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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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2022年6月の記事一覧

兎がほざく🐇462

兎がほざく🐇462

巨大な運命の力はいつもそばにあるのですが、世の中に変わった出来事があると改めてそれに気付きます。

それはあくせくジタバタしてもどうしようもないものです。

だからこそ心配せず肩の力を抜いて自分のなすべきと思うことをするのです。

今そう自分に言い聞かせています。

兎がほざく🐇461

兎がほざく🐇461

ぼくが一国の王様だったら?

幸福の王子みたいに全てを与え続けたいです。

それとも国民を守ると言って強そうにする王様がみんなの望みでしょうか?

お釈迦様は王子だけど王国はどうなったのかな?

國破れて山河あり。

人々は為政者が思うよりしなやかで強靱のはずです。

兎がほざく🐇460

兎がほざく🐇460

白昼夢。

二人の大男が向かい合ってお互いピストルの筒先を相手の胸板にピタリ当てています。

何時間もそのままでしたがそのうちお互いに乱暴な言葉を口にし始め、ついに一人は相手の足を踏んづけました。

二人は引き金を引かずに持ちこたえるでしょうか?

もう、よせよ!

兎がほざく🐇459

兎がほざく🐇459

勇ましいマーチで行進する先はどんなところなのでしょう?

ワクワクする冒険が待っているわけではないことだけは確かです。

華々しい散華といいますが修羅場では肉も骨もただ踏み越えられるのでしょう。

ドストエフスキーよ!

人間は文明で賢くなったのでしょうか?

兎がほざく🐇458

兎がほざく🐇458

人間の体はどんな壮健な人でもお腹もすくし眠くもなるようにできています。

お互いがはかない存在です。

同じ人間、筋肉ムキムキでもヒョロヒョロでもはかなさに大差はないです。

はかない者同士お互いさまだからルールを守って暮らす、それが人間の智慧です。

兎がほざく🐇456

兎がほざく🐇456

文の練習には仕事の商用の電子メールが案外役立ちます。

相手の気持ちにフィットするように、誤解の起こらないように、そして簡潔に手早く書くのです。

ぼくは日々商用文を書いて飯を食っているようなものです。

でも商用なのでラブレターを書く稽古はできないのです。

兎がほざく🐇455

兎がほざく🐇455

昼間の街角で、突如真っ白のウエディングドレスと銀色のタキシードのカップルが現れて写真撮影が始まりました。

二人もカメラマンも通行人の写り込みには構わない様子でした。

雑踏の中の撮影、フォト婚だったのかも。

幸せ一杯で雑踏は気にもならなかったのでしょう。

兎がほざく🐇454

兎がほざく🐇454

歩む馬の前に釣ったニンジン。

人間にとって、手にしたくても手にできないものがあります。

さとり、真理、正義、美......

それを追い求めることが生きる原動力だと思います。

人間の愛とはそういう追求なのかもしれません。

ニンジンは食ってしまうとなくなってしまいます。

兎がほざく🐇453

兎がほざく🐇453

仕事の上で思い悩む時、それを打ち切る呪文があります。

「これはお金の話なんだから」

ぼくには効くようです。

命を削って悩む話ではないのです。

仕事は自己実現とは限らないのが世の中の常です。

生活のために働くと思うことがかえって救いになりえます。

兎がほざく🐇452

兎がほざく🐇452

がんばれという言葉はぼくもよく使います。

がんばれと言われるとプレッシャーを感じることもあります。

桃太郎のように結果を出して持って帰らなくちゃと思ったりします。

でも応援してくれている気持ちは伝わります。

だから素直に、うん、がんばるよ、と答えています。

兎がほざく🐇451

兎がほざく🐇451

頑張っても思うようにゆかないことがあります。

そこでその頑張りは過去からの頑張りに加算されて累積したと思ってみるのです。

累積が後できっとものをいうはず。

こう思えば多少は自信の支えになります。

くじに外れるのは運を貯めているのだという話に近い気もしますが......

兎がほざく🐇450

兎がほざく🐇450

きっとすべての言葉はすでに言語のクラウドの中にあるのです。

お互いに矛盾したことも含めて。

ぼくたちが何かを言うのはそこからコラージュを作っているのです。

こう思うと自分の書いたものが形に残ることをあまり気にしないですむかな?

じつは大いに気にしているのです。

兎がほざく🐇449

兎がほざく🐇449

かつて勉強した政治学の世界は、友と敵、弱肉強食、万人の闘争、こういった争いと血の言葉でできていました。

それはそうであっても、それを前にした自分はどう生きるのか、考えてしまいました。

それは逃げているのではないのです。

争うより愛したいと思ったのです。

兎がほざく🐇448

兎がほざく🐇448

明日できることなんで今日やるの、という歌の一節を時々思い出します。

何でもなるべく先に片付けたい性分なのですが、この歌の言うこともわかる気がします。

せっかちなのは、今日のもっと大事なことから逃げているのかも知れないです。

さて、一息入れて考えてみます。