占いと、これからの時代の生き方

私は占いが好きだ。

人に言うと少し驚かれるが、もう何年も同じ占い師の元に通い続け、人生につまづく時には必ずタロットで視てもらっている。財政界、芸能界でもお抱えの占い師の存在は耳にするので、あながち珍しいものでもない……と人には説明するようにしている。

でないと過去芸能人で起こった洗脳云々を持ち出されて、私が宗教的に心酔していると思われたら心外だからだ―――というのは前置きとして。


人気の先生なので時間によっては何十人も行列を成し、「お久しぶりです」という挨拶で始まる客や、他県からやってきたという客を何人も見てきた。おおよそみんな一時間くらい話していくので、前に何人も並んでいると別日にしようと諦めてしまうことさえある。

私がタロット占いが好きな理由は明快だ。適当に引いたカードで人生が分かるというその摩訶不思議なものが、自分のことなのに何一つ決めることが出来ない意志薄弱な私の精神性にマッチしている。

なのでカードも引かず、自分の見聞きした体験談を話し出すような占い師に当たってしまうと、本当に無駄な時間を過ごしたと感じるし、お金払いたくないなあとも思う(仕方ないので払うんですが)。私が知りたいのは赤の他人の個人的な意見ではない。カードが何を言っているかなのだ。

故に、私が長年その先生の元に通っているのは、(多少自分語りが入るが)そういった不満を補って余るくらい、過去私の就職の合否の全てを言い当ててきているためだ。ただしそれ以外の物事はあんまりなので、おそらくビジネスに特化した先生なのだと私は思っている。

今回仕事を辞めることも占ってもらったが、前向きな退職ならヨシ。そして密かにやろうと思っている内職も、勉強すれば物になると言ってもらえたので少し安心した。もうどうせなら家から出て働きたくないでござるという心境が今は強い。

最近はyoutubeの占いチャンネルも盛んにアップされるようになり、以前にもまして占い好きには情報が得やすい環境が整ったと思う。自分の星座をくまなくチェックし、おおよそみなさん同じようなことを言っているなという印象を受けた。来年私は勉強する年になるらしい。それによって長らく続けていけるスキルになるのだそうだ。かなり嬉しい占いである。

世の中の流れで言えば、200年続いた「地の時代」が今年の12月に終わり、新しい「風の時代」がやってくる。風の時代はこれまでの価値観を塗り替え、集団から個人の時代へシフトします(ということらしい)。

要約すると、これまでは安定した大企業で就業規則通りに働くことが良しとされてきましたが、これからフリーランスだったり、それぞれの個性を大切にしながら、働く場所、働く時間、雇用形態にとらわれずに個人で勝負していくような流れになります。

納得してしまう部分が多々あり。大企業志向の私が会社を辞めて個人で何か始めようと思ったのも、星の導きだったのかとか都合のいいことを考える。11月はおおむね、新しいことに飛び込むのに良い月らしいし。

ここ数年フリーランスという単語をやたら見かけるようになりましたし、働き方改革による在宅ワークや勤務日短縮など、コロナの影響もあって個人の都合に合わせた働き方がかなり駆け足に進んでいるようにも感じます。弊社でもほとんど出勤していないような部署がいくつかあり、「いいなあ、働きやすいだろうな」とずっとうらやましく見てました。

各々が自由を選択できるようになる一方で、これまでの「長いものに巻かれろ」みたいな働き方が通用しなくなるのは必至。大企業神話が崩れ、業種によってはAIの進化によって結構早めに淘汰されてしまう可能性だって出てくる。働き方だけみたら、むしろこれまでよりもはるかにハードルが高い時代が来るのかもしれません。その代わり、40歳を超えたら正社員になれないといったような年齢淘汰がなくなり、スキル次第で何歳であっても仕事を選べる時代になるのかもしれません(すぐにはなかなか無理だろうけど)。

ところでトランプ大統領は双子座。占星術では「風」のセグメントにいるんですよね。いろんな力に後押しされて再び大統領再選なるか。ちょっと楽しみです。

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