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窓越しの世界 2020.11月第1週

トトが布団へ潜り込んでくる季節が始まった。

トトは僕のことが好きなんだろうか?

ふと、そんな風に思う。

意識というものを主体性のある思考と考えれば、確かにトトにも意識は存在する。心と言い換えてもいい。

今読んでいる本のせいで、知能や意識について深く考察する日々が続いているので、そんな視点でトトのことを考えてしまう。

トトの主体性が見せる行動パターンは、トトの気持ちを教えてくれる。
僕はそれを見て、僕が「好き」と解釈するパーターンに当てはまるトトを見つけている。それによると、トトはきっと僕のことが好きなのだと思う。ただ、トトがどんな気持ちなのかを僕は知るすべがなく、僕は僕の意識でそう感じているだけだ。

また、意識というものの理解に努めると、決して同じ意識などは存在しないことがわかる。当たり前なことなんだけど、とても腑に落ち、意識というものの素晴らしさ、尊さに感動する。

脳内で繰り広げられる途方もないやりとりの末に導かれたそれぞれの結果は、ただそれだけで、とてつもない芸術なのではないだろうか。

意識を持つすべての生命体が、今の僕には美しく輝いて見える。


10/30【未知のところへ】
10/31【散逸を免れ続けているもの】
11/1【小一時間の遊覧】
11/2【暖かい】
11/3【縁のあるエリア】
11/4【宝物が眠っている】
11/5【どうして?】


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