趣味嗜好とはちょっと違う
これは物書きのみなさんにお聞きしたいのだが、みなさんは自分の好きなタイプをヒーロー(もしくはヒロイン)にするだろうか。
というのも「キミにはないしょ!」完結後、担当さんと話をしていて、「いやぁ、間宮くん(ヒーロー)とってもかっこいいですよね。汐月さんがノリノリで書いたのがわかりますっ!」(≒間宮くんみたいな子、好きなの伝わってきます!)みたいなことを言われたことがあって。
その時、私は「あ、わかります?」みたいな空気を出しつつ、内心焦っていた。
ごめんなさい……私……間宮くん、タイプじゃないんです……!
誤解がないよう言っておくと、別に間宮くんのことが嫌いなわけではない。
美桜の相手として「こういう子でこんな悩みを抱えていて~」と考えただけで、「あーもうっ!この子萌えるー!!🤤🫶🫶🩷🩷」とはなっていない……ということだ。
私は自分のタイプをヒーローにしない。
というか、できないのだ。
なぜなら、私がこの世で一番タイプの男は……
テニスの王子様の「観月はじめ」だからである。
私と同世代の人ならここで「あらあら汐月さん……(やっちまったな!)」となることだろう。
観月はじめを知らない人のために基本情報をのせておく。
この情報だけ見ると、本当にしょぼい男だ。しょぼしょぼのしょぼである。
でも好きなんだ……!
クリンクリンの髪の毛も、いつも指でクリクリしてるところも、つり目も(許斐剛先生の絵は全員つり目だけど)、「んふ」って笑うところも、バラ柄の服着ちゃうところも、カッカと怒りがちなところも、敬語なところも(たまに敬語消えるところもよき)、好きな色「純白」って言っちゃうところも(純白って!純って!)、そしてなによりアニメの声が石田彰なところがもう本当に大好きなんだ……!永遠に好きだ。結婚したい!
で、この観月はじめ風の男の子をヒーローにできるかというと……
絶対にムリ!(即答)
だって、嫌でしょ。小物臭(自分で言ってて悲しくなってきた)(でも決してラスボスにはなれない感じあるもの)のするヒーローなんて。誰が許してくれるのか。いや、誰も許してくれないだろう。
私は一生、タイプの男の子の話を書くことはないのである。
だからタイプの子をヒーローにして萌えながら書ける人は本当にうらやましい。なんで私、彼のこと好きになっちゃったんだろうかとたまに思う。
ちなみにテニスの王子様好きで、その中でも観月はじめが一番好きだという人に今まで会ったことは、ない。
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