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アロハ!ヨーロレイ!裏声と地声の美しいグラデーション 灰田勝彦さん

先日、探していたCDが届きました。歌謡曲だけでなくハワイアンやヨーデルも歌われた歌手であり、ウクレレ奏者でもある灰田勝彦(はいだ・かつひこ)さんです。

状態の良いCDをずっと探していたので、購入できたときは飛び上がらんばかりに嬉しかったです!✨CDも劣化しますからね。このCD、古い演奏を記録しているので、蓄音機で聞いているかのような贅沢な音色で聞こえます。昔のCDならではのお得感ですよね。

南国の夜~灰田勝彦アーリー・デイズ

私のお気に入りはアメリカ民謡の「峠の我が家」です。最後のヨーデルによる展開(2分48秒~)が本当に素晴らしくゴージャスなんです。

ぼくは次のこの曲の方が好き。原曲は「ホーム・オン・ザ・レンジ」というアメリカの民謡でビング・クロスビーらが歌いヒットしたもの。ウエスタン調のしっとりした曲調だが、兄晴彦のスティール・ギターが挿入され、しかも最後にはヨーデルの部分で灰田勝彦ならではのファルセット・ヴォイスまで披露される。この兄弟ならではのそんなゴージャスな展開が素晴らしい。

「南国の夜~灰田勝彦アーリー・デイズ」CD付属・田中勝則さん解説より引用

このCDには「新雪」「鈴懸の径」などのヒット曲も多く収録されています。どの楽曲も粋でオシャレ!まるでオードリー・ヘプバーンや原節子さんなどが出ている映画を見ているような気分になります。

実は私、10年以上も前のことになりますが、音楽ボランティアで灰田勝彦さんの楽曲を歌わせていただいたことがあるんです。「新雪」を歌わせていただきました。「鈴懸の径」は確かピアノ伴奏だったような気がします。

まさか10年以上経ってから、こうしてnoteに書くことになるとは。当時は灰田さんの魅力にピンときていなかったのですが、真剣に歌やボイストレーニングと向き合うようになってからは虜です。

美しいものを美しいと、心のままに感じることは大事ですね。自分の「好き」を大切にすることは、自分の心を大切にすること。”癒し”とは、自分を愛することなのです。

紅白歌合戦には6回出場されているそうです。年表を見ると灰田さんの対戦相手は、笠置シヅ子さん、二葉あき子さん、淡谷のり子さん、越路吹雪さん。歴史の教科書を見ているみたいですね。

こんな素晴らしい歌手が日本にいらっしゃいました。この感動と敬意の気持ちが誰かと共有できたら嬉しいです!お読み下さりありがとうございました!

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なかむら詩子
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