帝都の復讐姫は作家先生に殺されたい 浅草十三怪談 (あらすじ・序幕)
あらすじ
大正の世の東京。浅草でその日暮らしをしていた少女・花墨は、高等学校に通う悧月という男と知り合った。二人は数年後、カフエーの女給と、駆け出しの作家として再会する。幼い頃に両親を殺された花墨は、復讐を望みながらもいまだ果たせずにおり、悧月は手を貸すことに。しかし、数々の怪異がうごめく帝都は警視庁の専門部局『憑捜』に取り締まられていて、とある理由から花墨は彼らに追われる身だった。また、悧月にも何か秘密があるようで……。監獄、華族会館、百貨店。クールな女給とお人好しな作家