてありがとう。ファンになってくれてありがとう。少しずつでも私の個性・作風が見えてきて、作品を気に入っていただけたら嬉しいです。

(おしまい)

最後までお読みいただきありがとうございました。感謝

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