【Twitter連携企画】クイズ★進振りケース(補遺1)
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【Twitter連携企画】クイズ★進振りケース(補遺1)

UT-BASE

 オンライン授業が主流となり、情報の格差が問題となる新時代に突入した。学生の皆さんは、情報が流通しにくい定期試験や成績評価、そして特に、進学選択、いわゆる「進振り」には不安を抱えているだろう。コロナ禍の影響を完全に取り除くことはできないが、我々にできるのは進学条件を今一度確認し、問題なく志望学部・学科に進む準備をすることだ。
 UT-BASE公式Twitter( https://twitter.com/UtBase )で行われている、進振りのあれこれを具体的な例を用いて理解する「クイズ 進振りケース」。今回は補遺として『履修の手引き』8・9・55ページによくある勘違いをテーマにした出題だ。解説もあるので、ぜひ参考にしてみてほしい。なお、断りの無い限り、既習外国語(英語)と初修外国語を選択した非TLP生を想定しているので、これに該当しない人は適宜、『履修の手引き』を見て確認してほしい。

Supplement1 【8・9・55ページの違い】

【問題】
『履修の手引き』8・9ページについて、学生ア~エが以下のように述べている。この中で、必ずしも正しくないことを言っている学生をすべて選べ。

画像1

【選択肢】
① ア・エ
② イ・ウ
③ ア・イ・エ
④ ア・イ・ウ・エ

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知識の確認

今回、1年生で、進学選択が可能となる条件、前期課程修了要件、基本平均点の計算方法の3つの概念がきちんと理解できていない、というケースが多く見受けられた。これらの違いは、本連載記事を通読することによって明らかになるが、何せ分量が多い。よって、ここではそれらの違いについて、再度整理する。

■それぞれの意義の確認

補遺1い

 『履修の手引き』8ページは、「進学選択が可能となる条件」であり、字義通り、進振りに参加できる最低条件が記載されている。ここで重要なのは、これはあくまで「最低」条件であって、8ページの条件を満たすだけでは十分な基本平均点は得られないということだ。
 したがって、8ページはあくまで進振り参加条件にとどまり、その意味で、基本平均点の計算とは何ら関係がない。8ページの表を見て「重率が1の科目がこれで~」といった話はできないので、正直なところ、8ページのことは一度忘れ去ってしまっても良い。

 『履修の手引き』9ページは、「前期課程修了要件」とされていて、すなわち、後期課程に進学するために満たさなければならない要件である。仮に進学先の内定をもらっていたとしても、これを2A終了時に満たしていなければ内定取り消し・留年になってしまう。
 ところで、9ページの表はもう一つの意味を持っている。つまり、9ページの表は、基本平均点の計算方法の大元になっている。したがって、基本平均点を計算する際に参照すべきは、『履修の手引き』8ページの表(進学選択が可能となる条件)ではなく、9ページの表(前期課程修了要件)だ。
 通常、多くの学生が、進振りまで(2S終了時まで)にこの9ページの表にある要件を全て満たすことを目標に履修を組む。このように履修を組み、しっかり単位を取ることで、ほぼ自動的に8ページの進学選択が可能となる条件を満たすようになっているので、普通に履修を組んでいる限りは、やはり8ページのことは忘れ去ってよいことになる。

 『履修の手引き』55ページは、基本平均点の計算方法を示したものである。基本平均点を計算するときはこの55ページをいの一番に参照する。詳しく読んでもらうと分かるが、55ページには「9ページを参照せよ」との指示がある。これは、先ほど説明した通り、基本平均点の計算は9ページが大元となり、9ページの科目区分や条件に従って計算されるからだ。
 なお、基本平均点の計算に当たっては、その細かいルールが56ページにも記載されているので、こちらも併せて読もう。55ページ・56ページの見方については本連載でも解説しているので、「早見表」から該当箇所をご覧いただきたい。
<参考>
「早見表」 https://note.com/ut_base/n/n0acd7929e9f8


■9ページと55ページの関係
 先ほど、8ページは基本平均点の計算に関係なく、9ページと55ページが基本平均点の計算に関係すると説明した。そこで、ここでは9ページと55ページの関係について、特に誤解が生じやすい「系列・区分」、「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」に焦点を当てて説明する。

 9ページと55ページを横並びにしてみよう。すると、かなり相互に対応していることに気づくと思う。というか、科目の分け方、単位数も大方一致している。

補遺1ろ

補遺1は

 単位数が「前期課程修了要件」の最低単位数に一致しているということは、結局、進振りまでに「前期課程修了要件」をほぼほぼ満たしておかないとならない、ということだ。

〇系列や区分、条件について
 55ページの文科・理科のそれぞれの末尾には「p.9を参照」という注(画像の黄色い四角)がついている。この注の意味は、『履修の手引き』9ページにある各種条件(例:「2系列以上にわたり」「既修外国語として履修するものと同一言語の科目から3単位」)も基本平均点の計算で加味するということだ。
 例えば、「英語中級・上級」で2単位しか取得していない場合、たとえL系列全体で1000単位取得していたとしても、「既修外国語として履修するものと同一言語の科目から3単位」の条件に基づき、3単位中不足する1単位分は、基本平均点では0点として扱われる。

〇主題科目、理科生の初ゼミの扱い
 上の図では、主題科目、「初年次ゼミナール理科」が基本平均点の計算対象になっていないことが分かる。これは、これらの科目は合否のみでの判定であり、具体的な点数が算出されない結果、そもそも基本平均点に算入しえないからだ。
 よって、主題科目・初ゼミ(理科)は、進学には必須だが、基本平均点には必要のない科目である
 なお、文科生の初ゼミは具体的な点数が付くため、基本平均点に算入する。


〇「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」
 前期課程を修了する=後期課程に進学するためには、この「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」(長いので以下「その他の単位」と呼ぶ)を満たすことが必須である。それでは、この「その他の単位」はどのようにして基本平均点に関係するのか?

 まず、ここに挙げられている科目区分の内、主題科目は基本平均点に算入されない。(1つ上の〇で確認した。)つまり、「その他の単位」として主題科目の単位を取得した場合には、その単位は基本平均点とは関係なく、「その他の単位」全てを主題科目で満たしたときは、「その他の単位」は基本平均点とは一切関係がなくなる。

 他方、それ以外(基礎科目、展開科目、総合科目)で9ページに示された必要単位数より多くの単位を獲得した場合、その単位は55ページの後ろ2項目(文系は8と番9番、理系は6番と7番)に該当し、55ページの規定によってその重率は0.1となる。
 したがって、「その他の単位」を主題科目以外で埋めた場合、「その他の単位」は重率0.1で算入される。(なお、重率0.1となるのは、成績のより悪い科目が優先される。)

 もちろん、「その他の単位」の内、その半分を主題科目、残り半分を主題以外の科目で埋めるといったことも可能で、その場合でも、主題科目は基本平均点に算入されず、それ以外は重率0.1で算入されるというルールは変わらない。

 また、「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」よりもさらに多くの単位を取った場合、それらも55ページの規定に基づき重率0.1で扱われる。(主題科目は算入しない。)
 例えば、理科二類生のL系列は3単位で十分なところ、それに加えて10単位履修した場合、10単位の内の2単位が「その他の単位」として重率0.1となり、残りの8単位も、同じく55ページの7番の規定によって重率0.1となる。

 結局のところ、(雑にまとめてしまえば)図のオレンジの部分の単位数よりも多い単位をとった場合、多めにとった分は重率0.1として計算されるということだ。今回、「その他の単位」と55ページの関係を無理に定めた結果、複雑な説明になってしまったが、「その他の単位」と55ページは全くの別物として考えてもらえればよいだろう。


〇まとめ
・基本平均点を算出するときは、『履修の手引き』の55ページと9ページを見る。
・どれが重率1でどれが重率0.1かは55ページに書かれていて、それは9ページと連動している。
・9ページの内、主題科目と初ゼミ理科は基本平均点に算入しない。
・9ページの「基礎科目」「総合科目」の欄に記載の単位数より多くの単位を取った場合、条件を加味しつつ成績順に並べてはみ出た単位は「追い出された単位」として重率0.1になる。


問題の解説

 さて、8・9・55ページの関係性を示したところで、問題の解説といこう。学生ア~エのような勘違いをしていないだろうか?
【問題】

画像5

【選択肢】
① ア・エ
② イ・ウ
③ ア・イ・エ
④ ア・イ・ウ・エ

【解答】
④ ア・イ・ウ・エ

【解説】
学生ア

『履修の手引き』8ページ(進学選択が可能となる条件)を満たしたので
基本平均点で重率1になる科目は全て取り切ったよ。

…8ページは最低限の条件なので、これを満たすだけでは重率1になる科目のすべてを取り切ったことにならない。満たすべきは9ページの条件である。よって誤り。

学生イ

『履修の手引き』9ページ(前期課程修了要件)の「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位数」が足りていないから、0点算入が起こる分、基本平均点が低く出ちゃってるんだよね。

…0点算入は、重率1の対象となる単位数が不足している場合になされる処理である。「基礎科目・展開科目・総合科目・主題科目の最低単位数の他に取得しなければならない単位」は、すべて重率0.1であるから、基本平均点の計算に必須の単位が不足しているわけではなく、0点算入は起こらない。つまり、基本平均点は低くならない。
<参考>
0点算入 https://note.com/ut_base/n/n08e740a8ea8a

学生ウ

『履修の手引き』8ページ(進学選択が可能となる条件)にある単位数よりも多く修得したけど、その余った単位は全部重率0.1で計算されるはず。

…8ページは最低限の条件を記述したに過ぎず、ここにない単位であっても重率1で計算されうる。重率1で計算される科目は55ページを参照。

学生エ

基本平均点の計算は『履修の手引き』8ページ(進学選択が可能となる条件)を見ればよくて、それによると系列や分野は基本平均点の計算と関係がない。

…全部違う。正しくは、

基本平均点の計算は『履修の手引き』55・9ページを見ればよくて、それによると系列や分野は基本平均点の計算と関係がある


(終)

 以上のことは基本的にほぼ全て『履修の手引き』に掲載されている。万が一履修条件の抜け漏れがあった場合は、すぐに手引きを参照しよう。特殊な成績計算方法を採用している学部・学科もあるため、各位志望に合わせてチェックしてほしい。
 また、進振りに関する詳細な情報を掲載しているUTaisaku-Webや成績を入力すると自動で基本平均点を計算してくれるUTESなどのサイトを活用するのも有効だろう。
もちろん、UT-BASEでも進振りに関する耳より情報をご提供していく予定なので、参考にしていただければ幸いである。

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