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子どものために自分のやりたいことをやる — パパトラベラー・ちゃんみね

ちゃんみねさんは、6歳と3歳のお子さんがいる「パパトラベラー」だ。2023年11月には3人目のお子さんが生まれる予定である。

まもなく3人のパパとなる、ちゃんみねさんの本業は、保険会社の法人営業。副業として、コミュニティーマネージャーやライフコンサルタントなどを展開している。2023年2月には、自身が代表を務める旅人向けトータルコーディネートサービス「Polotポロット」を立ち上げた。

現在は、「子どもたちに働くことは楽しいと思ってほしい」「一度きりの人生このままでいいのか」という想いから、「自分の好きなこと」をしている副業を本業とするために準備を進めている。

やりたいことに向かって進んでいるちゃんみねさんは、とてもアグレッシブに感じる。しかし、自身のことを、「石橋を叩いて渡るタイプ」と話す。その理由とはなにか。ちゃんみねさんの子どもへの想い、やりたいこと、そして仕事の転勤をきっかけに住むことになった山梨についてお話を伺った。

子どもと旅人が関われる、交差点となるような場をつくりたい

子どもが産まれると、自分中心の生活から子ども中心の生活に変わり、そのギャップに苦労する人も少なくない。しかし、3兄弟の長男として生まれたちゃんみねさんは「子育てのイメージがなんとなくついていた」と話す。

ウユニ塩湖での奥さんとの1枚

「子育ては確かに大変だし、自分のプライベート時間がなくなってしまうことはあります。だけど、それは想定の範囲内だったので、私自身大きなギャップというのは感じていないですね。ただ、子どもが生まれて、『子どもたちのために何ができるだろう』、『子どもたちをどういう環境で育てれば、のびのびした子に育つかな』というのを考えるようになりました」

「親としてできることは、環境づくり」と話すちゃんみねさんの選択肢のひとつに、「旅」があるという。

河口湖にあるお気に入りのゲストハウス<HALELUYA>

「子どもには、自分で自分の生きる道をちゃんと決められるようになってほしいと思っていて、そのために、いろいろな経験をさせてあげたい。旅は、さまざまな土地や文化を知ることができるし、いろいろな考え方を持つ人に出会えますよね。旅人って、いい意味で変な人が多いので、そういう多種多様な考えを持つ人たちと関われるような場を作りたいというのは、ずっと思っていました。子どもたちが自由に遊べて、大人たちは自由に語らうみたいなそういう場所をつくりたいのが軸としてあるので、形態はカフェみたいなものでもいいし、ゲストハウスや民泊みたいな小規模な感じでもいいなと思っていて、現在進行形で考察中です」

ゲストハウス<HALELUYA>での1枚

自分のやりたいことと、その先を言語化できたコミュニティへの参加

「旅人同士が繋がりを持てるような場をつくり、それをファミリーに向けても提供したい」という想いから、フリーランスや起業をするのが理想的と思っていたという。

「今の仕事は好きだけど、会社の組織文化には違和感があって、『このまま続けてていいのだろうか』というのはずっとあったんですよ。何か副業をやりたいし、最終的には今の仕事を辞めて、自分がやりたいことを…という思いはあったものの、仕事をしながらでもできなくはないし、子どもがいる環境だからこそ、その先に踏み出せずにいました」

そんな時、Instagramの広告で株式会社TABIPPOタビッポが提供するニューノーマルトラベラーを育てる学校「POOLOポーロ」のコースのひとつ、「POOLO 3rd」の募集を奥さんが見つけ、「きっかけになれば」という思いで参加を決めた。

POOLOでの企画「俺んとこ来いよ@LAC八ヶ岳」

POOLOの活動には、子どもたちと奥さんを含めて家族で参加していたという、ちゃんみねさん。マインドセットがすごく変わり、子どもへの想いも改めて実感したことがあったという。

「『自分が本当にやりたいことってこういうことなんだな』というのがちゃんと言語化できたのが大きい。その上で、どうやって叶えていけばいいかという、ロードマップのようなものが自分の中でなんとなくできたんです。それが、参加して本当に良かったなと思うし、何より一緒にいたメンバーがすごいいい人ばかりで、卒業してからも今だに会うメンバーもいます。よく会うメンバーには子どもたちも懐いていて、親が伝えるところではないところで、勝手に吸収して育ってくれるのがすごい見ていてわかりました。なので、改めて親や学校の先生とか以外の大人と関わりを持つというのは、すごくいい刺激になるなと感じましたし、これからも続けていきたいなと思いました」

POOLOに参加後、コミュニティマネージャーやライフコンサルタント、自身が代表を努める旅人向けトータルライフコーディネートサービス「Polot」の提供など副業の幅を広げている。

しかし、副業を本業とするまでの踏ん切りは、まだついていないという。ちゃんみねさんは、「3人目が生まれたら育休を1年間取得し、育休明けまでに副業で生活できる資金レベルにするのが目標ですね」と話す。

「メインで稼げるところを軸として持っておきながら、『やりたいことをやる』というのが理想系ではあるんですよね。なので、最低限生活に困らないレベルで副業を稼げるようにならないと、本業をやめるのはどうかなと思っています。ただ、そうなると今のままズルズルいってしまうから、育休を取得する1年間で副業の方をいかにマネタイズができるかというのが勝負です」

山梨で始める、やりたいことへのさらなる一歩

本業の転勤で、それまでいた千葉からたまたま山梨に移り、8年がたった。今では、山梨という地で人生の輪を広げているちゃんみねさん。「これから山梨に家を建てるので、そこで1日1組の民泊みたいなものをやってみようと考えている」と話す。

北岳・山梨県南アルプス市

「山梨という土地自体が、東京からも1時間半とか2時間ぐらいで行ける距離だし、これからリニアが通れば40分で品川まで出れるので、将来性があると感じています。そして、車で少し走れば山も川もある自然との距離が近い環境はすごくいいなというのと、一番の決め手は災害リスクが少ないことですね」

現在は、山梨で民泊ができるような家を建てるため、間取りを決めている真っ最中だという。山梨にベースを置くことは、お子さんたちのためでもある。

山梨での家族写真

「子どもたちが山梨で生まれ育ってきたので、今から引っ越すと、子どもたちにストレスかかってしまうのかなというのがありますし、山梨の中でのコミュニティも広がってきているので、せっかくできた人とのつながりを大切にしていきたいです。子どもが大学生とか社会人になって独立したら、家を売って、夫婦でどこかの島に行くのもいいなと考えています」

安定した収入を手放すことは、子どもがいる家庭にとっては大きな決断となる。そんな中でもちゃんみねさんは、「副業」という柱を建てながら、着実に「自分のやりたいこと」を仕事にするための準備を進め、まもなく実現への大きな一歩を踏み出す——。


Profile|ちゃんみね
1988年生まれ。カンボジアで奥さんと出会い、ウユニ塩湖でプロポーズ。2人のお子さんがいる。(2023年11月には3人目が生まれる)保険会社に勤めつつ、副業でコミュニティマネージャーやライフコンサルタントなどを展開。旅人向けトータルライフコーディネートサービス「Polot(ポロット)」を立ち上げ、代表を務めている。

Twitter @chanmine0805
note @chanmine

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