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夜に駆けたり使い果たしたり 2024/07/08

何事も、特に「腹八分目」だったり「あと1杯飲んだら帰る」だったり、飲食に関連することを程々にというのができない。
近年その傾向が増しているきらいがあり、前回のアルコールのくだりしかり、やめたい(減らしたい)気持ちはありつつそうできないのは、一種の中毒症状だろうか。

週末は弟と義妹と飲んだ。

1軒目は弟が昔から行きたかったという和食の店、2軒目から仕事終わりの義妹が合流し、私の友人が働くバー→カラオケスナックとハシゴ。タクシーで弟夫婦宅にお邪魔して、外が明るくなり始めるくらいに就寝。翌日は案の定溶けた。

弟とサシ飲みするくらい仲良くなったのはここ数年のことで、昔はどちらかと言えば仲が悪いというか、お互いのことを避けていた。

根っからの体育会系で、高校時代はバスケ部キャプテン・チア部の彼女・誕生日に顔面シュークリームを受ける、陽キャの数え役満みたいな弟と根っからの文化系の私とでは合うわけがない。
きっかけがなんだったのかは思い出せないが、お互い社会人になり丸くなって、当時の居住地と弟の職場が近かったことで飲みに行ったことから、気づけば年に数回は飲むようになっている。

昔だったら耐えられなかったであろう陽の祭典みたいな式も素直に楽しめたし、なんならちょっと泣いた。
式終わりに喫煙所で、弟の高校の友人に話しかけられて「ノリが似てますね」と言われたり、友人のスナックでお客さんから「(顔立ちが)似てるわね」と言われたりするようになったので、案外兄弟というのはそんなもんなのかもしれない。

日々を溶かし続けている独身貴族の兄は、立派に勤めてしっかり式を挙げ、奥さんのことを大事にしている弟のことを尊敬しているし、彼らを見ていると結婚したいという気持ちが少しだけ顔を見せる。まあ相手はいないのですが……。

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