私は私に勝てない
自画自賛系クリエイターなので定期的に過去の作品を読み返します。
昨日の自分も、明日の自分も、今日の私からしたら他人だと思っているので、過去の作品は私の作品ではあるものの、他の人の作品を読んでいるような感覚です。
なので純粋にすごいな!と思ったり、うっかり泣きそうになってしまったりします。
本当に自画自賛。
私の一番のファンは私かもしれない(笑)
ふと思い出して読み返した作品は、大学入学後しばらくして授業で課題として書いたものでした。
タイトルだけ与えられてあとは好きに書いて良いという課題でした。
「字数は1200字程度。普通にレポートとして書いても良いし、エッセイや戯曲にしても良い」
教授のその言葉に周りと違うことがしたかった私は小説を書くことにしました。
それまで小説を書き切れたことはなく、作品のメインは詩だったのでよく書こうと思ったなぁと思います。若いってすごい…
きちんと期限内に書き上げ、意気揚々と提出したわけです。
教授や周りの反応も上々で、書いた本人も内容をすごく気に入っている仕上がりでした。
そこから三年の月日が流れ…
自費出版や公募に興味を持った私は、改めてこれを読み返しました。
クライマックスに差し掛かったところで重大な欠陥があることに気づきました。
この物語は時間経過の表現に月の満ち欠けを使っているのですが、満月の次がまさかの新月に。。。
間を埋めるエピソードを考えてみたものの、次の日のつもりで書いていたので半月近く経っているのは不自然。
すごく間伸びした感じになる。。。
気に入っているだけに、それが完成系で足し引きができないのが玉に瑕。
そして断念…
ちなみに、課題としてもらったタイトルは
『私は誰?』
主人公の心情変化や気づき、成長を描いています。
かなり熟成させたこの作品を今度こそきちんとカタチにしたい今日この頃。
私はあの頃の私に勝てるのか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?