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平和の歌、ロッタの翼

去る2021年6月のコミティア136で頒布した新刊「Rauhan Laulu」がBoothにて委託販売中です。長く準備していた題材で、ネーム自体は2年以上前に完成していましたが紆余曲折あり、ようやく発表できた作品になります。売れないともちろん赤字で困るのですが、それよりも読んで欲しいという気持ちの方が上回っているので期間限定で無料公開しています。次回9/20開催予定のコミティア137のカタログ誌上のプッシュ&レビューでも紹介していただけるようですが、今読んで欲しいので期間限定で無料で読めるようにしています。BOOSTで金額の上乗せもできますのでよろしくお願い致します。今後の制作活動継続に大いに役立たせていただきます。

[Booth商品ページ] https://usyk.booth.pm/items/3031693

※説明欄にも記載していますが、無料版、有料版ともに解像度、画質の違いはありません。ご購入いただけると今後の活動継続の支えになります。紙の本をご購入の方にも付属します。購入履歴からご確認ください。

フィンランド人と平和

フィンランドの音楽を聴いていると"Rauha(平和)"という言葉をよく耳にします。もちろん戦争の対義語としての平和ではなく平穏や安心の意味で使われている場合も多いのですが、それでも平和を讃える歌が少なくない気がします。

第二次世界大戦期の2度にわたるソ連との戦争は(日本やドイツのように国体が揺らぐほどでは無いにせよ)フィンランドも敗戦国という扱いとなり、強大な隣国の傍らで厳しい戦後期を歩むことになりました。そんな中で臆面もなく平和という言葉が使われるのは、辺境の小国だったフィンランドが長きにわたるスウェーデン王国やロシア帝国の厳しい統治に耐え独立を果たしたこと、ソ連との戦争にも耐えて平和を勝ち取ったことを国民が本当に誇りに思っているからだと思います。

北欧ブームと言われて久しく、漠然とした憧れでデザインや家具、食器などにふれるのもいいですが、歴史やフィンランド人の国民性を知るとより一層愛せるのではないでしょうか。そんな願いを込めてこの漫画を描いています。

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