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子供のドラム

このnoteの記事は、従来の宣伝とかよりも心が動いた時に更新しようと思っていたら、さっそく心が動く事があった。5歳の息子に一つくらい習い事をさせてあげたいな、と思い「何がやりたい?」と聞くと「ドラムがやりたい」と言うので、少し前から習い始めた。まだまだ遊び程度だけれど、音楽家目線で観ても筋がいいな、と思う。(おそらく親バカ目線も入っている・笑)

先日、習っている教室で発表会があるとの事で観に行ってきた。といっても息子はまだ習いたてで発表会に出られるレベルではないので、同じ教室の先輩方の演奏を息子と二人で聴きに行ったのだ。初めて観る子供達のドラム演奏は、既存の音源に合わせてドラムを演奏するというスタイルだった。今まで私は周りのプロのミュージシャンか、プロを目指しているドラマーの演奏しか観たことがなかったので子供達のドラム演奏を聴くのは初めてだった。

思いがけず序盤からもう泣いてしまった。年齢が保育園、幼稚園生、大きい子で小学1年生という、小さな子供達だったのもあって、あまりに一生懸命で感動してしまったのだ。演奏の内容は、ウラ拍がオモテに来てしまったり、半拍や一拍ズレたままセクションの終わりまで進んだり、慌ただしい子がほとんどだった。けれど、「この演奏を成功させるんだ」という気迫や緊張にうち勝とうという健気さに涙なしには観られなかった。

素晴らしい技術に感動する事は勿論沢山ある。でも、3コードしか分からない若者が初めて作った曲を全力で演奏する姿に感動する様に、真摯に健気にまっすぐに演奏する事の大切さを子供達が思い出させてくれた。

息子はどう思っているのかなぁ、と思い彼の方をみると「僕はいつ出るの?何番目?」と言ってて可愛かった。まだ全然叩けないのに出演するつもりだったらしい。。とりあえずやってみようと思うその精神も素晴らしいね。

歌を教えるお仕事も、子育ても、育てているつもりで、育てられているなぁ、と感じるのでした。




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