歌は生きること


明治天皇の卸歌
春雨
春さめの音ききながら文机の上にねぷりのもよほされつつ
しづかなる春の雨夜を歌ひとつよまでふかすがをしくもあるかな
春さめのしづかなる夜になりにけりすずりとりよせ歌やよままし

春の夜 しづかな雨の音聴いているやわらかな調べです。しかしながら歌をよもうと改めて硯に向かわれる。こんな夜でも、歌ひとつを詠もうとされている。歌は生きることそのものなのかもしれない。

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