綺麗な何かになりたい



11月26日

 外に出たら寒かった。結構あったかい恰好してたのに寒くて寒くて、足首がぎゅっと冷えた。絶望した。今年の冬は越せないんじゃないかな。

 髪を切ったらスカートが似合わなくなったけど、今日トップスを体にぴったりつくような服を着たら、スカートが似合った。似合ったかわからないけど、違和感はなかった。なんだ?? 私はおっぱいだと思う。おっぱいが「女」だから下半身に「女」を履いても違和感がない。おっぱいだからだ。おっぱいは強烈だ。だからいらないのにと思った。余計に邪魔になってきた。胸を減らす手術を調べた。150万〜250万円だそうだ。気持ち悪。金額が気持ち悪い。

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 スカートが似合う私も悪くなかった。けど、やっぱりそうじゃなくなりたかった。「女」も「男」も俗っぽい気がする。俗、俗、俗、この体についてる脂肪は全部俗だ…

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 遠くに行きたい気がする。寒いので、家から出たくない気もするが、それならそれで誰にも会いたくない。誰もいないところに行きたいんだと思う。私のことを知ってる人が一人もいない場所で(なお、そこはあったかい場所で)、一人でいろんなこと、全部忘れて、なにか想像を絶するような激しく美しい景色なんかを見て、崩れ落ちて泣きたい。美しいものを見ると自分も洗われるような気がするので、泣いて、泣いて、気がついたら自分がなにか神秘的で、聖的で、美しい何かになっていたい。
 と、最寄りの駅前の安っぽいイルミを見ながら思った。

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