語彙力を失ったら負けだと思っている。
作品の「ここがクソ」「ここがイマイチ」ってのを見つけるのは物凄く簡単です
— 田井ノエル🍊大阪マダム2巻3/5発売🎉 (@tainoe_tainoel) January 26, 2021
「なにが、どうして面白いのか」これを考えるほうが難しいことで、案外できない
批判ばかりの批評はもっともらしく見えますが、実は「面白い」を分析して言語化している人のほうが、サラッとすごいことをやっているんです
このツイートを見て、実体験に照らし合わせてすとんと納得したので、その話。
「面白い」ことに限らず、良いものを褒めるのって相当難しいと思う。何かを見た・聞いた時に、その作品の悪いところはパッと目に入ってくるが、良いところは自然と作品の中に溶け込んでしまう。
何かを褒めることは、対象をじっくり観察して、作品の中から「良い点」を見つけ出す必要がある。
時には、良い点を見つけて感想を言おうとしても、なんだか的外れなことを言ってる気がして口に出すことをためらってしまう時もあるでしょう。とてもわかる。
それに、良い作品を見た時に「この作品に対して何か言うのは無粋だ、完成されているのだから自分がとやかく言う必要もない」のように思ってしまうこともある。それもわかる。
そこで結果、「ｳｯ……」とか「やば……」とか（語彙力）とか書かれたツイートが出来上がってしまう。
あと、「全人類何も言わずにこれを見ろ」とか言い出す。偏見が強いな今日の日記。
何も言う必要がない、とみなして語彙力喪失感想ツイートをするのもいいけど、ちょっとだけもったいない気がする。
せっかく好みの作品に出会ったんだから、自分なりに分析して見つめて、全部自分の血肉にするくらいの勢いで作品を構造分解してみたほうが、より面白さが実感できると思う。
作品を人に勧める時にも、「何も言わずに見て」よりも「音楽が良くて、ビジュアルも最高で、何より主人公の成長がしっかり描かれてるのが素敵なんです！」みたいな言葉を添えてくれたほうが、魅力がビシビシ伝わってくる。
多分、少しずつでも自分の言葉を紡いで感想を言うことは、語彙力を失うことよりも難しくて、でも価値があることなんだ。
だから、良いものに出会ったら「ここがよかったです！」と言おう。びっくりマークや伸ばし棒でごまかさないようにしよう（自戒）。
これからも何か素晴らしいものがあったら、ちゃんと感想を伝えて、自分の「良い点見つけ力（ぢから）」のレベルアップを目指して頑張りたい。
もしフォロワーさんの中で、僕から語彙力を失ったツイートをもらった人がいたら教えてください。もう一回ちゃんと言語化したものを送りたいと思います☺️