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【Twitter連携企画】クイズ★進振りケース(CASE15)

 オンライン授業が始まって早1ヶ月。新しい生活様式での「大学生活」に慣れてきた人も多いのではないだろうか。しかし一方で、定期試験や成績評価、そして特に、進学選択、いわゆる「進振り」には不安を抱えているだろう。コロナ禍の影響を完全に取り除くことはできないが、我々にできるのは進学条件を今一度確認し、問題なく志望学部・学科に進む準備をすることだ。
 UT-BASE公式Twitter( https://twitter.com/UtBase )で行われている、進振りのあれこれを具体的な例を用いて理解する「クイズ 進振りケース」。第15回は「英語中級」の特殊な追い出しについての出題だ。解説もあるので、ぜひ参考にしてみてほしい。なお、断りの無い限り、既習外国語(英語)と初修外国語を選択した非TLP生を想定しているので、これに該当しない人は適宜、『履修の手引き』を見て確認してほしい。

CASE15 【追い出しの発展】

【問題】
「英語中級」の履修について疑問を抱いたP科Q類(文科三類除く)2年のRさんが、UT-BASE公式LINE(https://lin.ee/bGnPaZ8)で画像の通り質問を行った。そのときの返答としてふさわしいものを、画像の選択肢から1つ選べ。

スライド62

※Rさんは文科三類ではない。
【選択肢】
① ア
② イ
③ ウ
④ エ

Twitterでの出題はコチラ

知識の確認

 前回(CASE14)は英語中級をはじめとする総合科目L系列の科目の再履修や追い出しについて説明した。そこで、「英語中級」の1単位を追い出す場合はどうなるのだろう?と気になった方もいるかもしれない。今回はその点についての出題だ。特殊な追い出しの方法が行われるので、注意して読んでほしい。

■1単位の科目を2単位で追い出す(概要)
 「英語中級」はターム型の科目とセメスター型の科目が存在し、すなわち1単位の科目と2単位の科目が混在している。すると、よく「1単位の科目を2単位の科目で追い出す」という事象が発生する。
 「英語中級」に限らず総合科目一般に適用されるルールであるが、そのような事象の処理方法は『履修の手引き』56ページの「④」で定められている。

④ 総合科目について、重率「1」となる最終順位の科目が2単位科目で重率「1」の対象内外にまたがる場合は、2単位のうち1単位が重率「1」、1単位が重率「0.1」で「基本平均点」または「指定平均点」に算入される。

「英語中級」ではどのように処理されるのだろうか?

■「英語中級」の1単位追い出し
 前回確認した通り、「英語中級」の追い出しは「英語中級・上級」を以てのみ追い出しを行うことができる。もし最低必要単位数以上に「英語中級」を履修する場合は、全クラス型の「英語中級」履修することになるが、全クラス型「英語中級」はセメスター型の科目であるため必ず2単位である。
 したがって、追い出しの際、重率1で計算される「英語中級」3単位の中で、「英語中級」のターム型1単位の科目の点数が一番低い場合には、1単位の科目を2単位で追い出すという事態が発生する。
 その時、追い出しに使用された「英語中級」2単位は、1単位と1単位に分解され、片方は重率1としてターム型の「英語中級」を追い出し、もう片方の1単位は重率0.1(追い出された側)として計算される。(ただし、文科三類については、総合科目L系列とA~C系列全体で考える必要があるから、必ずしも重率が0.1になるとは限らない。とどのつまり、重率が1で計算される単位の枠からはみ出た単位が重率0.1で計算される。以下の画像は文科三類の条件は考慮されていないのでご注意ください。)

スライド63

なお、単位の分割は1単位が限度なので、「0.5単位の追い出し」といったことはできない。あくまで1単位のみだ。

問題の解説

【問題】

スライド62

※Rさんは文科三類ではない。

【選択肢】
① ア
② イ
③ ウ
④ エ

【解答】
②(イ)

【解説】
 以上でも確認したが、1単位の「英語中級」を2単位の「英語中級」で追い出す場合、その2単位は半々に分割され、1単位は追い出しに使われ、もう1単位は「英語中級」の3単位の枠の外に追いやられる。Rさんは文科三類以外なので、その追いやられた1単位は重率0.1になる。したがって、選択肢イが正しい。
 なお、もしRさんが文科三類であったとき、文科三類はL系列9単位とL+A~C系列8単位(3系列以上にわたること)の計17単位が重率1で計算されるので、追い出された英語中級が上記の8単位の中に入る場合については、その重率は0.1ではなく、1で計算されることになる。
(終)

 以上のことは基本的にほぼ全て『履修の手引き』に掲載されている。万が一履修条件の抜け漏れがあった場合は、すぐに手引きを参照しよう。特殊な成績計算方法を採用している学部・学科もあるため、各位志望に合わせてチェックしてほしい。
 また、進振りに関する詳細な情報を掲載しているUTaisaku-Webや成績を入力すると自動で基本平均点を計算してくれるUTESなどのサイトを活用するのも有効だろう。
もちろん、UT-BASEでも進振りに関する耳より情報をご提供していく予定なので、参考にしていただければ幸いである。次回は総合科目における、さらに特殊な1単位の追い出しの問題を出題する。お楽しみに!

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