薄井味

大学生です🦙🎯👓

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最近の記事

今日も生活のかけらになってくれる

 昨日、小原晩さんの新刊『これが生活なのかしらん』を買った。わたしはこれを本当に楽しみにしていて、だけどなぜか、まだサイン本を買っていい立場ではない、とかいうヘンなことも考えてしまって、発売されたら買いに行こうとなんとなくおもっていた。それで昨日たまたま本屋に行ったときにこの本を見つけて、ああっ明日が発売だからフラゲできるのか! と気づいたときにはもう、離すまいと握っていた。  本当は短歌の本を買いにきただけなのに、本屋を出ると四千円ぶんの重みが手にあって驚いた。結局家に帰

    • 日焼け止めは塗らないで

       暗くなるのが少しずつ早くなってきている気がする。今年も夏が終わるのか。だからなんだ、早く終わってしまえ! わたしはもう、夏にはうんざりだ。  サンダルのヒモをかたどって日焼けした足の甲を撫でてみる。これも冬には元の色に戻るとわかっているので、いつも日焼け止めを塗らないでいた。それで夏の終わりになると、まだらな色の足がイヤになって後悔する。ここまでがお決まりなのだけれど、多分来年も日焼け止めは塗らない。  あこがれの夏、畳のある部屋でべしゃりと寝転んで扇風機の風に前髪を揺

      • こんな日がたくさんあってほしい

         大体いつもお昼前くらいに起きるのが常だ。  1限は入れないと決めている。長く寝れば寝るほど良いというのが自論なので。(実際は9時間以上寝るのは体に毒、みたいなことがあるらしい)  目が覚めてからもぐうたらと眩しい窓に背を向けてみたり、枕元のスマホで昨日の続きから漫画を読んでみたりする。  朝ってばなんでこんなにまぶしいの起きろ起きろと言ってるの  起きたくないので一句詠んだ。  たまたま思いついた言葉が五七五七七のリズムに揃うとなんだかきもちがいい。日本人の性なのか。

        • 9月なのにまだ暑い

           バイトして、寝て、遊んで、寝て、寝て、バイトして、遊んで、そんな毎日が九月もつづく。あぁ、大学生とはなんとしあわせなのだろう。夏休みの終わらない八月三十一日の多幸感。  夏休みのオトモ。コンビニで買えるブドウ。  深い紫色の大粒が所狭しと袋に詰められている。ただのブドウだ。うまいのだ。 家から駅まで約十分、溶けそうな暑さに腹を立たせながら歩く。イヤホンから流れ込むお気に入りの音楽だけが頼りだ。駅に着くとコンビニがある。冷気と、あつい体が冷える快感を求めてつい立ち寄る。財布

        今日も生活のかけらになってくれる