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”美しさ”の間口が広がる時代へ #2020年代の未来予想図

2020年代、私は「男性が化粧をすることが一般的になる」と信じている(勝手な期待も込めて)。

ここ数年、少しずつではあるが、スキンケアだけではなく男性がメイクをすることが受け入れられつつある。

海外で先んじて発表されていたCHANELTOM FORDといったハイブランドのメンズコスメが日本へ上陸し、女性人気の高いデパートコスメブランドTHREEがFIVEISM×THREEというメンズコスメブランドをローンチ。

化粧品大手の資生堂は市場背景を鑑みたうえで、昨年9月メンズ用BBクリームの発売に踏み切った。

メンズメイクトレンドの兆しを背景に、男性用のメイク商品が続々と発売されています。2018年、10代男性(15~19歳)年間JANランキングの2位と3位には、BBクリームとコンシーラーがランクイン※3 しており、若年層男性を中心にメイク商品を使用し始めていることが分かっています。また、アジアでは、肌色補正効果のあるBBクリームの男性使用率が、韓国35%、中国26%※4 となっており、メイクが男性の新たな身だしなみの一つとして、受け入れられ始めています。
※3 インテージSCIデータ JANランキング、男性15-19歳、2018年
※4 Beauty habit調査 男性15-39歳、N(韓国)=176、N(中国)=184、2017年

私は自分で爪を塗って、自分で化粧をする。それは誰のためでもない、自分のためのものだ。服を選ぶように爪の色を選び、それに合わせた色のアイシャドウやアイライナーで目元を彩り、仕上げにリップを引く。化粧はコンプレックスを潰し、自己肯定感を上げてくれる。

では、なぜこれまで「男性が化粧をすることが一般的にならなかったのか」でいえば、「男性は仕事、女性は家庭」といった価値観に代表される「男はこうあるべきだ」という固定観念とそれに付随する同調圧力からだろう。

男が化粧をするなんて女々しい、気持ち悪い、もっと男らしくあれ。もしそういった言葉を投げかけられたら(幸い今のところない)、私はこう返すだろう。

「では、あなたが言う”男らしさ”ってなんですか?」と。

男性に限った話ではないが、化粧はしたってしなくたっていい。だって自分のためのものだから。肌荒れが気になるなら、ベースメイクで補えばいい。目が小さいことが気になるなら、アイメイクで大きく見せればいい。でも、化粧をする日があってもいいし、しない日があってもいい。化粧をする気力がない日は、マスクで隠せばいい。すべては自由だ。

自分の美しさくらい、自分で守れ。ばかものよ。

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