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笹倉慎介の思考録「窓越しの世界」

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「窓越しの世界」は、2013年に笹倉慎介のオフィシャルブログで始まった日々を綴るブログ「sketch」の続編です。
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2020年11月の記事一覧

窓越しの世界2020年11月第3週

誰も思いつかないが、誰もの同意が得られる。 そんな言葉やメロディーをいつも探しているような、 でも決してそうでは無いような。 世界は、真実や心理ではなく同意の元で動く。 同意の中には曖昧で複雑な感情や意識があるが、それこそが人間らしさだろう。 同意の中には必ずしも理解があるわけでばなく、 それでも人は同意し、生きていく。 音もそうだ。 不均衡を人の手によって同意させ、12個の音階を並べたギリギリの均衡の上にある。 何が人間らしいのか? そのことを深く考えると幸

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窓越しの世界 2020.11月第2週

「畑をやるならケール畑だな。」 八百屋で安売りしていた立派なケールをサラダにしながらそんなことを考えていた。 最近、ケール独特の苦味と歯ごたえが気に入っていて見つけると買うことにしているのだが、他の葉物と比べて少し値が張る。 ベランダの家庭菜園を眺めても、ここでは無理そう。 初夏に考えていた田舎暮らしとは当分縁がなさそうだし、畑をやるなんてことはあり得ないはずなのに、ケール畑をやりたいなんて思うのは、美味しいというのは前提で、やっぱりケールの値段が高いからだろう。

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窓越しの世界 2020.11月第1週

トトが布団へ潜り込んでくる季節が始まった。 トトは僕のことが好きなんだろうか? ふと、そんな風に思う。 意識というものを主体性のある思考と考えれば、確かにトトにも意識は存在する。心と言い換えてもいい。 今読んでいる本のせいで、知能や意識について深く考察する日々が続いているので、そんな視点でトトのことを考えてしまう。 トトの主体性が見せる行動パターンは、トトの気持ちを教えてくれる。 僕はそれを見て、僕が「好き」と解釈するパーターンに当てはまるトトを見つけている。それに

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