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短歌集

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和語だけで旧仮名遣いの和歌と、和語以外も入り現代仮名遣いの短歌との両方を収録しています。
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2021年8月の記事一覧

ニヒル 【短歌】

ニヒル 【短歌】

惜しまれず消える美学に賭けている
時代遅れの男のニヒル  

とこなつ 【短歌】

とこなつ 【短歌】

恋歌のうちに入るでしょうか?

うわずってさぐってはててくりかえすひらがなきみとさけぶとこなつ

窓ごとに 【短歌】

窓ごとに 【短歌】

満月の夜です。夜風が心地よい初秋の月見です。
胸のうちかなはぬ恋をかこちつつ 人窓ごとに同じ月見る

四角い砂糖 【短歌】

四角い砂糖 【短歌】

せっかくの二人っきりの珈琲に入れてくれない四角い砂糖

いくさ/人間 【短歌】

いくさ/人間 【短歌】

平和回復の祈念日、敵味方なく哀悼いたします。

人間は黒き本音を放流しいくさはじむる大義掲げて

敵の死とおのれの滅び戦慄に人は酔い痴れ人でなくなる

窓ごとに独り 【短歌】

窓ごとに独り 【短歌】

窓ごとに独り聞く人耳もとに その名知られぬ星の呟き