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純金の鍵 【詩】

そう、そう

純金の鍵は応募者にはもれなく送られるはずなんですが

郵便が遅れているのか
運営さんがいい加減なのか
はじめからデタラメだったのか

さっきも念の為ポストを覗いたんですが

でもそんなもの届かなくてよかったのです

きっと首の鎖に鍵をかけるだけの鍵ですから

鍵がなくても ほら
わたしは言葉だってわかります

魔法の道具は要らない
わたしは道具になりたくない
たとえ魔法に悪気はないとしても

鍵がもし届いたら
あなたに進呈しましょうか?
魔法の解かれた
ただの純金の鍵を

うん、そうしましょう

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